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【プールに浮かぶ水死体(嘘)】 京太郎「……さて。来ましたよ、プール」 京太郎「これでナンパは無理でも、メアドくらいは……」 京太郎「……」 京太郎「……そんな、気分にはなれねーよ」 淡『――うっさい!』 淡『私のこと、嫌なら……無理して合わせなくていい!』 淡『そんなんするくらいなら、話して来なくていい!』 淡『そういうのは嫌だから、もう顔見せんな!』 淡『私は、あんたみたいな奴が嫌いだ!』 淡『……大、嫌いだ』 京太郎(嫌われてるって、知ってはいたけど……) 京太郎(やっぱ、いざ面と向かってそれを言われると……きっついな) 京太郎(大星であっても……誰かに拒絶されるのは、辛い) 京太郎(……はあ) 京太郎(あれから時間置いたけど、やっぱ来るなぁ……こういうの) 京太郎(つーか) 京太郎(アイツには、俺が無理して話しかけてるって……そう見えたのか?) 京太郎(……見えたんだろうなぁ) 京太郎(流石は、魔物級だよなぁ……) 京太郎(咲も宮永プロも、なんだかんだ直感すげーもんな) 京太郎(……俺、そんなに無理してる顔してるか?) 京太郎(別に、いつも通りだと思うけどな) 京太郎(やってることも、ここ暫くは大して変わらんし……) 京太郎(……あー) 京太郎(なんなんだよ、本当……) 京太郎(あー) 京太郎(あー……) 京太郎(……) 京太郎(よし、こんな時は目の保養だな!) 京太郎(折角、若いちゃんねーが多い場所に来たんだし!) 京太郎(いつ水着とボイン見るの? 今でしょ!) 京太郎(暫く麻雀の方の牌(パイ)オンリーだったし……別のパイも見ないとな!) 京太郎(乙な方のパイを!) 京太郎(よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!) 京太郎(……) 京太郎(……何言ってるんだろう、俺) 京太郎(これは、疲れてるのかも知れない) 京太郎(……っと、松実さんからメールだ) 京太郎(防水ポーチに携帯入れてるから、濡れる心配もないしな) 京太郎(えーっと、何々……?) 京太郎(『須賀くんは何をしていますか? 私は元気です』) 京太郎(『ご飯ちゃんと食べてる? 無理してないかな?』) 京太郎(『休みたくなったら、いつでもうちの旅館に遊びにきてください』) 京太郎(『あと、小走プロとのタッグマッチ優勝を見ました。おめでとう!』) 京太郎(『おねーちゃんと一緒に、テレビの前で応援してました』) 京太郎(『知ってるかな? 私、昔の小走プロと戦ったことあるんだよ!』) 京太郎(『ドラは私のところにあるのに、凄い追い上げをしたのにびっくりしました』) 京太郎(『奈良県個人一位だったんだよ? すごいね~』) 京太郎(……癒される。結婚したい) 京太郎(……) 京太郎(この後の文さえ、なければ) 京太郎(えーっと) 京太郎(『それはそうと、昨日かなりのおもちをおもちなお客さんが来ました』) 京太郎(『思わず変な声が出そうになるくらい、すばらっ!だったよ』) 京太郎(『あ、すばらって言うのは花田プロの口癖で……』 京太郎(『って、同じ業界の須賀くんが知らないわけなかったね。えへへ、失敗失敗』) 京太郎(『私、昔に花田プロとも一緒に打ったんだよ~? すごいでしょ』) 京太郎(可愛い) 京太郎(正直あの人自身スタイルいいし、付き合いたい) 京太郎(なーんてな、ハハハ) 京太郎(……無理だって。判るから) 京太郎(だってさぁ……) 京太郎(『話を戻すね!』) 京太郎(『その、おもちの人のおもちは一見しておもちってわからないんだけど』) 京太郎(『でも歩き方から考えるとどうみてもおもちをおもちで』) 京太郎(『結構着痩せするタイプのおもちらしくて、服の下は中々におもちらしいおもちなんだよね』) 京太郎(『体のラインが判りづらい服を着ているあたり』) 京太郎(『実は自分のおもちにいい印象をもっていないのかもしれないね。勿体ないよね』) 京太郎(『そして、なんとね!』) 京太郎(『この人が着替えてるところに立ち会う機会があったんだよ!』) 京太郎(『でね、でね! この人のおもちは――(後略)』) 京太郎(……知ってた。こういう人だって知ってた) 京太郎(この手の話題を、あっけらかんと振ってくるあたり……) 京太郎(絶対俺、男として意識されてないよな) 京太郎(……) 京太郎(……はぁ、知ってた) 京太郎(俺は巨乳に対して縁がないこと、知ってた) 京太郎(さて……返信、どうしようかな) 京太郎(いや、巨乳好きだけどさ) 京太郎(流石に、女性相手にそんな話とかできねーから) 京太郎(そこまで俺、狂ってないから) 京太郎(そうだな……えーっと) 京太郎(『なるほど、それは松実さんの言うようにすばらっ!ですね』) 京太郎(『松実さんが喜ぶところがありありと目に浮かんで、俺もその場にいる気分になりました』) 京太郎(『……いや流石に、着替えに立ち会うって意味じゃないですよ(笑) 念のため』) 京太郎(『俺は今日は、オフです』) 京太郎(『プールに来てます。運動と……目の保養に(笑)』) 京太郎(『なーんて、俺がこんなこと言ってるって世間様に知られたら困るんで、内緒ですよ?』) 京太郎(『二人だけの秘密ですね』) 京太郎(……で) 京太郎(『どうせなら、松実さんと一緒にプールに来たいなーって』) 京太郎(『そんな風に思ってました。おもち品評会的な意味で』) 京太郎(『……まあ、松実さんの水着が見たいって言うのもありますけど(笑)』) 京太郎(……いや、これは不味いか?) 京太郎(変に意識されて、メールしてくれなくなったら悲しいしな) 京太郎(脈が全然なくても、お疲れさまメールに結構癒されるんだよな) 京太郎(……はぁ) 京太郎(いいや、これも送ろう) 京太郎(んで、ついでに……) 京太郎(『もし良かったら、そっちに休みに行くときに……海とか行きませんか?』) 京太郎(『今年の夏も麻雀付けってのは寂しいんで、できればどこかに遊びに行きたいです』) 京太郎(『松実さんさえよければー、なんですけど……』) 京太郎(……) 京太郎(結構、思いきったな……俺) 京太郎(ちょっと露骨か……?) 京太郎(……) 京太郎(ええい、ままよ!) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(……返信、まだか) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(……やっべ、ぶっこみ過ぎたか) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(……この時間、心臓に悪いよな) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(……まだかよ) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(……これ、まずったパターンか?) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(……いやでも、あの人結構長文書くし) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(……今、忙しくなったのかも知れないし) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(すげー不安だ) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(やっべ、引かれたらどうしよう……) 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(何で俺、プールに来て携帯と睨めっこしてんの?) 京太郎(おっ、返信来た!) 京太郎(タイトルは……『いいね』!?) 京太郎(よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ! これ、来たんじゃね!?) 京太郎(おもち狂いってとこ除けば、松実さんスゲーいいもんな!) 京太郎(可愛いし、気が利くし、優しいし、家事できるし……スタイルいいし) 京太郎(頑張れメール、凄い励まされるし) 京太郎(前に『いやでしょう』の企画でいったとき、かなりこっちに気を使ってくれたもんなぁ) 京太郎(結構、マジなんだよなぁ……) 京太郎(うおー、やっべやっべ!) 京太郎(テンション上がってきたぜ!) 京太郎(えーっと、本文は……何々?) 京太郎(『海とか、とっても楽しそうだねー』) 京太郎(『寒がりのおねーちゃんと違って、私は水着も平気だよ?』) 京太郎(『でも残念ながら、奈良には海がないんだよね。これが』) 京太郎(『それに……夏場は、忙しくなっちゃって……』) 京太郎(『海まで遊びに行って、帰ってくるのは難しいかな?』) 京太郎(『お盆はお休みするけど……ちょっと予定があるんだ』) 京太郎(『誘って貰って嬉しかったけど……ちょっとごめんなさい、だったよ』) 京太郎(『海は無理だけど、うちには温泉があるから』) 京太郎(『入りに来てくれると、嬉しいな~(*´ω`*)』) 京太郎(……ドSか) 京太郎(タイトルで期待させといて、ドSか) 京太郎(これは……どっちなんだろ) 京太郎(角が立たないようにお断りのメールなのか) 京太郎(それとも本当に忙しくて、残念に思ってるのか) 京太郎(……) 京太郎(……メールだと、そのあたりの機微がわからないんだよな) 京太郎(視えないから苦手だよ、メールはさ……) 京太郎(……あー) 京太郎(金だけ落としに来いって意味とかじゃないよな……) 京太郎(いや、松実さんに限ってそんなのはないな) 京太郎(……) 京太郎(とりあえず、無難に返信しとこう) 京太郎(あー) 京太郎(……今思ったけど、松実さんって穏乃の話に出てたよな) 京太郎(話に出ても顔が分からないから……全然印象に残ってなかったけど) 京太郎(そっか、穏乃と憧の先輩なんだな) 京太郎(……考えてみれば。灼もだな) 京太郎(……) 京太郎(なんつーか、凄い縁やな) ◇ ◆ ◇ 【温泉に浮かぶ焼死体(嘘)】 玄「……今大丈夫かな?」 玄「迷惑だったりしないかな?」 玄「……うーん」 玄「須賀くん、忙しそうだから……あんまり変なメール送ったら、きっと困るよね」 玄「……そうだ !」 玄「須賀くんもおもち好きだから、おもちのことを乗せたら喜んでくれるよね!」 玄「えーっと……」 玄「……うん、これでよし!」 玄「これならきっと自然に、メールが続くよね!」 玄「……」 玄「……」 玄「……お仕事中だったかな?」 玄「……」 玄「……」 玄「……でも、もうちょっと待ったら返信が来るかも」 玄「……」 玄「……」 玄「……どうしよう。長文過ぎて、面倒だって思われてたりして」 玄「やっちゃったかなぁ……」 玄「おねーちゃんが居たら、相談できるのに……」 玄「……」 玄「……迷惑になってないかな?」 玄「……それが、一番心配」 玄「……」 玄「……」 玄「やっぱり、やめとけば良かった……?」 玄「……」 玄「……うぅ」 玄「長すぎたよね、やっぱり……」 玄「……」 玄「……」 玄「……忙しいのかな」 玄「……!」 玄「……あ、広告メールだった」 玄「……」 玄「……」 玄「……どうしよう。失敗しちゃった……?」 玄「……」 玄「……」 玄「……それともやっぱり、おもちの話はやめた方が良かったかな」 玄「須賀くん……好きって判るけど、恥ずかしそうにしてたよね」 玄「……どうしよう」 玄「女なのにおもちについて熱く語る女って……引かれるのかな?」 玄「……おねーちゃん居たら、相談できるのになぁ」 玄「須賀くんの趣味とか、訊いてくれないかな……?」 玄「麻雀は……仕事じゃないときは、仕事を忘れたい人かも知れないから……」 玄「うーん」 玄「……」 玄「……」 玄「……!」 玄「あっ、来た!」 玄「えーっと、何々……?」 玄「なるほどなるほど……ふーむ」 玄「やっぱり、おもちの話は好感触なのかな」 玄「良かったぁ……」 玄「うんうん」 玄「判るよ。いっつも目を使ってるもんね」 玄「……ふふ」 玄「内緒かぁ……」 玄「……こういう、二人だけの秘密は親密度を上げるって雑誌にも書いてあったから」 玄「えへへ……好印象なのかな?」 玄「それで……えっと」 玄「プールか……いいね。いいね」 玄「品評会って、須賀くんもやっぱりおもちが大好き――」 玄「って、えええええええええええええええ!?」 玄「わ、私の水着が見たい……!?」 玄「えっ、えっ、えっ……?」 玄「い、一緒に海に行きたい!?」 玄「は、ううう……」 玄「ぅぅぅう……」 玄「……」 玄「も、もしかして……」 玄「これって……デートのお誘いなのかな……?」 玄「……で、でも私」 玄「おねーちゃんみたいに凄いおもちあるわけじゃないし……」 玄「うぅぅぅぅ」 玄「……どうしよう」 玄「やっぱり、デートなのかな……これ」 玄「でも……でも、でも、でも……!」 玄「いきなりこんなこと、言われても……」 玄「……」 玄「……奈良には、海ないし」 玄「もしかしてこれ……お泊まりデート……?」 玄「あう……」 玄「須賀くんと……お泊まり……」 玄「……」 玄「……」 玄「えへへへへ」 玄「……」 玄「……」 玄「……はう!?」 玄「……」 玄「……」 玄「は、早いよ! まだ早いよ!」 玄「……で、でも」 玄「まだ苗字でしか呼んでくれてないのに……お泊まりはないよね」 玄「……」 玄「……どうなんだろ」 玄「……どうしよう」 玄「おねーちゃんが、居てくれたらなぁ……」 玄「須賀くんは……爽やかだから」 玄「本当にただ、海に遊びに行きたいってだけなのかも……」 玄「私、おねーちゃんみたいにおもち大きくないし……」 玄「お泊まりなら、お泊まりって言うよね……?」 玄「……どっちなんだろう」 玄「聞いた方がいいのかな……?」 玄「……」 玄「……でも」 玄「自分から聞くと、誘ってるみたいで恥ずかしいし……」 玄「違ったら、もっと恥ずかしいよね……」 玄「それで避けられたりしたら……」 玄「……」 玄「……うーん」 玄「どうなんだろう……?」 玄「もし、本気だったら……」 玄「駄目って言ったら、別の時間とか出してくれるよね……?」 玄「……ざ、雑誌には」 玄「そんな風に書いてあったから……」 玄「……」 玄「……お盆には、お墓参りしなくちゃいけないし」 玄「……どうしよう」 玄「それとなく……聞いてみればいいのかな」 玄「ちゃんと、行きたいなってのは書いて……」 玄「あと、家に泊まりきてって書いたら……察してくれるよね?」 玄「これだけ聞いたら、私も須賀くんに会いたいんだって……アピールしてるって」 玄「……うん!」 玄「がんばるよ!」 玄「で、でも……」 玄「あんまり露骨だと……あれだから」 玄「その気がないなら」 玄「うちの旅館に……って、意味にも取れるようにしておこう」 玄「勘違いで、嫌われちゃったら怖いよね……」 玄「あんまりガツガツ行く女の子は嫌がられるって、あるよね」 玄「……」 玄「……うーん、でも」 玄「……す、須賀くんが私を?」 玄「ないない、ないよね」 玄「だって須賀くん、格好いいし……」 玄「美人さんとも知り合ってそうだし……」 玄「はぁ……」 玄「……私も、プロになってたら違ったのかな?」 玄「はぁ……」 玄「せめて、夏の間には……」 玄「京太郎くんって呼べるくらいにはなりたいなぁ」 玄「はぁ……」 ◇ ◆ ◇ 京太郎(……はあ) 京太郎(フラれたなぁ……はは) 京太郎(虚しいなぁ……) 京太郎(……) 京太郎(……どうしようか) 京太郎(……) 京太郎(……そうだな) 京太郎(ああ、それしかない) 京太郎(有言実行じゃないと……男じゃない) 京太郎(そうだろ、穏乃?) 京太郎(……) 京太郎(……視える) 京太郎(視えるよ……) 京太郎(サングラスごしでも……ハッキリと。中々のおもちが) 京太郎(眼をフル活用だ……!) 京太郎(サングラスで目線を隠しつつ……) 京太郎(その実、女の子の胸部を凝視――) 京太郎(視えるぜ……はっきりと) 京太郎(これは……俺が助平ということじゃあない) 京太郎(皆の笑顔を守るためなんだ) 京太郎(例えば……仮に俺が須賀プロとバレたとしよう) 京太郎(そうすると、俺のファンは悲しむ。俺の関わってきた人たちも) 京太郎(『プールで水着姿の女性を視姦! 変態麻雀プロを激写!』) 京太郎(万が一、こんな週刊誌の記事ができてしまったら……) 京太郎(俺を応援してくれている人たちは、笑顔じゃなくなる) 京太郎(そして……激しく視られている女の子たちも、侮蔑や嫌悪を抱くだろう) 京太郎(つまり……笑顔が失われる) 京太郎(俺は――) 京太郎(強いられているんだよ! 皆の笑顔を守ることを!) 京太郎(……うへへ) 京太郎(おっ……あれは) 京太郎(恥ずかしがり屋なのか? パーカー着てるな) 京太郎(しかも前、閉めてるし……) 京太郎(おお) 京太郎(中々の脚だ。いい脚だな) 京太郎(触りたいぜ……いや、頬擦りしてもいいくらいだ) 京太郎(……) 京太郎(穏乃も、灼もいい脚だったなぁ) 京太郎(何となく、歳を重ねるごとに……おもち以外もいいと思うようになってきた) 京太郎(進化するからこその人間だよな) 京太郎(人間を――エロを、嘗めんなよ!) 京太郎(……で、肝心のおもち) 京太郎(ほほう。ほうほう) 京太郎(なんか、『パパウ、パウパウ』みたいな感じだな……今の言い方) 京太郎(……どうでもいいけど) 京太郎(ふーむ、ふむふむ。なるほどな) 京太郎(隠してるのは自信がないのかと思いきや……いいものじゃないですか) 京太郎(松実姉妹に比べるのは酷ってモンだけど……中々に中々だ) 京太郎(谷間は間違いなく作られるな! そこに神殿を建てよう!) 京太郎(恥ずかしがり屋さんなんだろうなぁ……うんうん、いいね) 京太郎(だけどそれは……恥ずかしがるものじゃないぜ! 俺が保障する!) 京太郎(そんで、そんなパーカー程度なんて――) 京太郎(俺の前じゃ、まるっとお見通しだ! 丸裸だぜ! 下の水着が!) 京太郎(視える……視えるよ) 京太郎(隠された、その中々に『すばらっ!』な、おもちが!) 京太郎(金髪なんだけど、地毛なんかな) 京太郎(染めた金髪さんなら、パーカーは着ないか前は開けるもんな) 京太郎(いいね、いいね) 京太郎(可愛らしいじゃないか、金髪さん――) 京太郎(――) 京太郎(――金、髪?) 淡「……ぁ」 京太郎(……) 京太郎(……) 京太郎(……神様、俺のこと嫌いなの?) 京太郎(アイエエエエエエエエエ!?) 京太郎(ナンデ!? 大星ナンデ!?) 京太郎(ファッキンブッダ! ゲイのサディストこの野郎!) 京太郎(あー……気付かれてるよ、大星に) 京太郎(ガン見して選別してたのは……バレてないよな) 京太郎(おっ、目を反らしますか。そうですか) 京太郎(……) 京太郎(俺もそうしたいよ、ホント) 京太郎(なんでまた、ここにきて大星と会うんだよ) 京太郎(……はぁ) 京太郎(一気に気持ちが沈んだ) 京太郎(神様とか運命は、よっぽど俺のことが嫌いなんだな) 京太郎(このまま生きてたら……) 京太郎(俺からカピ以上の何を奪うの?) 京太郎(結婚したら、浮気されちまうのか?) 京太郎(麻雀、もっと引きが悪くなるの?) 京太郎(大学2年のあのときに比べりゃマシだけどさ……) 京太郎(つーか、あれは……比べ物にならないぐらい酷かったけどさ) 京太郎(最近の状況も、わりかし辛い) 京太郎(……) 京太郎(……萎えた。気持ちの方が、完全に) 京太郎(……はぁ) 京太郎(……) 京太郎(大星も、大変だよな……) 京太郎(向かう先、向かう先で……大嫌いな相手と出会ってさ) 京太郎(お互い……運がないよな) 京太郎(……いや) 京太郎(アイツは、麻雀に運を全部つぎ込んでるのかもな) 京太郎(……はは) 京太郎(同情するよ。変な言い方だけどさ) 京太郎(……) 京太郎(……気分でもないし、軽く焼くかな) 京太郎(オイルもってくりゃよかった……オリーブオイル) 京太郎(……いや、オリーブオイルは嘘だけど) 京太郎(はぁ……) 京太郎(やえさんが居たら、からかって気持ちを落ち着かせるのになぁ……) 京太郎(ハギヨシさんがいるなら……もっと楽しいだろうしさ) 京太郎(……はぁ) 京太郎(もう、ひたすら泳ぐか寝っ転がるかのどっちかだよ) 京太郎(あー) 京太郎(和とプールに行きたい) 京太郎(……和、どうしてるんだろ) 京太郎(在学中に旧司法試験通って、そっちの道行ったのは知ってるけど……) 京太郎(最後の方とか忙しくって、殆ど麻雀部の方に顔出せてなかったもんなぁ) 京太郎(憧とはよく、つるんだけどさ……) 京太郎(……あいつも) 京太郎(あんだけ可愛いんだから、彼氏作ればいいのに……勿体ない) 京太郎(シャイだけど気がいい奴だし、ちゃっかりだけどうっかりだし……) 京太郎(色々、可愛いとこあんのになぁ) 京太郎(アイツの男避けに使われてたなー……そういや) 京太郎(付き合い長いから、俺はまだ男の仲だと話せる方らしかったけど……) 京太郎(勿体ないな、アイツも) 京太郎(あー) 京太郎(男に絡まれてるとき、よく助けを求められたっけ。目線で) 京太郎(そういうことしちまうから、彼氏できないんだよ) 京太郎(周りの奴らも、俺が憧の彼氏だって誤解してたっけ) 京太郎(そんなこと、ねーのにさ) 京太郎(第一アイツ、気になってる奴がいるって言ってたよな) 京太郎(どうなんだろ? 実ったのかな) 京太郎(高校のときは色々相談したけど、アイツからは相談とかされなかったっつーか) 京太郎(アイツ自身のことはあんまり口にしなかったから、わからねーけど) 京太郎(……) 京太郎(2年のときに色々迷惑かけたけど、よく最後まで一緒にいてくれたよな) 京太郎(色々、教えてくれたしさ) 京太郎(世話になって……ばっかりだぜ) 京太郎(……久々に連絡でもとるか?) 京太郎(まだフリーなら、男紹介してやろうかな) 京太郎(……腹減ったし、なんか食おう) 京太郎(この手のアミューズメント施設の飯って、栄養補給以上のものがないよな) 京太郎(やたら大味だったり、やたら薄味だったりさ) 京太郎(プールに浸かり続けてるみちいに、舌の方もふやけちまう感じだ) 京太郎(あんまり飯屋にたまらせずに、泳がせようって魂胆かな?) 京太郎(あと、量というか……組み合わせもな) 京太郎(なんていうか、食事っぽくないんだよな) 京太郎(ああ……) 京太郎(なんていうか、夏のこの暑さとプールの湿気で) 京太郎(食べ物の味までぼんやりしてくる) 京太郎(この、プールサイドの妙に湿って生暖かい感じも……好きになれない) 京太郎(誰かと一緒なら、違うんだろうけどさ……) 京太郎(……) 京太郎(やっぱり、一人で来る場所じゃあないな) 京太郎(ここにいると、周りが靄いでる分……自分場違いさが浮き彫りにされる気分だ) 京太郎(こころなしか、コーラもただの炭酸水にしか思えないぐらい味気ない) 京太郎(……誰かに声かけてみるか?) 京太郎(いや……無理だな) 京太郎(大学生のときに何度かってくらいだし……) 京太郎(酒の勢いだから、殆どどうやったか覚えてない) 京太郎(夏祭りのときにもやったけど……) 京太郎(あれ、別口で来てた憧だから……ノーカンだよな) 京太郎(あのあと、怒られたし。怖い) 京太郎(大体……そういうキャラじゃないんだよ、俺) 京太郎(硬派なタイプだしさ) 京太郎(……) 京太郎(そう思うと……あんな風に声をかけてる奴らってスゲーな) 京太郎(相手の娘、あんまり乗り気じゃなさそうなんだけど……) 京太郎(それでも押すのか。スゴイガッツだ) 京太郎(案外、俺にもそういう肉食的なところが大事なのかもな……) 京太郎(……高校生の頃の俺、どんな感じだったっけ?) 京太郎(粘るねー。若いねー) 京太郎(……いや、俺もまだ二十代前半だけど) 京太郎(なんか、その手の前向きさはなくなってきたなぁ) 京太郎(状況に流されるみたいに、恋人作るようになるのかね?) 京太郎(――って) 京太郎(相手、大星じゃねえか!?) 京太郎(……) 京太郎(ちょっと近付いて、見てみようか) ◇ ◆ ◇ 淡「……」 金髪「ね? ね? いいでしょ、暇そうじゃん」 淡「……暇じゃない」 金髪「マジ? 予定あるの?」 金髪「って、ここプールだからプールしかねーっか!」 金髪「どこ行くの? 聞くだけならいいっしょっ? 聞くだけならさ」 淡「……」 淡(……対応マズった) 淡(この手の馬鹿、完全に無視しとけばよかった) 淡(考えごとしてたから、うっかり返事しちゃったし) 金髪「ねー、いいっしょ?」 金髪「参考にするだけだし、聞いたら直ぐにいなくなるからさー」 淡「……」 金髪「……あ、それともまだ俺と一緒に居たいの?」 金髪「やっべー、そうならそうと言ってよ」 淡「……」 淡(ウザい) 淡(うっとおしい) 淡(うんざりする) 淡(何言っても、自分に都合がいい風にしかとらないし……) 淡(イライラする) 金髪「いや、マジおねーさんそんな顔してても美人だよねー」 金髪「どっかで見たことある気がするしさー」 金髪「ね、ね。声聞かせてよ」 金髪「金髪同士、なんかの縁じゃん!」 淡「……」 淡(……怒鳴ったら怒鳴ったで) 淡(こいつの、思い通りになりそう) 淡(でも、ムカつく) 淡(……) 淡(さっき、須賀の馬鹿見つけてイライラしてんのにー) 金髪「ね、いいじゃん!」 金髪「ほらさー!」 淡「――っ」 淡「気安く、触んなッ!」 茶髪「――今のもーらい」 茶髪「どーよ」 茶髪「見出しは『大星プロ、痴話喧嘩か!?』とかで」 金髪「いいね、いいね。すげーありそう」 淡「……は?」 淡(……誰? 新手?) 淡(携帯? なんで写真?) 淡(えっ、ていうか私の名前?) 淡(何? 何なの?) 金髪「いい写真じゃん」 茶髪「だっろ?」 茶髪「伊達に女の子写してねーって」 金髪「このナンパ男!」 茶髪「お前に言われたくねーよ」 金髪「うははっ、俺、ナンパじゃねーし!」 淡「……は?」 淡(え? え?) 淡(意味わかんない……何なの?) 淡(えっ……?) 淡(何が起きてんのか、さっぱり……) 茶髪「おいおい、淡ちゃん呆然としてんじゃん」 茶髪「説明してやれって」 金髪「そうだったな。ごめんごめん」 金髪「ここにさ、大星プロの写った写真があるわけじゃん?」 金髪「でさ、これ……痴話喧嘩に見えなくない?」 淡「……はぁ?」 淡「そんな事実、どこにもないでしょ」 金髪「事実はどうでもいいんだって、事実はさ」 茶髪「大切なのは話題性よ。話題性」 淡「……」 金髪「休日、大星プロみたいな可愛い麻雀プロが彼氏とプールに遊びにきてて」 金髪「そんで、痴話喧嘩とか面白いって思わねー?」 淡「……どこがよ」 金髪「大星プロは面白いとは思わなくても、思う奴はどっかにいるって」 茶髪「ゴシップ紙でも充分だって」 金髪「……で、つまらないゴシップでもさぁ」 金髪「宮永プロとかと違って……」 金髪「あんまりランキング高くない大星プロにとっては、不味いんじゃないの?」 茶髪「人気商売って聞くしさぁ……」 淡「……は?」 淡(馬鹿馬鹿しい……そんな事、あるわけないでしょ) 淡(そんな下らない写真で動くほど、皆暇じゃないって) 淡(それに私、普通に賞金稼げる大会で稼いでるから……あんま人気商売って訳でもないし) 淡(馬っ鹿じゃないの……コイツら) 淡(……) 淡(……でも、須賀) 淡(アイツ前にそんな放送事故で……料理番組降板させられそうになったりしてた) 淡(もしかして……) 淡「……脅す気?」 淡「そんな下らない写真1枚で?」 茶髪「いやー、別に脅すなんて言わないって」 茶髪「ただ、一緒にプール巡れたらなぁって思うだけでさ」 金髪「そうそう。俺たち、紳士だし」 淡「……立派な脅迫じゃん」 淡「ここだけでも、普通に訴えられるんだよ?」 金髪「別にいいけどさー」 金髪「警察沙汰って、やっぱり余計に印象悪くなるんじゃねーの?」 茶髪「あることないこと、騒ぐ奴多いからねー」 淡(……どうしよっか) 淡(走って、逃げる?) 淡(でもコイツら、追いかけて来そうだし……写真も残る) 淡(警察沙汰とか……どうなんだろう) 淡(……ここ、プールだし。流石におかしなことは無理だよね) 淡「……わかった」 淡「ここにいる間だけなら、相手してあげる」 淡「ただし……」 淡「また写真撮ったり、その写真を盾にこれ以上なんかしようっていうんなら……」 淡「普通に、出るとこ出させて貰うから」 淡(――なんて) 淡(そういう台詞を言うなんて論外でしょ) 淡(明らかに言わせたがってるし……) 淡(あー、でも) 淡(今想像した台詞は言わないにしてもさ) 淡(どうしよう……コイツら) 淡(本当に面倒だし……もう) 淡(馴れ馴れしいし――もうっ!) 金髪「ね? ね? いいじゃん」 茶髪「ほらほら、行こうよ淡ちゃん」 淡「ちょ、触んなって――」 京太郎「おい」 淡の腕を掴んだ手を握り締め、自然と(自然とである。あくまでも自然とである)手を放すのを待つ。 それから、京太郎は言った。 京太郎「……そーいうのを、セクハラっつってな」 京太郎「嫌がってる女子に無理に触るとさ……」 京太郎「訴訟、罰金、減給、免職……若しくは―――ああなるぞ?」 指で後方を指し示す。 けしからん盗撮犯が、事務所に連行されているのだ。 両脇を抱えられて。心なしか、足が覚束ない様子で。 理由とか、わっかんねー。なにもかもわっかんねー。 京太郎「ナンパしたいってのはわかるけどさ」 京太郎「やめとけよ。流石に皆の迷惑だから」 京太郎「明らかに、嫌がってるだろ?」 背中に淡を庇って、静かに言う。 怒りや苛立ちはあるが、努めてそれを表に出さないように。 穏やかに、相手の目を見て。 京太郎「遊びに来てるんだし、やめようぜ……こういうの」 京太郎「お互い、余計なトラブルはなしの方がいいだろ? な?」 金髪「……」 茶髪「……」 金髪「……ッチ、なんかシラけるっつーか」 茶髪「あーあ、行こうぜ」 京太郎「……っと、タンマ」 京太郎「待ってくれ。携帯出してくれよ」 京太郎「さっき、なんかやってただろ」 金髪「……は?」 茶髪「……なんスか?」 金髪「知らねーし」 茶髪「証拠あんのかよ」 京太郎「……証拠は、お前ら持ってるだろ?」 京太郎「それとも、事務所に行ってみるか?」 京太郎「なんか出てきたら、大変なことになるぞ」 金髪「……」 茶髪「……」 金髪「っすかねー……」 茶髪「っべ、マジ……っかんねー」 京太郎「疑われるのって、気分よくないよな……」 京太郎「判るよ。冤罪とか、こえーしさ」 京太郎「……」 京太郎「ま、いいからさ――」 京太郎「出せ」 京太郎「確認込めて、俺がデータ消すから」 京太郎「な? 判るだろ?」 金髪「……は?」 茶髪「なんで、携帯……」 京太郎「ん? 聞こえねーな」 京太郎「悪い、なんて言ってるのか全然判らない」 京太郎「一向に聞こえない」 金髪「あ?」 茶髪「ナメてんスか?」 京太郎「あー」 京太郎「一向に聞こえねーなー」 京太郎「ところでここ、暑いな」 言いながら、シャツを脱ぐ。 それを淡に預けて――男たちの方に、一歩踏み出す。 瞬間、男たちは二歩引いた。 京太郎「悪い、ちょっと声がよく聞き取れなかったんだけど」 京太郎「もう一度、言って貰えるかな?」 京太郎「このまま聞こえないなら……」 京太郎「もうちょっと近くで、話さなきゃいけなくなるんだけど」 京太郎「もう一度、言ってもらえるか?」 茶髪「……っ」 金髪「いくぞ……!」 京太郎「……おいおい」 茶髪と金髪のナンパ男たちは、京太郎と淡に背を向けた。 三十六計、逃げるに如かず。 ナンパを止められた段階で、彼らにとれる方法はそれしかなかった。 何せ、目の前にいるのは古式ムエタイの熟練者。 彼らがその事実を知らなかったとしても……機能美を体現する肉体は、雄弁に凶器を物語る。 加えるなら、体にできたいくつかの傷。 撮影や鍛練によって出来上がったのだが……。 そんなもん、知る由もない。ただただ、危ない匂いしかしない。 逃げるに決まってる。 淡「ちょ……!」 淡「追っかけてよ……!」 淡「このままじゃ――」 それに戸惑ったのは、淡だ。 何となく鼻先や口許を埋めていた京太郎のシャツから顔をあげて、 口を開いて―― 京太郎「『逃げられちゃう』ってか」 淡「逃げられちゃう――えっ」 京太郎「ところでさぁ……」 京太郎「子供の頃言われたよなぁ」 京太郎「『プールサイドは走るな』って」 京太郎「ただでさえ滑りやすいしさ……」 京太郎「心ない、ちょっぴり影の薄い誰かが……」 京太郎「丁度進行方向の足元に――コーラの缶、置いてるかもしれねーもんなぁ」 京太郎「そんで、飛び込み禁止だってーのに」 京太郎「やる奴って、どこにでもいるよなぁ」 ドッボーンと。 派手な水音を立てて、スケキヨが2柱誕生した。 蹴り飛ばされたコーラの缶が、爆発的な噴射を行う。 京太郎「辻垣内式交渉術と――」 京太郎「国広式手品術で――」 京太郎「まーたまた、やらせていただきましたぁん」 肉体と言語での暗的な威圧。 威圧を隠れ蓑にしたコーラのミスディレクション。 怖ければ、分が完全に悪ければあの手の輩は即座に逃げる。 サングラスセットの、鍛え上げた肉体でヤクザ的な言動をしたなら尚更だ。 京太郎の肉体は、逞しさを秘めながらも、頑強というよりもむしろしなやかである。 それでも、控え目ではなく……一目見れば明らかに鍛えていると判るフォルム。 それに、目が奪われる。やりあったらどうなるか考える。恐怖する。 恐怖したなら視界は狭まり――。 京太郎「……ま、死んではないだろ」 京太郎「防水じゃなかったから、携帯は死んだだろうけど」 濡れたプールサイドか、京太郎が設置したコーラ缶に躓いて……こんなことになる。 ここまで上手く嵌まるとは思わなかったが……。 行動パターンが、淡ですら読めるスカタン二人が相手である。 それ以上の読みを必要とされる京太郎にとっては、容易かった。 京太郎「一応、助けに行くか」 京太郎「ついでに……小型メモリーがあるなら壊しとこう」 京太郎「いい子で待ってろよ?」 淡「ぁ……うん」 頭に手を置くと、淡の鼻先がまたシャツに埋まった。 ・ ・ ・ 京太郎(……さて) 京太郎(どうやら脳震盪だったらしい。ざまあ) 京太郎(引き上げて、監視員に通報しといた) 京太郎(ついでに大星へのナンパの件を伝えたから、確実に出禁だろう) 京太郎(他にも悪質なナンパ紛いのことをやってたらしいし……出禁じゃすまないかもな) 京太郎(さっき盗撮犯捕まえた件もあって、俺の発言はそこそこ信用度あるし) 京太郎(まあ、顔を見ないで済みそうだ。こっちもこれ以上、関わりたくない) 京太郎(さて……) 淡「……」 京太郎「……」 京太郎(こっちはどうしようか) 京太郎(これが一さんあたりなら……) 京太郎(『さっきの俺……かなりジョセフっぽくないっすかー?』) 京太郎(『ん~、中々いいね。65点。ディモールト・ベネってところかな』) 京太郎(『ディモールトじゃ、中々じゃないっすよー』) 京太郎(『ジョセフなら、結構手を出すからねー。そこらへん違うかな』) 京太郎(『ジョジョっぽくはあったけどね』) 京太郎(『まあ、暴力を使わなかったからディモールト・ベネってところで』) 京太郎(『さっすが一さん! 話が判るぅー!』) 京太郎(こんな、ほのぼのしたやり取りで終わる筈だ) 京太郎(やっぱりジョジョはすげー。改めてそう思う) 京太郎(……だが) 京太郎(相手は大星である) 京太郎(何故か俺のシャツをがっつりホールドして返してくれない大星である) 京太郎(正直、結構傷があって悪目立ちするから……シャツ返してくんねーかな) 京太郎(……ああ、いや) 京太郎(……怖かったのか? 鼻啜ってる感じだし) 京太郎(やっぱ、なんだかんだ女の子なんだなぁ) 京太郎「なあ……」 淡「……っ!」 京太郎「いや、その……ほら、なんだ」 京太郎「怖かった……よな?」 京太郎「あの、大丈夫か……?」 京太郎「なんつーか、さ」 京太郎「一人にしてほしいなら……俺、どっか行くから」 淡(ビックリした) 淡(気付かれたかと思った) 淡(……なんか勘違いしてるみたいだけど) 淡(まあ、いっか) 淡(気付かれたら恥ずかしいし……) 淡(自分でもなんでこんなことしたのか判らないし……相手は須賀だし) 淡(バレたら舌噛んで死んでやる) 淡「……ん」 淡「別に、いい」 京太郎「……そっか」 淡「……うん」 京太郎「……」 淡「……」 京太郎「……」 淡「……」 京太郎「……」 淡「……ねえ」 京太郎「……なんだ?」 淡「……あのさ」 京太郎「……」 淡「どうして、助けてくれたの?」 淡「相手二人だったし……危ないかもしんないじゃん」 淡「身体が……資本なのに、さ」 京太郎「……いや」 京太郎「俺、ムエタイやってるから」 京太郎「古式の」 淡「……は?」 淡「真面目に訊いてるんだけど……」 京太郎「……いや」 京太郎「真面目に」 淡「……」 淡「……は?」 京太郎「ムエ・ボーラン」 淡「は?」 京太郎「ムエ・ボーラン」 淡「……」 淡「……そ、そっか」 京太郎「そうだ」 淡(……オカルトスレイヤーでやってたあれ) 淡(本当だったんだ) 淡(……) 淡(なにこいつ、危なっ) 京太郎(……シリアスな場面で唐突にムエ・ボーラン) 京太郎(笑ってくれるかと、おもったんだけどな) 京太郎(駄目か) 京太郎(うーん……) 京太郎「……まあ」 京太郎「実際はそうじゃないから、どうなのか判らないけどさ」 京太郎「多分……そういうのなくても」 京太郎「俺は、お前を助けに入ったよ」 淡「……」 淡「……私に構うなって、言ったのに?」 京太郎「そんな言葉に、構わねーな。構わねーよ」 京太郎「女の子がさ、泣きそうになってんだよ」 京太郎「助けに入らないで、いられるか」 淡「……は?」 淡「助けて貰ったのは嬉しいけどさ……」 淡「それで怪我したらどうすんの? 馬鹿でしょ」 淡「それに……泣きそうになんか、なってないから!」 京太郎「……ん、やっぱそっちの方がいいな」 淡「……何が?」 京太郎「そんな風に元気がある方が、俺は好きだってこと」 京太郎「……よく知らねー間柄だけどさ」 京太郎「俺の知ってる大星淡ってのは、そんなんだから」 淡「……」 淡「……馬っ鹿じゃないの」 淡「……余計な気を使うなって、言わなかった?」 京太郎「気なんか使ってねーよ」 京太郎「中国拳法じゃあるまいし」 淡「……は?」 淡「そっちの気じゃ、ないから」 淡「……やっぱ、馬鹿なの?」 京太郎「いや、知ってるよ」 京太郎「少しくらい笑ってもいいんじゃねーの? ボケてんだからさ」 淡「……」 淡「……真面目な話、してるんだけど」 淡「馬鹿にしてるの、あんた」 京太郎「さっきから馬鹿馬鹿言われてるからさ」 京太郎「ちょっと、仕返ししたくなった」 淡「……はぁ」 淡「こいつの相手、なんか疲れる」 京太郎「……まあ、さっきのは気を使ってはなかった」 京太郎「中国拳法的な意味じゃなくてな」 淡「……それは、もういい」 京太郎「オッケー、やめとく」 淡「……そうして」 京太郎「……んで」 京太郎「お前の言う、気を使うってのが……『別の自分として振る舞う』って意味ならさ」 京太郎「お前を助けたのに、気なんか全然使ってない」 京太郎「女の子を助けられるって……正直憧れるだろ?」 京太郎「ムエタイ始めた理由に、そういうのもあるし」 淡「……馬鹿だ」 京太郎「馬鹿だぜ。馬鹿だよーん」 京太郎「ついでにいうと、今のやりとりも気を使ってないな」 京太郎「なんか知らんけど、そうなるんだよ。俺」 京太郎「だからさ……」 京太郎「気を使わないと、会話が成り立たなかったりするんだ」 京太郎「そういうわけで俺、気を使ってないと駄目なんだよ」 京太郎「だから……あんま、無理して気を使ってはない」 京太郎「結構自然にそうしてるんだ」 淡「……」 淡「……そういう話、してるわけじゃないんだけどなー」 京太郎「……あと」 京太郎「自分の麻雀に、集中しろっていったよな?」 淡「……」 京太郎「あれさ、無理だった」 京太郎「あんなに、馬鹿とか死ねとか嫌いとか大嫌いとか言われたらさ」 京太郎「傷付いて、集中とかできねーんだよ」 京太郎「最近ずっと、それで悩んじまったし」 淡「……」 淡「……死ねとかは言ってない」 京太郎「似たような、もんだって」 京太郎「今まで、そういうことを面と向かって言われたことないから……」 京太郎「心がな、バッキバキになってんだ」 淡「……」 淡「ごめ……」 京太郎「ほら俺、愛されボーイだから」 淡「……」 淡「……うざっ」 京太郎「……悪い。流石に今のは自分でも気持ち悪いと思った」 京太郎「でも俺の言ってること、本当なんだよ」 京太郎「お前の言ったように、無理して合わせてる訳じゃない」 京太郎「お前とあんな別れ方したら、逆に麻雀に集中できない」 京太郎「……だからさ」 京太郎「だから……その」 京太郎「真面目に俺の事が嫌いで、心底顔を合わせたくない……ってワケじゃなくて」 京太郎「もしも、俺に気を使ってああ言ったんなら……」 京太郎「やっぱ、その……」 京太郎「お前さえよければさ……」 京太郎「今までみたいに、喋ってくれたら……相手してくれたら嬉しいっつーか」 京太郎「そんな感じ、なんだけどさ」 京太郎「ああもう……!」 京太郎「正直、ここまで嫌われたことはあんまりねーから」 京太郎「こういうとき……なんつっていいか、わかんねーんだよ!」 京太郎「面と向かって、『お前嫌いだ話しかけんな』って言われたのも初めてだし!」 京太郎「あー、もう!」 京太郎「恥ずかしくて死にたいぜ……」 淡「……」 京太郎「とにかく……」 京太郎「前みたいに、って……前もヒデーけど」 京太郎「少なくとも、お前さえ嫌じゃなかったら……今みたいのはやめてくれ」 淡「……ふーん」 淡(なにを言い出すかと思ったらさ……) 淡(大丈夫? この、ぽんこつ男) 淡(麻雀とアクションのやりすぎで、頭おかしくなったのかな) 淡(……) 淡(なんかこういうの、新鮮でちょっと可愛いな) 淡(……って、今のなし!) 淡(まあ……正直、私もかなり言い過ぎたよね) 淡(……うん) 淡(集中できなかったのは、こっちも一緒だし) 淡(こう言ってくれるなら、丁度いいかな) 淡(流石にあのままじゃ、気まずいし……) 淡(……うん) 淡(それだけだけど! それだけだけど!) 淡「……ま」 淡「私も悪かったから、そんなに謝らなくていいよ」 淡「お互い様……なんじゃないの」 京太郎「大星……」 淡「……やっぱりあんた、嫌いだけどさ」 淡「前ぐらいには戻ってもいいかな」 淡「……さっき、助けてくれたの嬉しかったし」 淡「……うん」 淡「こっちも、ごめん」 淡「謝ってくれようとしてたのに、怒鳴っちゃって」 淡「今みたいのは、やめよっか」 京太郎「……ありがとう」 京太郎「なんつーか、ちょっと心が軽くなった」 淡「……」 淡「そうなってくれないと、困るからね」 淡「あんたから、タイトル取り返すって決めてるしさ」 京太郎「お前のモンじゃねーだろ」 淡「次からは私のものになるから、私のものだ」 京太郎「ハッ、言ってろ」 京太郎「次は――次も、俺が勝つって決めてるんだよ!」 京太郎「M.A.R.Sランキング13位は伊達じゃないって、44位に証明してやるよ」 淡「言ってなよ」 淡「ランキングなんか、ただの目安でしかないって」 淡「わざとサボってるんだって、教えてあげるから」 京太郎「……いや、サボんなよ」 淡「ごもっとも」 淡「ま、まあ……」 淡「明日からは元通りだけどさ」 淡「きょ、今日だけは特別っていうか……」 淡「さっきのお礼っていうか……」 淡「結構、格好良かったし……」 淡「だからさ、その……」 京太郎(……ゴニョゴニョ言ってて聞こえない) 京太郎(どうでもいいけど、ポニョ歌ってる藤岡藤巻ってすげーよな) 京太郎(普段、あんな歌を歌ってんだもんな) 京太郎(さくらとか、曲はいいのに歌詞ひでーもんな) 京太郎(いや、結構好きだけどさ) 淡「ね、きょーたろー」 淡「このあと、暇?」 京太郎「暇っつーか、プールの予定だけど……」 京太郎「それに、京太郎って……」 淡「今日だけは、特別にね!」 淡「暇ならさ――」 淡「――一緒に、遊ばないっ?」 __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ 【大星淡との思い出が更新されました!】 【Gaea Memory『和解(大星淡)』を入手しました!】 ※別にメモリが手に入ったから、だからどうという話でもない
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――清澄部室 京太郎は語る――その日ほど、清澄高校麻雀部に入部したことを後悔した日はなかった、と。 京太郎「ちわーっす」 咲「あ、京ちゃん、遅かったね」 京太郎「おー、ちょっと掃除が長引いてさ」 和「お疲れさまです、須賀君」 優希「ご苦労だじぇ!」 まこ「茶でも飲むかの?」 いつも通りの面々との会話。 ここまでは平常……何ら変わりなし。 京太郎「……と、ところで部長は?」 微かな気まずさを滲ませながら聞く。 咲「部長はまだ来てないよ?」 和「たぶん、生徒会のお仕事があるんだと思います」 京太郎「そ、そっかー、ハハッ……」 例の一件――秘蔵のえちぃ本を発見され、からかわれたのが土曜日。日曜を挟んで、今日が久と初めて顔を会わせる日となる。 京太郎(いや、確かに美味し……ヤバいシチュエーションにはなったけど、何もなかった。何もなかったらなかったんだから、こんなに緊張する必要なんてねえし!) 何を勘違いしたのか、きつく目を瞑ったまま待機してしまった久に対して出した言葉。 ――ぶ、部長、こーいうのは場の雰囲気に流されて、ってのはダメですよねやっぱ!? 妙にしおらしくなった久を見送り、その後丸二日、モンモンと過ごす羽目になったのは、京太郎の若さゆえか。 京太郎(帰る時の部長……めちゃくちゃ可愛かったです、はい) 真っ赤な顔を俯かせ、小さく―― 久『――――じゃ……また部活で。バイバイ……きょ、京太郎君』 そう言い残して去った久の後ろ姿を思い出し、ニヤけそうな口元を押さえる。 咲「さっきからどうしたの京ちゃん?顔赤くしたり、ニヤニヤしたり、キョロキョロしたり……」 じー、と疑わしげに、また同時に心配そうに咲が顔を覗き込んでくる。 京太郎「な、なんでもないって、いや、マジで!」 咲「うーん……ホントかなあ?」 まさか咲に、久といい雰囲気になったなど言えるはずもなく、必死に何もないことをアピールしておく。 優希「咲ちゃん、京太郎が変なのはいつものことだじぇー!」 和「優希ったら……ゴメンなさい、須賀君。優希、口下手だから」 優希「ちょっ、のどちゃん!?その生温かい目はなんだじょ!?」 和「フフッ、なんなんでしょうね?」 優希「じぇー!?」 まこ「にしても、いつもにまして遅いのう、部長の奴」 京太郎が加わって一気に賑やかになる中、まこが心配するように呟いたタイミングで、久が部室の扉を開けて現れた。 久「ご、ごめん、ちょーっと遅くなっちゃった……」 京咲和優ま「あ、部ちょ………………え?」 声をかけようとして、一同絶句。 一瞬、何に違和感を覚えたのか理解できず、思考が止まったのだ。 妙に久の声に元気がなかったのもそうだが、何より一同を口ごもらせたのは彼女の髪型。 久「……ぇ、えっと、ど、どうしたのーみんなー?」 目をそらして何でもない風を装う久の顔色は赤く、明らかに自分が場を混乱させている原因だと理解している。 それもそうだろう、彼女の今の髪型は、普段であれば対局で集中する時にしか見せない――――おさげになっていたのだから。 まこ「……とーしたんじゃ、そがー急に髪型変えて?」 久「ふえっ!?ちょ、ちょっとした気分転換よ、気分転換!」 困惑する一同を代表して質問したまこに、あからさまに狼狽した答えを返す久。 まこ(あやしいのう……) 和(怪しいですね……) 優希(ペロッ……この味、事件に違いないじぇ!) 咲「部長どうしたのかな、急におさげにして。ね、京ちゃん……」 京太郎「ハハッ、ソーダナナンデダローネ」 咲「きょ、京ちゃん?どうしたの、なんか顔色悪いよ!?」 京太郎「ナンデモナイノヨー」 咲に肩を揺すぶられながら、何でもないと主張するが、青ざめた顔色と不自然に震える体が全てを台無しにしていた。 久「さ、さあー、少し遅くなっちゃったけど部活、始めましょうか!」 咲「え?で、でも部長、京ちゃんが……」 まこ「調子悪いんなら、帰って休んだ方がええぞ?」 和「無理は禁物ですよ」 優希「風邪うつされたらたまらないから、犬はさっさとハウスだじぇ!」 京太郎「え?あー、あぁ、うん……」 何だかんだで心配はされているのだろう、素直ではないが優希にまで帰宅を促され、無意識に頷く。 京太郎「部長、ちょっと……気分がすぐれないし、今日は帰って――――」 久「ぇ……」 絶望。 そんな表情を久に浮かべられた。 反射的に前言を撤回。 京太郎「ィ、イヤー!?俺ってば全然元気だし、やっぱり練習していきてえなー、なんて!」 咲「京ちゃん……?」 京太郎「聞くなっ……今は何も聞かないでくれ……!俺のことを思うのならっ……!」 ざわ……ざわ……と人のどよめき声を発声させながらの懇願。 逃避……その場限りの責任逃れ……! 触れれば火傷する……分かっているからこそ、あえて見ぬフリ……!! 久「…………」(チラッ……チラッ……! 髪型を変えたことへの反応を求めるように時折、こちらを窺ってくる久を意識せぬよう、殊更対局に集中して―――― まこ「さて、オーラスじゃのう」 優希「うー、やっぱり南場は調子でないじぇー」 咲「頑張れ京ちゃん、逆転の手は残ってるよ!えと、リンシャンカイホウとか、四カンツとか?」 まこ「カンする以外の方法はないんかい」 和「……須賀君、なかなかやりますね」 まこ:33900 和:29500 京太郎:23500 優希:13100 京太郎「なん……だと……?」 ――時間が跳ばされました。時空操作系の能力と思われます、以上。 まこ「いやあ、久しぶりにガッツリ練習できたの!」 優希「ううぅー、最後親ッパネが決まってたら勝てたのにー!」 咲「え、と、惜しかったね京ちゃん。もうちょっとで二位だったのに」 和「そう簡単には負けてあげませんけど」 咲「やっぱりカンしなかったからだよー。三元牌二つも暗刻してたんだから!」 京太郎「咲……俺、お前と違ってカンすりゃツモ和了れるみてーな能力ないからな?」 咲「む、それってどーいう意味?」 和「分かってないみたいですね」 まこ「分かっとらんのー、百パーセント」 優希「咲ちゃん、ある意味鬼畜だじぇ」 咲「え?ええ?」(オロオロ 京太郎(凡人の苦労を分かれ、って言ったとこで無理だろうなー) 窓の外、暮れた夕空に寂しそうな笑みで浮かぶ末原恭子に、共にめげずに頑張ろうとエールを送る。 咲「きょ、京ちゃん、私なんか変なこと言ったのかな?も、もしかして、嫌な思いさせちゃってたのっ……?」(オロオド 京太郎「そんなに怯えるなって、ちょっとした感性の違いって奴だから」(ナデクリナデクリ 咲「ぁ、うん………………エヘヘヘ」(フニャリ まこ「溶けよった」 和「とろけてますね」 優希「タコスソースもビックリだじぇ」 ドラゴンなんかを手懐けた人って、こんな気分だったのかな、と思わなくもない。 京太郎「……じゃ、じゃあ区切りもいいし、みんなそろそろ帰りましょうか!」 咲「うんー」(フニャン まこ「ほうじゃの」 和「はい」 優希「おー!」 話を進める。 話柄を転じる。 話題をそらす。 京太郎(……ここまでは計画通り) 残る一人――久に声を掛ける。 京太郎「え、えっと、部長も一緒に帰ります……か?」 久「……………………」(じっ…… 京太郎「……ゴクリ」 焦燥に苛まれながら、久の答えを待つ。 気分は伸るか反るかの大博打。 はたして、久が固く結んでいた口を開く。 久「……え、ええ、いいわよっ!」 顔を赤くしながらの同意。 まこ「ほんまに今日の久はおかしいのう」 和「らしくなさすぎてオカルトですね」 優希「きっとタコス力が切れたんだじぇ」 咲「ゆ、優希ちゃんじゃないんだから……」 そうしてみんなが好き勝手に話す中、久の京太郎に対する爆弾が落とされた。 久「そ、そそ、それじゃあ途中まで一緒に帰りましょうか、京太郎君!」 京太郎「……ア」 咲和優ま「……………………京太郎君?」 なるほど、時が凍らせるというのはこういうことか。 今度、千里山の怜に会ったら自分も時を操れたと言おう。 そう思った。 まこ「なんか変じゃ変じゃ思っとったが……部長がおかしかった原因はお前か、京太郎?」 ガッシと肩を掴んでまこ。 和「そういえば、対局中にチラチラと須賀君の様子を窺ってましたね、部長」 顎に指を当てて、少し前の光景を思い出しながら和。 優希「髪の毛弄りながら犬を見てた部長、なーんか色っぽかったじぇ?」 笑顔に剣呑な影を這わせて優希。 そして―― 咲「きょ、京ちゃん……え、えっと、その……も、もしかして今日、様子が変だったの、部長と……何かあった、からなの?」 カタカタ壊れかけのブリキ人形のように震えながら咲。 和「ほら、宮永さん、こっちで少し休みましょうね」 優希「咲ちゃんにこっから先の話は酷そうだじぇ……」 一番重症な咲を和と優希で手を引いて、仮眠用のベッドへ連れていく。 まこ「ほんで……お前さんらに何があったんじゃ?」 正直、あまり聞きたくないと、頭痛を堪えながらまこが尋ねるのに、京太郎はどう答えればいいのやらと途方に暮れ、そして久はというと。 久「ちょ、ちょっと……人に聞かれるのは……は、恥ずかしいかも」 京太郎(ちょっと部ォォォォォ長ッ!?なに頬押さえて顔赤らめてんですかぁぁぁぁぁっ!?) 羞恥に頬を染めた艶やかな表情に、聞く者の背筋を震わせるような色っぽい囁きを漏らしていた。 内心、コレを自分の部屋にいる時にやられていたら危なかったとそら恐ろしく感じながら、誤解を解かなくてはとまこに弁解しようとして気付く。 まこ「……………………」 京太郎「そ、そんな……気を、失ってる?」 いつの間にか、京太郎の服の袖を軽く摘まむようにして持つ久の、目に見えざる脅威によってか、まこはただ呆然と立ち尽くしていた。 久「な、なによ……そんな反応することないじゃない……?」 京太郎「ぶ、部長……」 いつもよりも幼く感じるおさげ姿に、色っぽさと儚さを兼ね備えたか弱い態度。オプションにすがるような袖ちょん掴みときた。 変ではないが、反則ではある。 やけに熱くなった鼻を押さえつつ、呼吸を整える。 久「あの、さ……やっぱり今の私、変……かしら?」 自分でも、いささか調子が狂っていることを分かっているのだろう、少しばかり申し訳なさそうに久が目を伏せる。 久「ごめん……あの時、京太郎く――須賀君が調子に乗った私への仕返しでああいうこと言ったりしたっていうのは、分かってるつもりなんだけど……」 徐々に赤みを増していく顔。 耳まで赤くなったところで、これ以上の醜態を見られたくないと思ったのか、京太郎の肩に額を押しつけるようにして顔を隠して話す。 久「…………須賀君は、私に名前で呼ばれるの、やっぱり嫌かな?」 わざわざ、これまでの呼び方に戻してからの問い掛け。 京太郎(――――ああ) 望ましくない答えに怯えたか細い声に、天井を仰ぎ見てある種の諦念を抱く。 ――――これはもう、俺……ダメかもしんねえ。
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良子「『のーうぇいらじお』の時間だな。メインパーソナリティは私、戒能良子が」 京太郎「アシスタントは須賀京太郎でお送りします」 良子「そろそろ冒頭で話すこともなくなってきたな」 京太郎「それ言っちゃうんですか!?」 良子「はは、ノーウェイノーウェイ。誰も気にしないだろうさ」 京太郎「俺は気にしますけどね」 良子「そんなにいうなら京太郎がなにか話題を提供するべきだな」 京太郎「えぇーっ」 良子「ハリーアップ京太郎」 京太郎「お便りのコーナーですッ!」 良子「逃げたな……」 京太郎「お便り読みますよー。RNノーウェイさんからのお便りです」 京太郎「……この名前流行ってるんですかね」 京太郎「ごほん」 京太郎「恋人が仕事をしているのか不安です ただでさえ夜の営みもないのに…… このまま彼と別れてしまうんじゃないか心配です」 京太郎「だそうです」 良子「この手の質問は立場的に答えにくい。京太郎が答えてくれ」 良子(まさか自分の番組にお便りを出すとは思うまい……これぞ完璧な作戦ッ!) 京太郎「えー、というか俺まだ高校生なんですけど」 良子「京太郎は彼女持ちなんだからなんとか分かるだろ?」ニヤニヤ 京太郎「あー、なんでバラすんですか!」グヌヌ 京太郎「まあいいです。一般論はしりませんけど俺個人の意見でお答えします」 京太郎「多分そいつはノーウェイさんから構って欲しいんじゃないですかね」 京太郎「事情はしりませんけど、例えば彼氏のほうが年下でそういうことが言い出しにくいとか」 京太郎「ぐいっと攻めてみてもいいんじゃないですか」 京太郎「とまあこんな感じです。というか付き人やってる以外は普通の高校生なんですからこういうの柄じゃないですよ」 良子「ふむふむ、なるほど参考に……」ブツブツ 京太郎「って聞いてます?」 良子「!ちゃんと聞いてるぞ!」 京太郎「……次のお便り行きましょう」 ――― ―― ―
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京太郎「やっぱり和のマンコは気持ちいいなー」 京太郎「うっ…でるぞっ…」 京太郎「ふぅ・・・」 和(コロスコロスコロスコロス) ……… …… … 咲「…京ちゃん、昨日の放課後なにしてたの?」 京太郎「ん?」 京太郎「なにもしてないぞ」 咲「…一応確認するけど私たちって付き合ってるんだよね?」 京太郎「そうだぞ、当たり前だろ」 咲「私見ちゃったんだよね…」 京太郎「何をだ?」 咲「…昨日の放課後和ちゃんと京ちゃんが部室でSEXしてるところ」 京太郎(な…!そんなはずは無い!確認して誰もいなかったはずだ) 京太郎「何言ってるんだ、咲?」 咲「とぼけないで、京ちゃん」 京太郎(どーしよーかなー正直咲は飽きたしなー) 京太郎(このまま咲と別れるのもいいけど、そうすると和を味わえなくなるからなーもうちょっと粘るか) 京太郎「そんなわけないだろ!俺は咲を愛してる!和とSEX?するわけないだろ!」 咲「ほんと?」 京太郎「当たり前だろ!」 咲(そうだよね。ちょっとかまかけて見ちゃったけど京ちゃんが浮気なんてするはずないよね) 咲「じゃあ今日は私の家に来てよ」 京太郎(咲は胸が無いからオナホと一緒なんだよなー) 京太郎「わかった」 咲の家 京太郎(あーダル、和とSEXしてー) 京太郎「咲っ…もうでそうだ…!」 咲「京ちゃんっ・・・きて!」 京太郎「うっ…でるぞ…」 咲「ふんふふ~ん♪」 咲「今日の昼休みは部室で本を読んで過ごそうかな」 咲「部室なら誰もいないだろうし、読書に集中できるよ!」 ヤ、ヤメテクダサイ!! 咲「あれ、この声……和ちゃん?」 咲(優希ちゃんと一緒に遊んでるのかな?) 咲「どうしよう……やっぱり、図書室に戻ろうかな?」 ダレカタスケテー! 咲「?」 咲(何だか様子がおかしいよ……ちょっと覗いてみよう」ガチャッ 京太郎「うっはwwww和のまんこ超気持ちいいwww」パンパンパン 和「"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ!!」 京太郎「やべっ、中に出すぞ!!」ドッピュピュドッピュドピュピュピュピュ 和「あ……あぁ……」ヘナヘナヘナ 咲「えっ」 京太郎「あー、最高だったぜ和。また頼むわ!」 和「コロスコロスコロスコロスコロスコロス」 咲(な、なにこれ……和ちゃんと京ちゃんが……) 咲(こんなオカルトありえないよ……)ガタッ 京太郎「ん?」 京太郎「……あー、咲。お前いたの?」 咲「きょ、京ちゃん……どういうこと……?」 京太郎「あちゃー、全部見られちゃった感じ?」 京太郎「ま、咲になら別にバレちゃってもいいか」 京太郎「いやー、和のおっぱい見てたら性欲が抑えきれなくてさぁ、つい犯したわけ!」 京太郎「そしたら和のまんこ気持ち良すぎてうっかり中出ししてしまってさww」 京太郎「おもしろいだろww」アヒャヒャヒャヒャ 咲(これがあの京ちゃんなの……?全然違う人だよぉ……)フルフル 京太郎「ん?」ジーッ 京太郎(うっわ、咲のやつ俺を見て怯えてやがる……いつもは性的な魅力なんてこれっぽちも感じねえのに……) 京太郎(やっべ、咲の震える姿見てたらまた起ってきた)ムクムクムッキー 京太郎「なぁ、咲」 咲「な、何……?」 京太郎「一発やらせろよ」 咲「や、やだよ。なんで彼女がいるのに平然と浮気する人とエッチなんてしなきゃいけないの!」 京太郎「ガタガタぬかしてんじゃねぇぞ!」ガン 咲「ひう!」 京太郎「お前は黙って俺のオナホになってればいいんだよ…オラァ!」 咲「ひ、ひどいよぉ京ちゃぁん……」 京太郎「さて……和よぉそこでじっくり見ていろよ?」 和「コロスコロスコロスコロスコロスコロス」 京太郎「お前が恋い慕ってる咲が俺に嬲られ蹂躙される様をなぁ!!」 京太郎「ふん!」パンパンパンパン 咲「ひぅ……っはぁ……んっ…あぁ……あん///」 京太郎「なんだよお前……乱暴に突かれながら感じてんのか?とんだ淫乱だなお前ぇ!!」パチュパチュパチュ 咲「そ、そんなこと……やん……んっあん!……ないもん!」 京太郎「マンコこんなに濡らして何言ってんだよww見てるか?和ぁ」 京太郎「お前の大事な大事な咲ちゃんは男のチンポでよがり食らうただの雌豚畜生なんだとよぉ!」 和「サキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサン」 咲「んんっ///和ちゃ…あぁん見ないでぇ……」 京太郎「へっそろそろ中に出すぞ?いいなぁ?!」 咲「だめだめだめぇ中には出さないでぇ」クネクネ 京太郎「膣こんなに引き締まってる癖になにいってんだ?出すぞぉ……ヒャッハー!!」ドピュッピュップー 和「サキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサン」 咲「あ……京ちゃんの赤ちゃんの素……こんなにいっぱぁい///」 京太郎「ふぅ」 京太郎「やっぱりセックスは最高だぜ!!」 カン
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咲「えへへ。私で大成功だったから、次はお姉ちゃんの番だね」 照「いいの?」 咲「うん! 京ちゃんは私達二人のものだから」 照「ありがとう……咲」ギュッ 咲「それじゃあ、あのサイトを参考にしよう!」 照「うん。続きは……」 【合コンで男を落とす6つのテクニック / 泥酔おもらし女子で高レベルな恋愛を】 1. 太モモを触らせる 2. 男性の手を握ってニギニギ 3. 男性に指酒を飲ませる 4. 八方美人は嫌われる / 複数に嫌われてもひとりの男をゲットせよ 5. お弁当女子で女子力アピール 6. 泥酔おもらし女子 咲「こ、これは!?」 . ´ ` 、 . , , ,. / ′. / , / ′. ∧ .i. | i| . | 、 i /_\ | .| | i| . | | ハ l |i | ./ ,イ '| .| _|_ il ト、 . | }/_, ∨ |i | / /' | l| .|_l |__ x、八. | \} '",,_ i´) |i | .// | 八 | 乂_弋ツ>\ |<弋ツ.ノ . ∧ リ. | ′ | \| ハ  ̄ \{  ̄´ / ∨ | |l λ , ハ | i| 込、 __ __,. ,イ ! 、 | __| |__,. ー‐ ´ ./| | ハ |-‐= ' | .l| | . /> . イ.>| | / ‐ | |l 八 |. ′ / | /| /_ '} 八 / \ | |-- 、 --/ . | / | / \| ト-========イ }' .ノ' 照「まさに、私にふさわしい女子力アピール……」ニヤリ 咲「(あの日、京ちゃんとファミレスデートしてからというもの)」 京太郎「さ、咲! お腹空いてないか?」 咲「う、ううん。大丈夫」 京太郎「そっか。何かあったらすぐ言えよ」ビクビク 咲「えへへっ。ありがとうっ!」 京太郎「……」ブルブル 咲「(京ちゃんがすっごく優しくなった。これも全部、あのサイトのお陰だね!)」 【女子力を上げる四つの心得】 咲「ありがとう、アラサー嬢さん」ニッコリ 宮永家 照「そう、よかった」ヨシヨシ 咲「えへへ。私で大成功だったから、次はお姉ちゃんの番だね」 照「いいの?」 咲「うん! 京ちゃんは私達二人のものだから」 照「ありがとう……咲」ギュッ 咲「それじゃあ、あのサイトを参考にしよう!」 照「うん。続きは……」 【合コンで男を落とす6つのテクニック】 1. 太モモを触らせる 2. 男性の手を握ってニギニギ 3. 男性に指酒を飲ませる 4. 八方美人は嫌われる / 複数に嫌われてもひとりの男をゲットせよ 5. お弁当女子で女子力アピール 6. 泥酔おもらし女子 咲「こ、これは!?」 照「まさに、私にふさわしい女子力アピール……」ニヤリ 咲「でも、私達合コンなんてできないよ?」 照「私にいい考えがある」 咲「本当?」 照「うん。後は……」ピッポッパ 咲「電話?」 照「応援を呼ぶ」 第二章 モテル反撃!犯される女子力! ファミレス 京太郎「……(ここは、咲がおかしくなったあのファミレスだ)」 カランカラーン 淡「うぁー! すっずしぃー!」 菫「ふぅ。長野は遠いな」 照「……あ、京ちゃん」 京太郎「照さん! それに、大星と弘世さんも!」 照「……(やっぱり間近で見るとカッコイイ)」ニヤ 京太郎「(今日、照さんを長野に呼んだのは他でもない。咲のことで話があったからだ)」 淡「長野旅行だー! いぇーい!」 菫「はしゃぐな淡。迷惑だろう」 淡「ぶぅー」 京太郎「(なのになんでこの二人が着いてきてるんだろう)」 照「(これで人数は四人。合コンの条件は満たしている)」ニヤリ 菫「席順はどうする? 須賀君の横に私でもいいか?」 淡「はいはーい! 私が座るー!」バッ 京太郎「おわっ!? なんだよ急に!?」 淡「いいじゃんいいじゃん! 金髪仲間だー! いぇーい!」 京太郎「テンション高いな、ほんと」クスッ 照「……」ゴゴゴゴゴ 菫「(照の顔が虎眼先生みたいになってるな)」 照「(落ち着いて。所詮、淡は人数合わせ。私の女子力で蹴散らすのみ)」 淡「何たのもっかなー?」ワクワク 照「(まずは落ち着くことが大事)」スゥーハー コソコソ 照「!(あれは!?)」 店員?「(頑張って、お姉ちゃん!)」カンペ 照「(咲! ありがとう……頑張るから!)」グッ 淡「オススメあるー?」 京太郎「オムライスがうまいらしいぞ」 淡「えー? 私、オムライス食べられない!」 京太郎「なんで?」 淡「だって卵がかわいそうじゃん!」 京太郎「おいおい……お前まで変なこと言うのか」 淡「あははっ! うそうっそー! オムライス大好き!」ケラケラ 京太郎「(可愛いなコイツ)」 照「(まずい! 淡に先んじられないように!)」メラメラ 【合コンで男を落とす6つのテクニック】 原文ママ 合コンでステキな男性を見つけたとします。 あなたは、その男性を絶対に落としたいと思っているとします。 でも、思っているだけじゃ落とすことはできません。 徹底的に女性の魅力を武器として男性を落としましょう。 合コンに来ている男性のほとんどは性欲を発散できずに困っているので、 女性の魅力を徹底的に利用すれば高確率で男を落とすことが可能なのです。 静かにひとりで飲んでいる男がいても、単なるムッツリスケベなだけで内面はドスケベです。 男性は性欲のかたまりと思って間違いありません。女性の武器を使って落としましょう。 結局、性的アピールが強い女性が勝者となります。 照「(つまり、この完璧な体で京ちゃんを篭絡する!)」 淡「ヒヨコが可哀想~♪ でも美味しいから食べるぅ~♪」 菫「なんでそんなに機嫌がいいんだ?」 淡「ん~? えへへ、なんでかなぁ~?」チラッ 京太郎「? なんだ?」 淡「んふふー、なんだろうね?」クスクス 照「きょ、京ちゃん!!」ガタッ 京太郎「はい? なんですか?」 1. 太モモを触らせる 照「(恥ずかしいけど、負けていられない!)」 京太郎「?」 照「わ、私」ワナワナ 京太郎「どうかしたんですか?」 照「乾燥肌で困っているんですよ~><」 京太郎「……え」 菫「ぶふぉっ!?」ミズブシャー 淡「わぁっ!? 冷たいっ!?」 京太郎「か、感想肌?」 照「触ればわかるよカサカサ~(涙)」ガシッ 京太郎「へ? テーブルの下から俺の手を……?」 照「(このまま太ももを触って貰う!!)」ギラギラ ガバッ 照「どう~? カサカサでしょ~?」 京太郎「(え? 何が起こってんのこれ? 俺の手が……照さんのスカートの中に!?)」 照「(ひゃんっ……京ちゃんの手あったかい……)」ドキドキ 菫「」 淡「うわーびしょびっしょ」 京太郎「て、照さん!? な、ななななっ!?」バッ 照「あっ……(手を離されちゃった。でも、次はこっちが京ちゃんを)」グッ バッ 照「次は京ちゃんの肌をチェックしたいなぁ~?」 京太郎「うぇ!?」 照「(狙うは足!! でも、京ちゃんはズボンだから!)」ガサゴソ 京太郎「ちょ、ちょっと!? テーブルに頭突っ込んでなにしてるんですか!?」 照「じっとしててねぇ~♪」カチャカチャ 京太郎「ちょ!? 何してんすか!? ズボンを脱がさないでください!」ジタバタ 照「(一気に脱がすっ!!)」ギュルギュルギュルギュル! 京太郎「いやぁぁぁぁっ!」スッポォーン 菫「須賀のズボンが弾けとんだ!?」 淡「可愛いトラパン履いてるじゃん」 店員?「……」カシャッ カシャカシャカシャカシャ! 京太郎「(いきなりスカートの中に手を突っ込まされたかと思えば、今度はズボンを脱がされた)」ガビーン 照「(うまくいった。次は……!)」 京太郎「照さん! 何を!?」 照「すっごいスベスベ~♪」サワサワサワ 京太郎「ほわぁっ!?」 照「(このまま京ちゃんを触り続ける)」 1. 太モモを触らせる あなた自身のほうから男性に太モモを触らせましょう。 必然的に太モモが露出したスカートをはいていくことになります。 できれば生足がベストです。 「乾燥肌で困っているんですよ~>< 触ればわかるよカサカサ~(涙)」 という話題で自然に太モモを触らせ、男性を興奮させます。 男性はプライドの塊なので興奮しているようすを見せませんが、 心の中ではドキドキしているはずです。 どっちの太モモが乾燥しているかで対決する方向に流し、 男性の太モモも触ってあげると落とせる確率がグンとアップします。 男性の生足を出させるのは衣服の構造上難しいので、足首とかでもかまいません。 たとえ男性の足が乾燥していたとしても「すっごいスベスベ~♪」と言って、 ずっとそのまま足に手を置いておきましょう。 照「(あ、これいい。京ちゃんの肌に触るのイイ)」サワサワサワ 京太郎「く、くすぐったいですって!」 淡「いいなー! 私もやるー!」 京太郎「?!」 照「(まずい! このままじゃ淡が!?)」 店員?「(ここはフォローを!!)」ダッ 京太郎「ちょ、お前もかよ!?」 淡「よいではないかー、よいではないかー♪」ワキワキ 店員?「お客様ー! おしぼりお持ちしましたー!」バシィン 淡「ふげらっ!?」 菫「店員が淡の顔面におしぼりを叩きつけた!?」ガーン! 照「(咲!! ありがとう!!!)」 淡「あつっ! あつつつっ!」バタバタ 京太郎「だ、大丈夫か?」 淡「あ、でもさっき濡れたからちょうどいいや」ノヘヘーン 菫「そういう問題か?」 照「(咲のアシストのおかげで淡の介入を防げた)」サッ 京太郎「(あ、戻った)」 照「(この調子で次の作戦に進む)」グッ 2. 男性の手を握ってニギニギ 照「淡。ちょっと席を替わって」 淡「ほへ? なんで?」 照「なんでもいいから」 淡「はーい! ここだと須賀の顔見づらいし、正面の方がいいもんねー」 菫「たくっ、一度立ち上がるハメになる私の立場にもだな」 照「座るね、京ちゃん」 京太郎「あ、はい。(さっきのはなんだったんだ?)」ズボンハキハキ 淡「ほー、中々男前じゃん。前田くん!」 京太郎「前田くんなんていねぇよ。でも、あんがとな」 淡「えっへへ」ニカッ 照「(いけない。淡から気をそらさないと!)」 サワッ 京太郎「!?(照さんの手が!?)」 照「あ、ごめんね」 京太郎「い、いえ」 照「私、冷え性だから暖かいの好き」ギュッ 京太郎「っ」ドキッ 店員?「(いい! いいよお姉ちゃん!)」 照「(……でも、緊張しすぎちゃって手汗をかかないなぁ)」チラッ 京太郎「(て、照さんの手……)」 照「(よしっ)」スッ 菫「照?」 照「かーっぺっ!」ペチャッ ※手のひらに唾を吐きました 京太郎「!?」 淡「!?」 菫「!?」 照「……」ベチョッ ニギニギ 京太郎「」 照「京ちゃんの手あったかぁ~い」ニギニギ 京太郎「あ、え?」ネチョー 店員?「(凄いよ! お姉ちゃん凄すぎるよ!!!)」ムハー 2. 男性の手を握ってニギニギ これは掘りごたつや座敷のときに使えるテクニックです。 狙っている男性の横に移動して座ったとき、偶然手が重なったかのように男性の手に自分の手をかぶせます。 あなたは男性に謝りつつも、「私冷え性だから温かいの好き」と言って、 重ねた手にもっと力を入れてニギニギしましょう。 男性はカッコつけて動じないふりをすると思いますが、内心は大興奮です。 あなたが手汗をかいていればモアベター。 男性は女性の汗に性的な興奮を覚えますから、手汗がついた手で触れると興奮してくれます。 手汗がかいてないときは唾液で濡らしておくと良いでしょう。 京太郎「……」 淡「テル? 頭でも打った?」 照「私は至って平常。何もおかしくない」 菫「(胃が痛くなってきた)」ズキズキ 京太郎「あ、あはは……(あれ? もしかして照さんも……)」 照「(京ちゃんが笑ってくれてる! やっぱりこのテクは役に立つ!)」ニヤニヤ 店員?「(さぁお姉ちゃん! 次の実践だよ!)」 3. 男性に指酒を飲ませる 照「(まだ未成年だからお酒は無理。ここは……)」 店員?「お飲み物のサービスです」サッ 京太郎「へ? サービス?」 店員?「ソウデース」 京太郎「ていうか、なんか咲に似てるよーな?」 店員?「失礼します!」ダダダッ 淡「やったー! コーラだー!」 菫「いい店だな。騒いでいる客にサービスとは」 照「(ナイスアシスト! さすがは私の妹!)」 京太郎「まぁいっか。じゃあ、折角だし頂きましょう」 淡「美味しー♪」ゴクゴク 京太郎「コーラなんてどう飲んでも一緒だろ」 照「!!!」ガタッ 京太郎「な、なんですか!?」ビクッ 照「お、美味しい飲み方を知ってる」 菫「なに? コーラのか?」 照「……//」コクッ 淡「え? 知りたい知りたーい!」 京太郎「コーラの美味しい飲み方かぁ」 菫「どうするんだ?」 照「え、えっと。まずは……指を、コーラに突っ込むッッッ!!」ボシャッ シュワァァァッ 淡「~~~~~~ッッッ!!!?!???」 京太郎「(すっげー泡立ってる)」 菫「照!? 貴様ッ!!! コーラの炭酸を抜くなどとっ!!」 淡「上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想!!!」 京太郎「(なんでこれくらいでキレてんだこの人達)」 照「まだこれから。慌てるような時間じゃない」サッ 京太郎「抜いた指をどうするんですか?」 照「こうする」スッ パクッ 京太郎「!?」 照「んぅっ……じゅるっ、んずぅぅっ……れろぉ、んちゅっ、ちゅるるっ」ジュボジュボ 京太郎「な、何を!?」」 照「(もっと激しく!) じゅるるるるっ! ずぼぉぼぼぼっ!)」ジュボジュルル 菫「(照がひょっとこ顔になってる)」 淡「」 店員?「せくしー! えろいっ!!」ムハー 京太郎「あ、ぅぁ」パクパク 照「(凄く驚いてる。このタイミングがチャンス!)」チュポン 京太郎「な……なんですか……今の?」 照「指コーラって言うんだよ」 淡「(炭酸抜きコーラじゃないんだ。エネルギー効率とかじゃないんだ)」ブツブツ 菫「(もはやツッこむことすら億劫だ)」 京太郎「そ、そうですか」 照「……」ジャブジャブ シュワー 京太郎「(またやってるし)」 照「しゃぶってみ♪」スッ 京太郎「え?」 照「しゃぶってみ♪」ズイッ 京太郎「ほわぁっ!?」ビクッ 照「美味しいよ」ニコニコ 京太郎「い、いえ! いいです! ご遠慮します!!」 照「……(京ちゃんはしゃぶりたいけど、恥ずかしがってる。なら)」ギュルギュルギュルギュル 京太郎「ひぃぃい!?」 照「(無理やりねじ込む!!!!!)」ズボォォォッ 京太郎「おべぇもがぁぁぁぁっ!?」グリグリグリグリ 照「どう? 美味しい?」ニコニコ 京太郎「うべぇぇぇっ!?(口の中がぁぁぁ!?)」ジタバタ 照「うめぇ? えへへっ、ありがとう♪」 店員?「(あれ、今度私もやろう)」 3. 男性に指酒を飲ませる できるだけ濃いお酒をストレートで注文しましょう。ロックでもかまいません。 とにかく原液が濃いお酒を注文して、指を突っ込んで付着したお酒をしゃぶるように飲みましょう。 男性はあなたの飲み方を見て驚くと思いますが、それがポイントなのです。 「指酒(ゆびざけ)っていうんだよ」 と言って、あなたが落としたい男性に指を差し出して「しゃぶってみ♪」と言いましょう。 男はだいたいがドスケベなので、あなたの指をしゃぶってくれるはずです。 嫌がるそぶりを見せたとしても、それは建前。本心はしゃぶりたくてたまらないはずなのです。 美味しいかどうか聞いて「美味しい」と言ってくれたら、その男性をお持ち帰りできると思っていいでしょう。 _,.... ― ... ,.. '´ \ ___ / \ / ヽ  ̄`/ // . / . . . . . . . . . . . ヽ \ ,..-‐=、_/ / i . / . /ハ |. .| . . . .. i f/ _ i | ;!. .|.ハ .ハ | | !、 !、 | | |. i { / -i | {^| . |,ィ≧y. リ |;ヒト、 | . ! ..i _..;;=≠'"´ ー| | 、ヘ |弋ン... ..ぞソ/iハノ\! <ハーイ 京ちゃーん /'" ゝi、 ヽ _ _゙ / `ヽ、 //\ i、 ` ....、__,..ィ' \、 // /゙ ー-L \// / ー-、_ \ / \/ \ / >ー-、___,.// 、 / _,...-≠ .. ノ{ i ヽ\/ ,ィ' ` ..、 / / ゙、 ヽ 丶  ̄ \ \ / ... / | i 丶 \_ \ r{\ . . { } |ヽ i ` 、_. \ / \ィー-ァ--‐イコ〕 / / } i ` .、 ヽー-、 /  ̄ ̄ ̄Y´ | <_; -‐' | | ` 、__゙、 / メ -‐へ、 i i ――― 、 /;';';';';/ ______/\;';';';';';';';';' \ /;';';';';/ /;';';';';';';';';';';';' ;' ;';';';';';\;';';';';';';';';';';';';';/;';';';';/ /;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 、 /;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'; / \ {;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';/ ,. /;';';';';';';';';';';';';';';';';';';'/ ′ /;';';';';';';';';';';';';';';';';';' / / , /;';';';';';';';';';';';';';';';' ;' / / / / / ′. /;';';';' ;'; \;';';';';';' ;' / ′ / / / l| l| |. /;';';';'; \;';';';\;';';';';/ l ′ /l/l | l| l| l| l| | これがねー♪ /;';';';';、;' ;' \;';';';\./ //l / ,/ l | l| l| l| l| |. {、;' \;' \;';';';\ ; / / .′ /l / l | l| l| l| l| 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ‐- . . .__ }_\;' \;' \;' ;' // i | ∧j/\ l ト、 /}/}/| l| | . // \;' \;' \/ | l/ ∧芹≧x八 | | / _____」L リ┐ |. . . .|. ((// -‐ァ\;' \/. | V)炒`. \{‐ァ'≦芹トリ /}/} ∧{. . . .|. (// // }; ; lリ l / l圦 ....V)炒 //__,ノ / { .|. (/ (/ }彡'. |/l ll 、 ' / / / | l l|/ \ _ /}___/ | 八 l| \ ` ≦/ ̄ ̄ ‐- | \{  ̄ ∠___. .‐- | /. . .\ ‐- | ┌―┴― \ \ | _ノ. . \ \ | _/___ \ \___ノ / _ _ . \ ∨ {/  ̄\ \ , . . . ... __, ‐---‐-、 . . . . . . . . . f´ , | . . . . . . . . i ! | | |ヽ . . . . . . . . . . └-L_ ! | ,ィ ハ . . . . . . T`'"´ し′! . . . . ゙、. . . . . . . . . ! . . . i . . . . . _;.-┴┐ | // ,!-、_ // . . . . _/ ....| 〈 // ./ . . . .| ヽ / \ Y . . . . . / i 指コーラってー♪ !、_! . . / \ . . . . .゙、 // ヽ . . . . . .. i / __,ゝ, _,,..-‐''""´ ̄ ̄``゙ ゙ヽ .. . . i / / / \ _,....-‐''"_,..-‐_''"´ ̄ ̄ ̄二二二\ . . . . . .i / / / -=、-ァ''" . . . . / ノ)‐''"- . . . . . . . . . . ヽ ..... V // / / . . . . . . . . ! /_;/ . . . _;. .-― . . . ゙、 .... ノ'′/ / / . / . . . /'"//ィ彡 ._. -―-、_ . . . . . .. i .......... / / // / .// . . / ''"´∠ X;エ二._. . . . |................ / /!.// _.イ;/-i . ./ / i. (三}'} ナー-、`. . . . | / / | i .{ ,.ィ´ | |/ / . . _//_,. -― . . . | / \ | | |. | / i j i r.、 . -‐;i二7.;. . . .. . . / ( ヽ ! 、| .! / 、 、 | | ∠..-‐/ . . ./ . . / ヽー-、 .、 ヽ{ i. |./ \__,.、-‐ー、._ └' '、=∋メ'"..-‐'"; ‐/ \ `ー-..、_ / `ー-、_ \ 、V _,...-‐''"´ ` ー---――∠ . _;. -イ / \ \ ;イ \ (_!-rf'"´ //7 .;.ィ. . . . . . . /. . . / / \ メ| i、イ \、-、ー-、_ _, =ヒ ∠ノ / . . . ./ / / / ____\ \ { \ __> .. \ . \ }\ <言うんだよー♪ \ ... \ . \ \ , , /\ \ .. \ l \ \ \ヽ/⌒7 ′ ′ , | li\ / -‐/ ̄ ̄ ̄/ ̄\ \} }\ \ } ∨ / ∧ , ′ /{ }\ | \ l| \ / / / / y'⌒ヽ\人 /\ \_}/ ,/ ̄ / ∧ ∨,√| \_} \__} \ _ -‐ / -‐ / /../ / ̄ ̄ ̄\ ∨ } ′/ ∧ | ∨ l| }i-‐ // { ,.../ { \ | | | / i| | l ll| |li、 / \/l l...| | ∨ | | | ii| i| 丶 ,′ >‐- 八 ll...| |___ | l| | |l ill| | l ll| |lli ii| i| \ | -‐ {. . ト---≠ ┴ァ‐- {/ ̄ ‐- __| l| | |li ii| \ | ∨∧\{/∨ / f´}/) -=ニ | |lli illl| | l iii|\ \ | _∨∧彡クj //)-} /ヽ.  ̄} |llli illll| | l ll| |lli ll| i|. . . \_____|______/. . . /i⌒}/,〈 ´~ (/ 〉 , |lllli illlll| | l ll| ii|lli ii| ll|| i|、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / / \ \ `~´{_ ′ lll|い√ ̄} | ∧ l「` -=i|ll| ii| ill| /. \. . . . . . . . . . . . . . . . < ̄ ̄ _/. . . /l__//>-- \ , l| )ノ l| |,/ l i リ^i\ } /^}/}  ̄\. . . . . . . . . . . . .`ー‐‐. . . . . /,/ ̄ ̄\ト、 } \ ′リ l| |′ l | \从,/ | / \. . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ ,/  ̄ `ー- _〉 リリ リ′ }′. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | '′. |. | | 〈/〉-‐=ニ二ニ=-- _,,| ∧ }ニ=-  ̄ ̄ ̄ -=ニ=- _〉 〈 }  ̄「\ 照「美味しいでしょー♪」ギュルギュル 京太郎「がばっばばばばばっ!?」 照「えへへ」チュポン 京太郎「げほっげほげほっ!!」ウルウル 照「(涙目になるほど嬉しかったんだ。えへへ、可愛いなぁ)」 菫「(須賀……可哀想に。でも、泣き顔可愛いな)」 淡「大丈夫? はい、おしぼり」 京太郎「さ、さんきゅー……」 淡「ちょっとテル! 須賀が可哀想じゃん!」 照「(これだからお子様の淡は、何もわかってない)」ヤレヤレ 京太郎「(大星ってイイ奴だな)」 照「(計画を次のステップへ)」フフフ 4. 八方美人は嫌われる / 複数に嫌われてもひとりの男をゲットせよ 菫「私もどうかと思うぞ、照」 照「……は?」 菫「え?」ビクッ 照「……チッ、ッセェナ」ボソッ 菫「え? えぇっ!?」オロオロ 京太郎「あ、あの?(なんか照さんが急に怖い顔に)」ビクビク 照「うんっ♪ なぁにぃ? 京ちゃんっ★」キャルゥン 淡「!?」 菫「!?」 店員?「(可愛いよお姉ちゃん!!!)」 京太郎「(なにこれ)」 淡「ちょっとテルー! 今の何?」 照「あ?」ギロッ 淡「ひっ!?」ビクビク 京太郎「(マジでナニコレ)」 菫「お、おい照! 私達はお前について来てやってるというのに! なんだ今の態度は!」 照「(そろそろいいかな)」 菫「おい! ちゃんと話を聞け!!」ドンッ 京太郎「あ、あの? 照さん……」 菫「て……」 照「なんかぁこの人ストーカー臭せぇーんですけどぉ~」 菫「る……?」 京太郎「!?」 淡「!?」 菫「い、今なんて……?」ワナワナ 照「容疑者予備軍マジウケルんですけどぉ~(笑)」 ,. '" ,. 、\ ,. -‐ 、 / / ` ´` \ / \ヽ ,.' ' / i ! ヾ / ' l / ,'./ l. !| ! ゙ l ' / .l / // 'l l ! l ! !l. ' .' l/ ー '-―_-' リ└- _!,!_ ! ! ' l l イ~~~下 ,.二、、ー,、/l! l l .l l ヽ ノ 'i リ ヽ.! l. l | ! l! ` " l l l l ー- _! , l l.!. l ! | ト、 |! l l ! .l.ヽ , ― 、 ,. | ` ┘ l ! !.l 丶 ⌒ .イ ! ! l l ! .! < .!. l l ! ゙、 i ` ´ ! l l ! ヽ 、 .! ! ! l /ヽ. ヽ \ l、 ! l l./ 、 丶 ヽ. \ヽ` 、 l ,.' 丶ヽ ヽ \_.ヽ、 ノ. l ヽ\ \ ヽ ヽ\ 、 l \ 丶 \ヽ ヽ. l i ヽヽ. \、. ヽ . l / l ヽ ヽ ヽ.\. ヽ lヽ. / l,' ` ヽ. ヽ \ ゙ ! ! 菫「」 京太郎「な、ななっ?!」 照「ハァ~チョーウザ~。私は京ちゃん一筋だしぃ~?」 菫「て、照……貴様、貴様ぁぁぁぁっ!!!!」ガタァーン!! 淡「わ、わわぁっ!? 落ち着いて! ね、ね!!」ガシッ 照「ウザッ(笑)」クスクス 菫「ああああああああああああっ!!!」 菫「もう我慢の限界だ!! 覚悟しろ!!!」バンバン 淡「喧嘩はダメだってばー!!」ガシッ 京太郎「お、落ち着いてください! ね! ね!」 菫「ぐぎぎぎぎががががっ!!!」 照「や~ん、怖い~♪」ダキッ 菫「っらぁぁぁぁ!!!」 店員?「(さすがお姉ちゃん。親友とも言える弘世さんを犠牲にしてまで)」ホロリ 4. 八方美人は嫌われる / 複数に嫌われてもひとりの男をゲットせよ 女性が合コンでミスを犯しやすいのが「八方美人」です。 合コンでは決して八方美人になってはいけません。 合コンが始まってから10分くらいは静かに目立たないようにし、じっくりとターゲットを決めます。 ターゲットを決めたら、その男性にだけ徹底的にアプローチをして、 他の男性たちに対しては冷たいと思われるくらいツンとしていいでしょう。 「何で俺だけに優しいんだ?」と思わせるのです。 ターゲット以外の男性がしつこく話しかけてきたら、ターゲットの男性に 「なんかぁこの人ストーカー臭せぇーんですけどぉ~容疑者予備軍マジウケルんですけどぉ~(笑)」と言いましょう。 周囲にも聞こえるように言うことで、周囲の人たちも「ああ、この子はA君だけを狙ってるんだな」と思ってくれるでしょう。 周囲の反応が気になる? だからあなたは八方美人なんですよ。あなたは何のために合コンに来ているのですか。 1匹も得ずに帰るのですか。そんな漁師いらないですよ。 ターゲット以外の男に嫌われてもいいじゃないですか。 照「(これで京ちゃんは私が一途だと分かったハズ)」ニヤニヤ 菫「何をニヤニヤしてるんだ!!! こっちを見ろ!!」 照「ぷっ(笑)」 菫「ああああああああっ!!!」 京太郎「弘世さん!!」ギュッ 菫「あっ」トクン 京太郎「気持ちはわかります。でも、争いは何も生みません」ジッ 菫「ぅ……ぁっ、そう、だな……」ヘナヘナ 淡「はぁー、疲れたー」 京太郎「大星もありがとな」ナデナデ 淡「!! うん、えへ、えへへっ!」 京太郎「そろそろ本題に入りましょうよ」 菫「あ、ああ。そうだな」ドキドキ 淡「本題って何ー?」 京太郎「それは、咲のことなんだけ……」 照「(まだテクは終了していない!)サッ 5. お弁当女子で女子力アピール 照「ねぇねぇ、京ちゃん! これを見て!!」バッ 京太郎「……はい」ナミダメ 淡「(むー、須賀が可哀想)」ムスッ 菫「なんだそのノートは?」 照「……」シラー 菫「頼む、須賀」ビキビキビキ 京太郎「あ、はい。なんですかこれ?」 照「明日作るお弁当の絵、毎日描いてるんだ私♪」パラパラ 菫「(初耳だ)」 淡「(いつも学食じゃん)」 京太郎「へぇ、それは凄いですね。見せてもらっていいですか?」 照「うんっ!」 京太郎「どれど……」 ________________ |\ ∥ /| | ( ̄肉)_/ ̄V ̄ヽ_.∥_____∠ | | ( ̄肉) | 手| 手 | ∥ i\チーズ| | | |`ー´ | 羽| 羽|.∥-ー、\.\ /l | | |( ̄肉) | 先| 先|∥ ハム ) \l/l .| | | `ー´ ヾ」^ヽノ∥ヽ_ノ |__| |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∥ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ./| | ┌/⌒⌒⌒⌒ヽ.∥ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | ( ( ヾ )∥ l⌒l| | | |\ 飯 /∥ / ̄| .|| | | | ヽ ) ノ∥ く`ヽ、゙i.肉ヽ ) | | | ヘ ノ |∥ .\ \ゝ | | | | | `ー^ー'∥ `ヽノ  ̄Ⅵ | .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 京太郎「(壊滅的に絵心がねぇぇぇぇっ!!!!!)」ガァーン 照「美味しそうでしょ? 彼氏が出来たら毎日作ってあげるんだぁ♪」 京太郎「あ、はい……それはいいですね」 照「!!!」ドキドキーン 淡「豚の餌じゃん」 菫「同感だな」 京太郎「か、彼氏さんは幸せだと思いますよ。多分」 照「そ、そう思う?」パァァ 京太郎「……ハイ」 照「そっかぁ、幸せかぁ」ニヤニヤ 淡「……」 照「でもハダカでエプロンは絶対にしないよっ><」 京太郎「え? 別にそんなこと言って……」 照「彼氏の家に泊まったら彼氏のトランクスはいてお弁当作るの♪」 京太郎「は?」 . ´ ` 、 イ / / . ニlニ / ,イ ∧ | / / | l / | |! | | , イ  ̄ ̄ ̄| N /__ | ト、__| | | ′ i| | ∨ 八 ト、 | N リ |l |. 八 { l ____ ` \| ___|/ | 八 |l / リ \N '~⌒`` ´⌒``〕/ ;__ 八. / / ハ """" ' """" '// / 〔、 、 . / __ 圦 lヽ r ┐ // / /) \ / l l\\ | .! ノ . '_/ 厶 "/ ト、 ヽ .' |八 \\__| .!> __ . イ´ 、__フ‐ ヽ. | \ |. .′ V.rヽ _|___ | /_〔 ̄ | V 〕 //.へ`ー- .、Υ 八 l | |{/´ ̄〕 !、___/ヽ /' \. 八 '′ l / ∧ 〈 、 \ / \ .'. / /_ ∨´ \ / -‐== / ∧ / / _ ./⌒ヽ. \............./ =- V / -‐=' ._ ∨ヽ__/ Υ⌒/ .′. 〔二〕´ ._ V´/ |ニ/ ∧〔\ 八 ∨ |_V .! / N' \ 个 、_/ 照「ハダカでトランクスなのっ♪」キャピキャピ 京太郎「」 菫「コイツ頭おかしい」 淡「……テルー」ボソッ 照「京ちゃんもお弁当食べたい?」ニヤニヤ 京太郎「あ、あはは……じゃあ、いつか機会があれば」 照「いつか作ってあげます~ぅ」キャハッ 5. お弁当女子で女子力アピール かわいい女子っぽいメモ帳にお弁当のイラストをたくさん描いて、落としたい男性に見せましょう。 「明日作るお弁当の絵、毎日描いてるの私」と言えば、男はだいたい落とせます。 「彼氏ができたら毎日作ってあげるんだぁ♪」と言うとポイントがさらにアップします。 「でもハダカでエプロンは絶対にしないよっ><」 「彼氏の家に泊まったら彼氏のトランクスはいてお弁当作るの♪ ハダカでトランクスなのっ♪」 と言えば最高です。 家庭的でありながら、エロティックな女性に男性は弱いのです。 エロいだけでなく弁当も作れる女子の女子力はかなりのものです。 できるだけかわいい感じの色鉛筆を使ったお弁当のイラストがいいと思います。 実際にお弁当を作っていなかったとしても、嘘でもいいのでやりましょう。 付き合ってからお弁当を作るように言われても、無理して作る必要はありません。 「またいつか作ってあげます~う」や「そんなこと言ってないよぅ、ぐすん」 「ほかの女が言ってたんじゃないの~? ぷんぷーん」 と甘え口調で言っておけば男性は突っ込まないでしょう。 店員?「(やっぱりお姉ちゃんは凄い!!)」 淡「(私のせいなのかな? 私がテルを……)」グスッ 菫「(私か? 私がいけないのか……?)」 京太郎「(咲に続いて照さんまで……)」 ズゥーン 照「(かなり場が温まってきた。やるとすれば、今しかない!)」 店員?「(やるつもりだね、お姉ちゃん! 遂にアレを!!)」 照「(今回の切り札!! それは!!)」 6. 泥酔おもらし女子 照「(もちろん酔っ払うことは出来ない。でも、こう考えるべき)」 店員?「(酔っ払うことを利用したテクなら、逆に酔っ払わないことで)」 照「(より迫真になるハズ!!!)」キラーン ※なりません 京太郎「(なんだ、悪寒が……)」ゾクッ 照「……あー、トイレ行きたいなぁ」ボソッ 京太郎「え?」 照「でも、場所が分からないなぁ」 京太郎「え、えっとあっちの……」 照「分かんなぁい、あぁ、漏れちゃうかもぉ!」ジタバタ 京太郎「いやだから! あっちの!」 照「「ここで出ちゃったらやあよ! やあよ!」ジタバタジタバタ!! 京太郎「」 菫「」 淡「」 店員?「(頑張って!!)」ドキドキ 京太郎「(ナニコレ? どうすればいいんだ?)」キョトン 照「トイレつれって! 出ちゃったらやあよっ!」ギュゥ 京太郎「お、俺がですか!?」 淡「えぇぇぇっ!?」 菫「ま、待て照。付き添いなら私が……」 照「やらぁ! 京ちゃんがいいのぉ! 京ちゃんじゃなきゃやらぁ!!」ジタバタ :_,. -─……─- : . ´........................................................\: :/.......................|........ト、..............................ヽ: : /....................| |...i|........| \...........|....|............:/.........../ .....|.._|_八......| \__....|............i : ̄ ̄ ̄|...|....| [ \| \|....|............|: :|...|....|┬─┬ ┬─┬ |............| |...ト..| 乂 ノ 乂 ノっ|............|: :i|...|....| |............|: ||...|..人 , _ 人.......l..| 八Λ.....> _ . <......../|/ \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒ ‐-ミ ;/ ̄ | \ ∧ / / / \; / | \ ∨_/ / ハ :/ \ Χフ / /  ̄/ Τ  ̄ ',; ;\ | 〈 ∧ 〉 | / 京太郎「」 菫「て、照……」ドンビキ 照「出ちゃう、出ちゃうからぁ!」ジタバタ 京太郎「わ、分かりましたから! ね! 落ち着いて!」 照「えへへぇ……」スクッ 京太郎「じゃあ、こっちへ」 照「やあよ! やあよ! やあよっ!」バタバタ 京太郎「暴れないでください!!!」 淡「……なにあれ? 馬鹿なの?」 菫「ああ。馬鹿だ」 京太郎「ほら、ここが女子トイレですよ」 照「うぅ……やあよ! やあよ!」ブルブル 京太郎「(照さんが叫ぶから視線が痛かったな)」 照「さびしんぼやあよモードだから」 京太郎「へ?」 照「ここで待ってなきゃやあよモードだよ」ガチャッ 京太郎「……はい」 バタン 照「……万事うまくいってる」ニヤリ 京太郎「……帰りたい」 照「(ここでおしっこする必要は無い。少し待ってから……)」 ガチャッ 京太郎「え?」 照「お待たせ」 京太郎「(ちょ、今水流したか? ていうか、え? 手を洗った!?)」 照「(トイレしてないんだから、手を洗う必要は無い)」 京太郎「……」 照「ねぇねぇ、あのなかで誰が一番かわいいと思った?」 京太郎「えっ」 照「……」ジィー 京太郎「い、いきなりなんですか?」 照「答えてくれなきゃやあよ! やあよ!!」バタバタ 京太郎「わ、分かりましたから落ち着いてくださいってば!」 照「……」ピタッ 京太郎「……お、おおほ……」 ´ ` 、 / \ , `ヽ . / / . ' ' ' ', ∨ i / i | | | l | | | /. | |i | | } l | | \. | l | | | / | |i | 乂─人 ト、 | \ | ─ | | | / __| |l |,,___ ` \{ '´ } ,,N 八 |  ̄ ̄ ̄ | 八 小'庁示ミ、 '乏示庁`| / i| 八 ハj \{ 乂 ソ 乂 ソ レ'| | ヽ / | Λ ハ〕. | 丶 . / | トハ ' /‐'| | , / / | | . 込、 ,イ. . . | | ′ / / | | . . l. . ... ` ’ ... . . .i . i .| | ! ,. / i| |. . i| . i| .〕ト イ. . i. . . l . l .| | ; l | /{ ,r─‐= i| | ̄ ̄ ̄`ノ .;ト..,|. . . l . l .| | / | } /⌒ヽ 八 | ヽ 〈 `゛l . l .l 八 / | / / \ ヽ} ∨___∧ | / .,) }' /′ \ ,_ ` ._ ,}′ 、 // 、\ ,_ } / λ 京太郎「照さんです」キリッ 照「んへへへへっ! 京ちゃぁんっ!」ダキッ コソコソ 店員?「(あと一歩だよお姉ちゃん!)」 京太郎「じゃ、じゃあ戻りますか」 照「……うん」ドキドキ 京太郎「(とても咲のことを相談できるレベルじゃない。また今度にしよう)」 照「(ここで、最後……!)」ドキドキ 京太郎「……照さん、今日は……」 照「アファーッ!!!!」ピタッ 京太郎「!?」ビクッ 照「(この日の為に貯めた、尿! それを全て!!!!)」スッ チョロッ チョロロロロロッ ※咲世界の女性はみんなノーパンだということを念頭においてください ジョバババババッ!!!!! 京太郎「!?!?!?!?」 照「アッファ~~ン! やあよ……やあよゆうたのに」ダババババッ 京太郎「?!!?!?」ビシャビシャッ 照「やあよぉ……止まらんよぉ」ビジョバババババッ 京太郎「……」ポタポタ 照「やあよもー!」ポチャポチャッ 京太郎「……」ビショヌレ 照「やあよもー! こんなんじゃ、みんなのところに行けないよぉアッファ~~ン(涙)」シクシク 京太郎「……」 照「え~ん(涙) 恥ずかしいから帰りたいよぉ」グスグス 京太郎「……え、あ、はい」 店員?「(お姉ちゃん、あんなにたくさん……凄い!!)」 照「やあよぉ! やらやらぁ! おうちかえるぅ」ブルブル ~~ ~~ -―――- ~ ~ ..... . `丶 / \ } } . . { { / / . . │ |\ |\ | . } } / | / | | ト- |--∨\ | { { / /| |ノ| 八 | _..斗-=ミ\| | | / | /-匕-=ミ\|\| 〃⌒゙ヾⅥ | | }  ̄ ̄ | | イ /〃⌒ヾ {{ }} }|/| | | { { | 八ハ{ {{ }} ゞ==(⌒) | / | } |/| {. ハ (⌒)=='' /// |/} | | ヽ_| /// __,ノ | }. { | 八 _.. ‐~‐-、 イ | {. } | 个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ | レヘ _≧=一ァ 〔/⌒T iT7ス / ∨\ /r ̄ ̄ ̄7____/ / ∧/ } { ∧ | / / / ∧ { } / {\/⌒)_∠__/| / ∧ / ゙T{ 二(__ `ヽ _ヽ / ∨ハ. {_ / \/ _〉. { /\ _ | ノ _) 人._ |_/|/ } } \_____,|/ /i i\  ̄ ̄`ヽ j { ∨ / /|i ハ i \ | / / i i i ハ i i i i 丶 ... ______丿 〈 i i i i/ i i i i i| | } 京太郎「……じゃあ、待っててください」 照「う、うん」 スタスタ 京太郎「あの」ビチョビチョ 菫「どうした須賀!? さっきの照の叫びは……!?」 淡「びしょ濡れじゃん! 何かあった!?」 京太郎「今日は、もう……お開きで」 菫「え?」 京太郎「お願いします……ヒグッ、じゃないとぉ……俺、おかしく、グスッ」プルプル 淡「須賀……っ! 許せない!! テル!!!」ガタッ 菫「やめろ淡。須賀の気持ちを汲んでやれ」ガシッ 淡「でもっ!! でも……こんなの、酷いよ」ブルブル 京太郎「……ごめんな」 淡「っ!」ズキッ 京太郎「じゃあ、俺。照さんを送っていくので」 菫「……頼む」 照「大成功」ホクホク 店員?「やったね! いぇーい!」 京太郎「照さん」 照「……!」 京太郎「じゃあ、タクシー呼ぶので……ホテルまで」 照「やあよ! 京ちゃんの家じゃなきゃやあよ!」バタバタ 京太郎「……ぅぅっ、わ、わかっ、ヒック、分かりましたぁ……うぁぁっ」グスッ 照「(嬉し泣きしてるっ!! やったぁ!)」パァァ 京太郎「(くそっ! 俺は、俺はまた救えなかったのかよっ!!!!)」ポロポロ 照「……えへ、えへへっ」 京太郎「照さん、俺……絶対に、見捨てたりしませんから」ギュッ 照「(プロポーズ!!)」ドキドキーン 店員?「(おめでとう! お姉ちゃん!!!)」 6. 泥酔おもらし女子 泥酔したふりをして、トイレの場所がわからないふりをしましょう。 「ここで出ちゃったらやあよ! やあよ!」と言って、周囲をあせらせます。 泥酔している設定なので、大げさにオーバーアクションしていいです。 落としたい男性に「トイレつれてって! 出ちゃったらやあよっ!」 と言い、男性にトイレに連れてってもらいましょう。手をバタバタさせながら 「やあよ! やあよ! やあよっ!」と言いながら移動すると男性はキュンとします。 トイレに入る前に、「さびしんぼやあよモードだからここで待ってなきゃやあよモードだよ」 と言い、男性にはトイレの前で待っていてもらいましょう。 男性は女性の脱糞音や放尿音をよく思いませんので、できるだけ静かに排泄しましょう。 もちろん排泄しなくてもかまいません。 1分くらいしてトイレから出たら、 「ねえねえ、あのなかで誰が一番かわいいと思った?」と言いましょう。 もちろんあなたがカワイイと言ってくるはずなので、あとはそこで雑談を進めて男性をゲットしてください。 高度なテクニックですが、トイレへの移動中におしっこを漏らすという方法もあります。 「アファーッ!」と声を出して立ち止まり、おしっこを漏らしつつ「アッファ~~ン! やあよ……やあよゆうたのに」 と言い、ヘタりましょう。男性は驚くと思いますが、ここからがミラクル展開が開幕するのです。 「やあよもー! こんなんじゃ、みんなのところに行けないよぉアッファ~~ン(涙)」 と男性に言い、恥ずかしいからこのまま帰りたいと伝えましょう。 無責任な男性でなければ、あなたをフォローして他のメンバーに 「なんかあの子気持ち悪くなちゃったみたいだから、俺、家までタクシーで送っていくわ」 という展開になります。タクシーに乗ってから「あなたの家じゃなきゃやあよ」と言い、 自分の家ではなく男性の家に行くようにしむけましょう。 そしてそのあとは……わかりますね? 男性の家には女性ものの服はないはずですから、洗濯して乾くまで、あなたは男性と甘い時間を過ごせるわけです。
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京太郎「うー」 京太郎「あー」 京太郎「うー」 憧「……ゾンビ?」 京太郎「誰がゾンビですか」 椅子に座り、背中にボールペンを当ててよりかかる。 僅かに湾曲しつつ斜めに拵えられたキャップが背骨付近のこりをほぐし、物足りないが心地よいのだ。 そのまま首などを捻ってみれば、隣でノートパソコンを弄る新子憧が迷惑そうに顔を上げ、赤いフレームの眼鏡をやおら下げる。 和「どうしたんですか、須賀くん?」 京太郎「いや、実は昨日フットサルでやりすぎてさ」 憧「……麻雀しなさいよ」 麻雀部なんだから、と新子憧が呆れ顔を向けるのに苦笑で返す京太郎。 元々は運動部であったので、身体を動かすのは好きであった。 これでもハンドボールをやっていたときは「拳願阿修羅」と二つ名を付けられた選手である。一応、中学時代は県大会の決勝まで行く程度には本気だった。 ちなみに二つ名は、フェイントを喰らいかけた後など咄嗟の際にはパンチングでやたら弾き飛ばしていたからだ。 憩「……」 程好い疲労感を通り越した筋の痛み。 基本的にキーパー以外が蹴りを使えないハンドボールとの違いが現れる。というか戸惑って、ドリブルしそうになったり。 京太郎「いや、色々付き合いとかあるんだよ……そういうのが」 憧「……麻雀ほっぽって?」 京太郎「い、いやー……それはー……」 憧「ふーん? うちの部最弱なのに遊んでる余裕があるんだ」 京太郎「うぎ……い、いや、だって部活なかっただろ?」 憧「何切るやるとかないの?」 京太郎「いや、今まで散々やってるからな……何切る」 憧「いつだって基本は大事でしょ。特に京太郎のスタイルなら」 京太郎「それはそうなんだけど……」 憧「だけど?」 京太郎「付き合いもやっぱり……」 憧「は?」 京太郎「……はい」 和「……ふふ」 和「なんだが、子供の授業参観で言い争う夫婦みたいですね」 憧「!?」 京太郎「?」 憧「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、ふふふふふきゅふふふふ、ふぅっふ、ふふ」 バルタン星人かな。 京太郎「憧と? ないない」 憧「……」 京太郎「……憧?」 憧「……べーつーにー」 途端に冷淡な目を向ける憧と和に、力ない笑いで返す。 ……確かに。言われてみたら、失礼である。 こんな否定の仕方では、完全に憧に女としての魅力が一ミリどころか一ミクロン程もない……と聞こえなくもない。 お洒落に気を遣っている新子憧としては面白くないはずだ。 だが、では一体なんと言えばいいのか。 ①「いや、そういう意味じゃなくて……憧は可愛いと思うけどな」 ――――うん。 なんだこれ、気持ち悪い。言葉を濁した分、なんか変に真に迫ってる。 確実に空気が微妙に妙なことになる。これこそないない。 ②「あ、いや……憧は可愛い方なんだから気にすんなよ?」 ――――うん。 なんだこれ、フォローしながら余計抉ってるではないか。 恋人かできない相手に「いい人だと思うよ?」みたいな言葉を投げかけてる感MAXである。実際言われると凹むのである。言葉は刃なのである。 却下。 ③「憧、ケッコンしよう」 論外。あたまおかしい。 というか、そんなホイホイケッコンしたいだのとケッコンしようだのと言える訳がない。白い衣装の新婦さんの前に白い服のお医者さんだ。 後々、鬼の首を獲ったようにからかわれかねないし……。 ないない。 京太郎(そもそも……悩む問題なのか、これ) 思考先生の新作を打ち切り、京太郎は頭を上げる。 ……と。 ナース服と言えば。 京太郎「あの、荒川先輩……?」 憩「なーにーぃ」 京太郎「なんで、俺の後ろに……?」 憩「んーとなーぁ?」 京太郎「はい」 憩「……」 京太郎「……」 憩「……」 京太郎「……」 憩「……なんでやろ?」 京太郎「俺に聞かれても……」 まさかモリアーティ教授やレクター博士じゃあるまいし。 或いはサイコメトラーなら判るかもしれないが、正直それぐらいの能力でもなければ荒川憩の考えてることは読めない。 決して傷付かぬ甲殻が如く、彼女からは笑顔が絶えない。さながら笑顔のポーカーフェイスだ。 京太郎「憧、判るか?」 憧「なんであたしに聞くのよ」 京太郎「……」 憩「……」 京太郎「なんでですかね?」 憩「なんでやろ?」 京太郎「さぁ」 憩「なーぁ?」 憧「……」 イラッ 和「……ふむ」 カチッカチッ ロン! 教えて、憧先生と呟いてみる。 睨まれた。 憧(……はぁ) 憧(……っていうかさ、それを言ったら京太郎と憩さん近くない?) 憧(……) 憧(なんて聞いてもどうしようもないしというかそれで変な答え帰ってきたら困るっていうかショックっていうか) 憧(いや別にあたしはショックでもなんでもないけど憩さんがこんな色々鈍感なダメダメ男に引っ掛かるのが危ないだけであってあたしは別にショックじゃないし) 憧(いや別に京太郎が誰と付き合おうと勝手…………でもないよね。だってコイツしずと別れてるし。やっぱ、まだしずのことを好きでいて欲しいっていうかさ) 憧(軽い気持ちでしずを振ってたら絶対コイツのことブッ飛ばしてやる! しずは平気そうにしてたけどそれこそショック受けてるに決まってるでしょ!) 憧(麻雀やりたくてここに来たって言ってたからには、本気をちゃんと見せて貰うから……!) 憧(……) 憧(『憩さんともし付き合ってたら?』……ないない) 憧(だって出入りしてるの見たことないし、それこそ声も聞こえ――) 憧(聞こえ……) 憧(……) 憧(~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?) 憧「ふきゅぁ」 和「……憧?」 憧「なななななななななんでもないわよ!」 憧「シャワー浴びながら歌ってる声が聞こえてくるしひょっとしたら寝てるときに変な声が聞こえてきちゃうとかとか」 憧「それのせいで毎回今シャワー浴びてるんだとか思っちゃってるとかそんなのない!」 和「……シャワー?」 憧「ふきゅっ」 和「ああ、暑いですね。今日」 憧「そ、そうそう! 暑いからシャワー浴びたいのよ!」 憩「シャワー浴びたいなーぁ」 京太郎「暑いですもんね」 憩「京くん」 京太郎「なんですか?」 憩「想像した?」 京太郎「え、何をですか?」 そりゃあ――と、小さく微笑む荒川憩。それから、京太郎の耳許に口を寄せて呟く。 やけに、色めいた響きである―― 憩「うちとか、憧ちゃんがシャワー浴びてるとこ」 京太郎「いえ、まったく」 憧「……」 憩「なんや、京くんってばつまらんよーぉ」 京太郎「いや、つまるつまらないの問題じゃないですよね?」 憩「詰まるにしてもお風呂場の排水溝?」 京太郎「掃除はちゃんとしてるんでそれも……」 ――――が、通じず。 それこそ須賀京太郎を靡かせたいのならば、 京太郎(シャワーか……) 京太郎(和とか……シロさんとか……弘世先輩もいいな……) 京太郎(……) 京太郎(……うん) 憧「……」 ムッ ――――やはり胸部装甲というのは重要であった。 なお、元カノやここの時間軸より未来でできる彼女とは関係ない。ないったらない。 というか憩のそれは、完全にただ誂う響きすらなかったので京太郎も流した。(シャワーだけに) 唐突に思い付きで話を振るはいいが、特段深い考えはないというパターンが多いのである。 憩「あ」 京太郎「どうしたんですか?」 憩「えっとなーぁ」 京太郎「はい」 憩「今日、うち誕生日なんやったんよーぅ」 京太郎「それ、忘れちゃ駄目ですよね!?」 憩「だって歳取ったと思いたくないんやもん」 京太郎「……あ、はい」 憩「思わなきゃ十七歳のままってはやりんが……」 京太郎「それは駄目なパターンです」 御歳、十七歳と百六十七ヶ月となる瑞○はやりさんの二の舞は不味い。 いや、決して瑞原は○りさんが不味いという訳ではない。 実際のところ牌のお姉さんとして子供たちの前に出ている彼女は尊敬すべき人であるし、 なかばアイドルという己のことを理解していて、男女関係の噂を見せぬところはまさに見上げたプロ意識であり、 正直その若々しさと言ったらとてももうじき瑞原さんじゅうい――【検閲されました】――とは思えない。 ……なお。 面白半分で彼女の真似をしたら般若の面を被ったフリルのばば――【検閲されました】――フリルの少女に呪われるとか、 十人で輪になって一斉に互いの携帯に電話して「瑞原は[ピー]り」と十回繰り返すと若さを十歳吸いとられるとか、 イケメンが夜道を歩いているとマスクを付けた女に「はやりとすこやんどっちがいいかな☆」と聞かれて答え次第で拐われるとか。 そんな“歳”伝説は関係ない。多分。恐らく。メイビー。 京太郎「……っていうか、初耳ですけど」 憩「言っとらんかった?」 京太郎「はい」 憩「本当に?」 京太郎「はい」 憩「……むむむむ」 京太郎「……」 憩「むむむむむむむ」 京太郎「……」 憩「……うん」 京太郎「えっと、答えは……?」 憩「ゆーとったか、ゆーとらんか覚えとるぐらいなら誕生日忘れんなーって」 京太郎「はは、ですよね……」 京太郎「……というか」 憩「んーぅ、なに?」 京太郎「本当に忘れてたんですか?」 憩「忘れとったねーぇ」 憧「……」 和「……」 カチカチ 京太郎「え、いや……本当に?」 憩「こんなんで嘘つかんよーぅ? 京くんのいけずー」 京太郎「いけずとかじゃなくて……」 憩「てやーぁ」 ドヒャァッ 京太郎「うおっぅうう!? 何を!?」 ビックゥゥ 憩「今、思い出したんよーぅ」 京太郎「へ?」 憧「……」 ムー 和「……」 カチカチ ツモ!! 憩「さっき、京くんは昨日サッカーやっとったってゆーとったやん?」 京太郎「サッカーじゃなくてフットサルですけど……」 憩「そうそう、そのフットサル」 憧「……」 チラッ チラッ 和「……」 カチカチ 京太郎「フットサルがどうかしたんですか?」 憩「そのフットサルがなーぁ」 京太郎「はい」 憧「……」 ウー 和「……」 ロン!! ココマデ キズヲ オッタノハ コートジボワール イライダ 憩「京くんゆーとったやん?」 京太郎「はい?」 憩「疲れとるって」 京太郎「はい」 憧「…………」 ムー 和「……」 カチカチ ロン!! コンナヤツ コートジボワール ニモ ミタコトネェ 憩「疲れがとれるマッサージしてあげようかなーぁ、って」 京太郎「本当ですか?」 憧「……!?」 和「……」 カチカチ 憩「すっごい気持ちよくなれるんよーぅ」 京太郎「へぇ……」 憧「…………ッ」 和「……」 ツモ! 憩「なぁ、うちと気持ちよくならん?」 京太郎「えっと……」 憧「~~~~~~~~~~~~!?」 和「……」 カチカチ 憩「フットサルした疲れとるんやったら、丁度いいんやないかなって」 京太郎「そうですね……」 憩「それどころか、された人……最高って言っちゃったりもするんよーぅ?」 京太郎「……痛くないですか?」 憩「痛くせんからだいじょーぶっ」 憧(ふふふふふふふ、ふっとうする!? 沸騰しちゃって疲れてる!?) 憧(ちょ、ちょうイイ!?) 憧(さ、最高ってイッちゃったりする!?) 憧(い、痛くしない!? 初めてでも!?) 憧(……) 憧(~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?) 憧(……) 憧(ふ、ふきゅぅっふきゅふふっきゅふふふきゅぅぅぅぅうぅぅぅぅう!?) 和「……憧?」 憧「あ、こ、怖いけど大丈夫! あと今日は大丈夫だから!」 和「……」 憧「……ぁ、あれ?」 和「なるほど……確かにここの中は怖いですね」 憧「へ」 和「でも、大丈夫というなら……」 カチッ 憧「え」 和「……あ」 ロンッ!! 憧「……あ」 和「……」 憧「……ごめん」 和「……いえ、こちらこそ」 ……しかし。 それにしても、マッサージはともかくとして……誕生日を忘れるものか。 いや、或いは。 皆に誕生日を言った――と思っていたのに、誰も指摘してくれないから――自分も忘れてたという風に振る舞ったのか。 だが、それにしても。 憩「んー?」 ここまで笑顔でいられるものなのだろうか。 普通もうちょっと、寂しがったり悲しがったりが顔に出やしないか。 同じ立場なら、実際ショックだ――――と京太郎は思った。 事実、軽く合同合宿に特段の言伝てや断りなく置いていかれたときなど、 「まぁ、付いていってもしょうがないよな」「でも力仕事とか大丈夫なのか?」などと考えつつも、ひょっとして嫌われるようなことをしたか?――とも考えた。 俗に言うあれだ。 仲良し三人組だけど、ペア作るとなると自分以外の二人。 他の誰かが飯食い行こうと提案したら皆行くが、自分が提案してもスルーされるというあれ。 なんか顔を会わせたら、全然知らない話題をしてて……自分はその遊びに誘われてなかったというあれ。 判る人間には、判るのではないだろうか。 ……。 京太郎「荒川先輩」 憩「なーにぃー?」 京太郎「どうして、なんでそんなに笑顔が素敵なんですか?」 憩「へ?」 憧「…………っっっ!?」 ガタッ カチッ 和「……憧」 ロンッ! コノシュンカンヲ マッテイタンダー! 憧「あ、ご、ごめん!」 和「……二連続放銃ですか」 あ、いや、これは言い方を不味ったと頬を掻く京太郎。 流石に言葉が足りないと言う騒ぎではない。言語中枢に支障を来しているレベルである。 確かに言いたいことは殆ど同じにせよ、なんかおかしい。 慌てて訂正をしようとするが、当の荒川憩は実に落ち着いたもので瞼を閉じつつ軽く頷いた。 言わなくても判っていると言いたげだ。 やはり、流石は白衣の死神――――ではなく血染めの天使じゃなく――――破壊医者――――じゃなくてニコニコ笑顔の荒川憩だ。 憩「京くんの言いたかったこと、判るよーぅ」 京太郎「そうですか?」 憩「今日、うちは誕生日やん?」 京太郎「はい」 憩「で、誕生日なのに誰もうちのこと祝ってくれん感じよねーぇ」 京太郎「はい」 やっぱり流石だ。ここまで合ってる。 憩「で、なんもプレゼントもないのは気の毒ーて思て」 京太郎(……ん?) 憩「今のは口説き文句。京くんが、うちに貞操をプレゼントって――」 京太郎「違います」 憧「…………ッッッ」 ガタッ 和「……憧」 ロンッ! ダメジャナイカ シンダヤツガ デテキチャ 憧「ご、ごめん! ごめんね、和!」 和「……次は気を付けて下さいね」 憩「え」 憩「ああ、せやねー」 京太郎「そうですよ……本当」 京太郎「やめてくださいよ、そういうのは」 憩「うん、違ったなーぁ」 憩「京くんは貞操やなくて童貞を――――」 京太郎「断じて童貞違います!!!」 憧「ふきゅぅぅぅう!?」 ガタッ 和「……」 ロンッ! チョーシ コカセテ モラウゼッッッ!! 憩「え」 憩「京くん、それセクハラ……」 京太郎「その前に逆セクハラです」 最後で盛大に間違えるとはどういうことだ。 あれか。妖精さんが羅針盤を変な方向に回したのか。 というかそも、羅針盤を回すな。というかジャイロ式方向指示器使えよ。というかGPSはどうした。 もう、それはそれは道を盛大に踏み外して逸れていた。 そう、さながら刃牙道が如く。ババアとジジイのキスとか誰得だ。 というかあの漫画はもう突然の隕石で範馬刃牙を殺して、主人公をジャック・ハンマと愚地克巳と花山薫にするべきだ。 あと、独歩ちゃんも元のキャラに戻そう。死刑囚編までの独歩ちゃんと、アライJr以降の独歩ちゃんは別キャラだ。 あと、エアマスターは居てもジョンス・リーはハチワンダイバーに出てなくて、あれはジョンス・リーに憧れて模倣しているだけの別キャラ。いいね? ……と、こっちの話も逸れた。妖精さん恐るべし。 京太郎「……やめて下さいよ、そういうの」 京太郎「シロさんも最近やたらからかってきますし……困りますって」 憩「そーぉ?」 京太郎「そうです」 憧「……」 ホッ 和「……ふむ」 カチカチッ ツモッ! 以前誰かから、女子校は下ネタ方面がえげつないと聞いた。 今自分が味わっているのもひょっとしてそれか、と京太郎は内心小首を傾げてみた。 女所帯だし、半ば女子校のようなものだろう。 できれば男子に入ってほしい。下らない男同士の話もしたいが――――残念ながら新子憧がやたらと緊張するので、取り消しである。 というか、麻雀に本気ではなく女目当てで来た男は弘世菫と辻垣内智葉と荒川憩によって潰されていた。 本気で来た人間も、弘世菫と辻垣内智葉と荒川憩の強さによって潰されていた。 どのみち潰れていた。ここはプレス機か何かだろうか。 無論京太郎も潰されたが、潰されても立ち上がったら捏ねくり回されていた。今はハンバーグや何かだろうか。 憩「京くんのいけずーぅ」 京太郎「『いけず』じゃなくて……」 憩「あれなん?」 京太郎「はい?」 憩「憧ちゃん一筋なん?」 京太郎「え?」 憧「……っ」 憧「……」 ドキドキ 憧「……」 チラッ 憧「……」 ソワソワ 憧「……」 フゥ 憧「……」 チラッ 憧「……」 ブンブン 京太郎「憧ですか? ないない」 憩「……」 和「……」 憧「……」 ムスッ 京太郎「え?」 京太郎「え」 京太郎「あの……俺、なんか変なこと言いました?」 憩「……」 和「……」 憧「……」 ツーン 京太郎「え?」 あからさまに苦笑を浮かべる荒川憩。 原村和と新子憧は、向こうでネット麻雀に興じているようである。……幸いにして会話を聞かれてはいなかったらしい。 女扱いすると――つまりはまぁ、女性として見られて男から声をかけられると非常に硬直する癖に、 かといってお洒落が好きで、女の子扱いしないと怒るというのは実によく判らない。 まぁ、『お洒落が好き』というのと『ナンパをされたい』というのはイコールではなく、『綺麗に見られたい』と『男にモテたい』とは別問題なのだろう。 実際のところ、女心はよく判らんというのが結論である。 京太郎「……で、話を戻しますけど」 憩「うん」 京太郎「俺の師匠になる人って……そういうからかい方するルールでもあるんですか?」 憩「へ?」 京太郎「部長もよくそんな風にからかってきましたし……」 それだけ、須賀京太郎は苛めてオーラを出してるということか。 憩「京くん」 京太郎「はい?」 憩「うち、京くんの師匠やないやん」 京太郎「あ」 憩「あとなーぁ、菫ちゃんも智葉さんもしとらんよーぅ」 京太郎「あ。……福路先輩もそうだよな」 憩「あと、憧ちゃんもそうやん?」 京太郎「あー。…………でも変な挑発とかしてきますよ、憧の奴」 憩「……」 京太郎「先輩?」 憩「……たはは」 なんなんだろう。いつもニコニコ素敵な笑顔が、心なしか曇っている。 さて――。 瞼を軽く閉じ、京太郎は沈黙。似たようなからかい方をしてきた、と話題に挙げた竹井久を思い浮かべてみる。 『Q:部長、いつも笑顔の先輩が心なしか曇っている気がするけどどうしたらいいんスか?』 『A:いっそ、もっと曇らせちゃいなさい!』 ――――駄目だ。宛にならない。しかも言いかねない。 久姉の相談教室、失敗である。間違いなく賑やかし面白がらせることしかしなさそう。あと、なんかすごく咲が出てきそう。 咲と言えば、咲のことを考えると時々に赤みかかった髪の別の人物が思い浮かぶのだが――まぁこれはいい。忘れよう。 憩「というかな、京くん」 京太郎「はい」 憩「これ、話……元に戻ってへんよ?」 京太郎「はい。……正直、その言葉を早く聞きたかったです」 憩「そうなん?」 京太郎「はい。……このまま話が逸れたらどうしようかと」 憩「……もう」 憩「そういうのは、ちゃんと言わんと伝わらんやん」 京太郎「はい」 憩「めっ」 腰に手を当てて、身体を軽く曲げながら人差し指を突きだす荒川憩。 あらかわいい。 憩「そんなんゆーても、誤魔化されんよ?」 京太郎「口に出てました?」 憩「出てました」 京太郎「え」 憧「……」 憩「でとったなーぁ」 京太郎「え、本気で?」 憩「え、本気なん?」 京太郎「え」 憩「え」 憧「……」 プルプル 京太郎「え、本気で言ってました?」 憩「本気で言ってたん?」 京太郎「ん?」 憩「ん?」 憧「……」 ウググ 京太郎「ちょっと待って下さい」 憩「うん、ええよ」 京太郎「俺、本気であらかわいいって言ってました?」 憩「なんで、それ(本気かどうか)をうちに聞くん?」 京太郎「え」 憩「え」 憧「……」 グギギ 京太郎「ちょっと待って下さい、整理します」 憩「うん」 京太郎「まず……」 憩「うん」 京太郎「『あらかわいい』」 憧「……っ」 京太郎「俺、本気でこれを言ってる――ってことでいいんですよね?」 憩「うちに聞くんて……本気なん? 本気やないん?」 京太郎「え」 憩「え」 憧「……」 ジワッ おかしい。なんだか、話題が極めて近似値ながら永久に交わらないこの感じ。 コントか。 ここは、言い直すべきだろう。 京太郎「えっと……俺、本当に『あらかわいい』って言ってました?」 憩「あ、そっち?」 京太郎「はい。……あれ、こんな感じの“本気”って使いません?」 憩「うーん、どうなんやろー?」 京太郎「で、つまり俺が急にこう……」 京太郎「『あらかわいい』」 憧「……っ」 ググッ 憩「うん。そうなんよーぅ……こうな? いきなり、ぼそーっと」 憩「あんなん、驚いてまうってー。もーぅ」 京太郎「それは、すみませんでした……その、無意識だったから……」 憩「こら、そーゆー言い方が駄目なんって」 憩「めっ」 京太郎「あらかわいい」 憧「……っ」 フルフル 憩「もーぅ、京くん!」 京太郎「あ、やべ……す、すみません」 憩「京くん忘れとるかもしれんけどな、うちはお医者さんやなくてな? 普通の女の子なんよーぅ?」 憩「だから……その、あんまり『かわいい』『かわいい』言われたら……うちも恥ずかしいんですーぅ」 憩「だからな、京くんも先輩んことをそんな風にからかうのは駄目なん……判った?」 両手を腰に当てて、あまり慣れない怒り顔を懸命につくって、上目使いで問いかける荒川憩。 心なしか、頬っぺたが赤い。 これは―――― 京太郎「あらかわいい」 憩「……もぅ!」 憧「……ぅぅう」 憩「京くん」 京太郎「なんですか、荒川先輩?」 憩「投げと絞めどっちがええー?」 京太郎「おそロシア……すみません、ごめんなさいですハイ」 憩「もぅ」 さて。話を戻そう。 というか何度目だ、これ。 京太郎「その……前からずっと思ってたんですけど」 憩「なぁーにー?」 京太郎「荒川先輩って、いっつも笑顔じゃないですか」 憩「……そう?」 京太郎「そうです」 京太郎「その……そういうの、すごいと思うんですけど」 京太郎「なんていうか、かっこいいって言うんですか?」 憩「……んー?」 ずっと、苦笑でも困惑でもない笑いをしていられるなんて、本当にすごいと感じる。 多分きっと、どんな苦境にあっても荒川憩は微笑むだろう。 まるで曇らない太陽だな――なんて京太郎は思った。 見るものの心を和ませるし、落ち着いて穏やかな気持ちや、暖かい気分にさせてくれるだろう。 ……ああ、いや、女子にしつこく絡む男を投げ飛ばして締め上げたときも笑顔だったのは怖いけど。 路上で投げ技とか正直危ない以外の何者でもないが、まぁ、投げ飛ばした最後に頭を蹴って掬っていたので受け身がとれなくても大丈夫だろう。 というかあれ、どんな技だ。 背負い投げをして、こう、最後に投げた相手の頭をローキックで刈るとか。 まさか受け身とれずに頭打って死なないためのセーフティーではあるまい。 多分、本来は最後の蹴りが顔面にブチ中っている筈だ。 ……柔道の技にそんな投げ技なんてあるのか? 京太郎(いやいや、今これは関係ないよな) 京太郎(ハンドボールとかやってたけど、格闘技とかは縁がないし……判るわけないか) とりあえず思考を打ち切る。 憩「なんで笑顔って言われてもなー」 憩「んー」 京太郎「……やっぱ、変な質問でした?」 憩「変なって言うか……んー」 憩「逆に京くんなら、どんな時に笑顔になるん?」 京太郎「俺ですか?」 京太郎「俺は……」 笑顔、笑顔……と考えてみる。 正直特段意識したことはない。……ということは、こんな風に難しい質問を自分は荒川憩に投げ掛けていた訳だ。 笑顔――と言われて、まず思い付くのは高鴨穏乃の言葉だ。 あれは確か、竹井久から麻雀を一通り教わって――――その秋の国民麻雀大会で、宮永咲に向けられた心無い一言を必死に否定しようとしてた頃の話だ。 同時に脱初心者特有のスランプに陥ってたとき。 なんとか自分のオリジナルを確立させようと、普通の麻雀打ちを越えた技術を得ようと福路美穂子に教えを乞うて、 その力もまだ満足に扱えなかったとき。 京太郎「……麻雀とか?」 憩「あれは笑顔やないよぅ」 和「あんな凶暴なのが笑顔なんてあり得ません」 憧「かっこい……いや、かっこワルいでしょ」 和「……」 酷い。 京太郎「じゃあ……やっぱり楽しいときとかですかね」 憩「どんなん?」 京太郎「サッカーしてるときとか」 和「麻雀部ですよね」 ズバァ 京太郎「……」 京太郎「……俺、なんか和を怒らせるようなことした?」 和「?」 和「なにがですか?」 酷い。 癒されたい。超癒されたい。 できれば巨乳で、趣味があって、おしとやかで、黒髪ロングで、巨乳で、可愛くて、明るくて、家庭的な女の子に癒されたい。 ……なんて。 そんな都合のいい女の子がいるはずもない。居たら絶対告白する。 もし将来出会うことがあったらケッコン間違いなしである。 京太郎「あとは……憧や和と遊びに行ってるときですかね?」 憧「へ、へー」 憩「なんやぁ、やっぱり憧ちゃんと仲ええやん」 京太郎「……まぁ、そうですけど」 憩「二人でデートとか、仲良しさんやなーぁ」 憧「べ、別にデートとかそんなんじゃ……」 京太郎「いやいや、デートとかじゃありませんって」 憧「……」 京太郎「それに普段強気な癖に内弁慶で男苦手な憧とデートとかなったら、どれだけテンパるか――――痛ってえええええ!?」 憧「ふんっ!」 憧「デリカシー皆無でただデカイだけの金髪不良まぎれ男とデートとか願い下げよ!」 思わず「何を」と叫びそうになるが堪える。 確かに、やや言い過ぎたというのはある必要以上に憧を貶める言葉を言ったとも。 ややからかい交じりで「内弁慶」だなんだかんだ言ったというのは否定できまい。 ……だからって蹴るものだろうか。疑問であるが。 女はよく判らない。特にそう思う。フラれたりしたからなお思う。 どれだけ仲良く(意味深)やってもね、結局はフラれるんですよ。 あんなに一緒(意味深)だったのに、夕暮れはもう違う色なんですよ。 ……と、着信である。 京太郎「もしもし?」 シン『京太郎』 京太郎「おー、シン。どうしかしたかー?」 シン『お前は、オレの敵だぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ――――――!』 京太郎「え」 電話切れた。 ……なんだったんだ。 京太郎「え」 憧「どうかしたの?」 京太郎「いや、なんか……『お前は俺の敵だ』って、シンから」 憧「……他二人じゃないの?」 京太郎「他二人じゃなくて」 ……と、メールである。 着信の主は古市孝之、内容は―――― 京太郎「あー」 憧「なーにー?」 京太郎「おい、覗き込むなって」 憧「別にいーでし――」 京太郎「?」 掌においたスマートフォンを、横から覗き込もうとする憧が停止する。 停止というか硬直する。 硬直というか、硬化である。「こうか!」と言わんばかりに固まっているのである、なんちゃって。 京太郎「……だから、男苦手なら近寄るなって」 憧「うううううう、うるさい! 別に苦手なんかじゃなくてただちょっとびっくりしただけであってそれ以上の理由はないわよ!」 京太郎「……それを苦手以外の何でもないんですが」 和「苦手ですね」 憩「超ニガテやねー」 憧「ぅぅぅぅぅぅううううう…………」 憧「な、内容は!」 京太郎「えーっと」 京太郎「『なんかシンの奴、サークルの先輩のせいでかなりストレスためてて、今へべれけになってる』」 京太郎「『そこで陽介が話題変えようとして、京太郎のとこの先輩の恵まれようについての話を出して』」 京太郎「『地雷踏んだ。流石はジライヤ』」 京太郎「だって」 憧「……」 和「……」 憩「おもろいお友達やなー、京くん」 面白いと呼べるのだろうか。 密かに残念トリプルスターとか、金銀銅残念ズとか、残念戦隊とか――。 「『なんかお前ら後半につれて主人公が戦ってる間解説してそうな顔だよな(笑)』」とか煽られたりしている人間を前にそう言えるのは、すごいことである。 なお何故かこの「残念」という括りからは友人であるシンは除外される。何故だ。 ちなみにそのシンは、わざわざ煽ってくれた黒髪の学生服のカッコつけている人間から「『お前、アニメでいうと名前が三番目ぐらいにありそうだよな(笑)』」と言われてキレていた。 この大概手が速いのはシンで、残りの二人はストッパーである。 というかあの三人やたら荒事慣れしている印象があるし、古市に至っては実は高校の頃学校をシメていたという話もあるし、なんなんだろうか。 たまたま通りがかったコンビニで絡まれたときに、その内の一人が「おいバカ古市さんだぞ」と言っていたのがやけに記憶に残っている。 ちなみに京太郎は笑ってた。殺さないでくれと言われた。 辻垣内智葉の言った絡まれた時の対処法は絶大であった。……同時になにか大切なものを失った気がする。 京太郎「……で」 京太郎「どんな時に笑う、でしたっけ?」 憩「うん、そうそーお」 さて、考えてみる。 ……やはり、いついつのいつが笑顔という話は実に難しい話題だ。 例えるならパンだ。 今までに食べたパンの枚数を覚えている人間なぞ、そうそういる訳がないのである。 憩「じゃあなーぁ、京くん」 京太郎「はい」 憩「例えばの話なんやけど……」 京太郎「はい」 憩「もしも、小さな女の子が泣いてるとしたらどうするん?」 ……目を閉じて思い浮かべてみる。 目の前が公園になった。 そこの、ブランコに女の子が座っている。 そう、やけに無表情で。 でも、心が泣いているのだ。どことなく寂しそうにしている。 その女の子の同級生らしき少年数人が、これ見よがしにその少女に向かって暴言を吐く。 なんと言ったかは判らないが――少女が僅かに眉を上げた。 たったそれだけであるというのに、その少女がどれほどそれに悲しみ傷付き、そして恥じ入っているかが判る。 きっとこちらに――須賀京太郎に、そんな風に呼ばれているところを知られたくなかったに違いない。 尚も同級生が囃し立てる。 少女は立ち上がって、京太郎に「行こう」と――。 憩「……京くん?」 京太郎「え、ああ、はい」 憩「それでなーぁ、どうするん?」 京太郎「えっと……その、ボールを思いっきり蹴りつけます」 憩「え」 憧「泣いてる女の子に……?」 憩「ボールを……」 和「蹴りつける……?」 京太郎「……あ」 憧「……」 憩「……」 和「……」 京太郎「いや、違うからな? 違いますからね?」 どんな鬼畜だというのだ。 あれか。あれなのだろうか。そいつは悪魔超人か何かなのだろうか。 初音ミクにバロ・スペシャルをかけて「お前の関節が歌ってるぜー!」とか言い出しちゃうウォーズマンか何かなのか。 京太郎「あの、言い間違えたんです」 京太郎「ボールを蹴るのは女の子相手じゃなくて、それを虐めてる方で……」 憩「京くん」 京太郎「はい、何ですか?」 憩「大丈夫。だいじょーぶ。判っとるからだいじょーぶ」 京太郎「は、はい……」 憩「……あんな、京くんはきっと疲れとるんよね?」 京太郎「え」 憧「見損なった……ちょっとは信じてたのに、信じらんない」 京太郎「おい」 和「須賀君、それは暴行罪になりますね。……相手が精神に外傷ストレスを抱えることになったら傷害罪です」 京太郎「アッハイ」 何故だかいつの間にか、鬼畜にされている。 こんな理不尽が許されていいものか。メロスでなくとも激怒するというもの。 なお、メロスが死ぬほど走らねばならなくなったのはメロスが当初「大丈夫、間に合う間に合う」とゆっくり歩いていたが故である。 ……などと、幼馴染みの文学少女が嘯いていたことを思い出す。 京太郎「とりあえず、待ってください」 和「通報をですか?」 憩「ちなみに黄色い救急車って都市伝説なんやってーぇ」 京太郎「いや、ガッカリ雑学じゃなくてですね」 京太郎「俺がボールをぶつけたのは、女の子じゃなくて悪ガキの方なんですよ!」 憧「悪ガキ?」 京太郎「そうなんだよ。実は、女の子がブランコに――」 誤解を抱かれぬよう、先ほど目を閉じた際に浮かんだヴィジョンについて詳細に説明する。 無口で、無表情に近い女の子が居たこと。 だとしても、その女の子が内心悲しんでいることが判ったこと。 女の子を囃し立てる悪ガキの集団が居たこと。 そんな集団のリーダーらしき相手目掛けて顔面に思いっきりボールを蹴りつけたこと。 そのまま飛び付いて、そのリーダー格にひたすら攻撃をしたこと。 それからとても辛そうにしていた女の子に、笑いかけたこと―― 京太郎「――――だから俺は女の子にボールを蹴りつけるとかじゃなくてな」 誤解を解こうと熱心に……。 冤罪ノーセンキュー。ウェルカム無罪、熱烈歓迎無罪ワンダーランドの心から繰り出された台詞は。 結果――。 憧「……」 憩「……」 和「……」 京太郎「……?」 憧「……ロリコン」 憩「……す、すっごい想像力やねぇ」 和「……13歳未満は強姦罪です」 京太郎「え」 悪化。 京太郎「い、いや……その……」 憧「っていうか、あんたみたいなサッカー経験者が小学生の顔面にボール蹴ったら危ないでしょーが!」 京太郎「いや、ハンドボール……」 憧「黙らっしゃい!」 京太郎「……はい」 ハンドボールどころかハンドバッグならぬサンドバッグとばかりに、一方的に襲いかかる言葉の弾丸。 とりあえず京太郎は肩を落として押し黙ることに決めた。女性と言い争うなど無謀にも程がある。 そう、さながら茶道部が全国大会出場の野球部に試合を挑むように。なお野球部はアイス・グリーンティーに何か盛られた模様。 和「……須賀くん」 京太郎「はい」 和「その、どんな趣味を持つかは本人の自由ですが」 京太郎「はい」 和「無意識なのかは判りませんが、あまり公共の場で熱心に主張されるのもどうかと……」 京太郎「はい」 和「その、もしも全くの無意識だと言うなら……なるべく控えるようにした方が良いのではないでしょうか?」 京太郎「はい」 和「須賀くんがそんな風になるなんて、憧も優希も悲しみます」 京太郎(え、なんでその二人?) 憧は悲しむというより怒っていたが、などと苦笑しつつ京太郎は努めて笑顔を保とうと努力。 いつのまにかなんだか、空気が悪い。さながら魔女裁判のように。 この手のギスギスした雰囲気は苦手であるので、努めて軽く振る舞い、ときには道化になる他ないだろう。割りと泣きそうだ。 故に、咲や憧、優希相手にするような軽口を開いて―― 京太郎「いや、あいつなら……優希なら寧ろ――」 ――――喜ぶんじゃないだろうか。 あまり当人のいないところで当人をどうこうと貶めるのは京太郎の信条に反する為行いはしないが、その……。 片岡優希は残念ながら……無念ながら……、あの、所謂発育とは再来年ぐらいまで無縁の、実にフラットな身体だ。飛行機発着させれそうなくらい。 だから、こう――自惚れる訳ではないが――仮にも告白した須賀京太郎が、その手の身体をストライクゾーンにすることとなったら、片岡優希としても望むところに――――。 和「須賀くん」 京太郎「……はい」 なんて考えを一瞬でも抱いた自分がバカであったと、京太郎は後悔した。 絶対零度の瞳である。 なお、原村和からの視線が常に氷点下以下などということは勿論ない。付き合いはそれなりに長いのだ。 なお、氷点下以上に上昇することはあっても人肌以上に行くことはない。例え世界線を跨いでもあり得ないのだが……まぁいい。 憩「――めっ」 と、さながらえんがちょ切断ばりに、人指し指と中指を立てた荒川憩の右手が二人の間に割り込んだ。 そのまま、よく見れば左手の二本も同じように立てられ開閉されていた。どうやら、蟹の鋏のイメージらしい。 小さい手のひらと短い指が、なんとなく可愛らしい。 京太郎「あ、荒川先輩」 和「……荒川先輩」 憩「和ちゃんが本気で京くん心配しとって茶化されて怒りたくなるのも判るけど、笑顔笑顔」 和「はい」 憩「そりゃなぁ、なんか京くんがすっごい熱心に自分の想像をあんな勢いであんなに必死に喋り始めたら、友達として心配になるかもしれへんけどなーぁ?」 憩「和ちゃんが笑顔やなくなったら、京くんも笑顔やなくなっちゃうから駄目やん」 和「……はい」 和「須賀くんが鬼気迫る勢いで妄想を語っているのに驚いてしまいましたが……」 和「確かに荒川先輩の言う通りですね。すみません」 和「須賀くんも…………その、ごめんなさい」 京太郎「いや、俺の方こそ悪かったけど…………」 京太郎「……」 京太郎「……というか、そんなに俺ヤバかったのか?」 和「はい」 和「あれを総てあの瞬間に想像したとしたら、その、あの…………え、絵本作家でも目指したら、ど、どうかと」 京太郎「……あ、ああ、どうも。絵本作家か……その、ありがとな」 和「い、いえ……」 京太郎「え、絵本作家とかいいよな……」 和「そ、そうですね……そう思います」 京太郎「……」 和「……」 京太郎「……」 和「……」 何が自分をそうも掻き立てたのかは、京太郎としても疑問である。 ひょっとしたら昔、その手の映画や文章を見たのが偶々このタイミングで甦ったのかもしれない。 そういう意味なら、なるほど絵本作家とは案外にこれは的確なのかも知れない。 憧「なんか、こう……喩え話はいいとしても、その後色々言ってたのが――――って感じ?」 京太郎「えっと、どういう意味なんだ?」 憧「なんか、必死過ぎてこう……逆に危ない感じがして気持ち悪いって判る?」 京太郎「あー……」 憧「まぁ、多分なんか昔に見た映画とかが偶々混ざったのかなぁって感じだとしても…………そこまで語られちゃうとなんか気持ち悪いわよ」 京太郎「そんなにですかね……」 憧「知らないものに鼻息荒くされても、あたしからは何にも判んないなら尚更だよね」 京太郎「あー、なんとなく判るような気がするな」 興味もない映画の話されて盛り上がられた感覚に近いのか。 それとも、呼んでもないのになんとなく飲み会に顔を出した職場の先輩がいきなり聞いてもないのに自分の彼女の話をし始めたようなものなのか。 なんて考えてたら――。 憧「そりゃあ……まぁ、百年の恋も冷めるぐらい?」 京太郎「百年の恋もか……」 憧「そうそう、百年の恋も……」 京太郎「そこまでかよ!?」 憧「……」 京太郎「……ん」 憧「……ぅきゅ」 京太郎「……憧?」 憧「ひゃ、百年!? こ、こ、恋!?」 憧「い、言っとくけど! 言っとくけどね、これは比喩であって――」 京太郎「あ、ああ……判ってるって。どうせ、いつものだろ」 憧「……」 憧「……」 憧「……」 憧「…………む、ぅ」 やけに不服そうに唸る新子憧の何が不満なんだろうか――と考えつつも、とりあえず思考を打ち切り。 大体いつもここで余計な一言を口にするから憧と言い合いになるのだとは、さしもの京太郎も自認していた。 気安い関係になると京太郎には、どうにも言葉が過ぎてしまうきらいがある。例えば、まぁ――宮永咲や片岡優希のように。 付き合いの長さなら無論一位は宮永咲。半ば忘れてたとはいえ、児童の時分からの付き合いだ。 ならば濃さなら新子憧が並ぶかと言えば――――やっぱり宮永咲が勝つだろう。 ただ、他愛もない話だけでなく、大小相談事を持ちかけたことがあるということを加味するなら、ある意味、宮永咲との関係に近いのかもしれない。 いや、近くないかも知れない。 多分、アーカムシティとラクーンシティぐらいの近さだ。 京太郎「……」 憧「……なに?」 京太郎「いや……」 さて、まぁそんな宮永咲と似ているかもしれないし似ていないかもしれないがともかく親しい仲となった新子憧その人の、 そのパーソナリティがどことなくかつての級友、片岡優希に似ているといったらもう言うまでもなく京太郎から彼女への接し方は確定的に運命付けられるだろう。 そう、所謂幼馴染みは負けヒロイン。ツンデレは負けヒロイン。ヤンデレは物理で突破――――最後のは関係ない。 とにかく、女子だらけの部活でも問題なく過ごせるほどの穏和な人間性はどこ吹く風となるわけだ。 あと、何となくライバル視。 新子憧も御世辞にも運に優れているとは言えず、特段の能力もなく、それ故に引き換えに努力と度胸でスピードと手数を身に付けた打ち手。 言うなればシルバーチャリオッツ。 しかも、それで一年生ながらにインターハイ出場。全国の猛者と鎬を削り、決勝まで行ったのである。 ある意味、京太郎が理想とする打ち手だ。運を技術で補うというタイプの。 で、様々大小世話になり世話になられの結果、“とりあえずこいつには弱いところや負けたところを見せたくない”と思い至ったのである。 というかそうすると茶化されたりする。 これが片岡優希なら受け流してツッコミで返すところであるが、 何となく咲っぽく思っている――つまりは新子憧のしょうもないとこを知っている――ため、一言余計に言ってしまう。 “さきのくせになまいきだぞ”とか“さきならいいだろ”みたいな。 だがまあ当然、新子憧は新子憧であるため、それこそ京太郎は咲の何倍もの火力でやり返される訳だ。駆逐艦と戦艦ぐらい違う。 ……さて、で、何が言いたいかと言えば。 須賀京太郎は無意識的に片岡優希+宮永咲のような対応をしてしまっていたのだが……。 ここに来て、原村和が子供の頃の新子憧は片岡優希に似ていたと言っていたのを思い出した。 そのとき、須賀京太郎に電撃が走る――――。 片岡優希と新子憧はやや似ている。 片岡優希は須賀京太郎に告白してきた。 ということは、新子憧もひょっとしたら――――。 京太郎(もしかすると、憧は……!) 憧「……?」 キョトン 京太郎(いやいやいやいや、憧だよな? 憧だよな?) 憧「……っ」 ――――なお。 京太郎(うーん……) 憧「……ぅ」 モジモジ 京太郎(あれほど俺のことを手酷く扱ってた優希が俺に告白してきたんだから、ひょっとすると……) 憧「……」 ムッ 京太郎(いや……でもな、憧は男嫌いだから優希とは違うよな) 憧「……」 ムスー 京太郎(優希はその辺結構気さくに来てたから、確かに言われてみたら……とは思わなくはなかったけど) 憧「……」 ムッスー ――――この間、実に。 京太郎(それにまぁ、手酷くって言っても優希はわりさっぱりしてたから) 憧「……」 プィ 京太郎(それに似てるって言っても昔の話だから……ないよな。うん) 憧「……」 ウー 京太郎(憧になんか悪いか、そういうの) 憧「……」 京太郎(妙に切り出して変な空気になって、俺のことまで避けることになったら……不味いよな) 憧「……」 プチン ――――2秒の早業である。 憧「あのねぇ、京太郎……!」 京太郎「あ、悪い」 憧「……へ」 京太郎「いや、苦手って言ってたもんな。男の視線」 憧「あ、まぁ、うん、いや……そうなんだけど……」 京太郎「悪い。ちょっと、無神経だったな」 憧「え……、ぁ、あぁ、まぁね」 京太郎「そうだな、うん、そうだよな」 憧「……え、なに」 憧(あーもー、あんまり見ないでよ。いくら京太郎だとしても……緊張するから) 憧(……いや、というか京太郎だから尚更緊張するんだけど) 憧(ぜんっぜん、本当そこらへんデリカシーないよねコイツ) 憧(確かにそこらへんの男の人にじっと見られたら緊張するんだけど、京太郎からは違う意味で――――って違う違う違う違う違う違う違う違うでしょ!?) 憧(別にコイツのこととか何とも思ってない!) 憧(確かにまぁ悪い奴じゃないし多分付き合ったら悪いことにもならなさそうだし意外と知り合ってから長かった分こっちの好みとか――――) 憧(顔は悪くないスポーツもできる身長高い頭はバカとは言えないやるときはやる努力型で気もまぁ利かないとは言えなくもない――――) 憧(少女漫画の登場人物かとも言えなくもないかもしれないけどでもコイツそれにしてもデリカシーないし肝心なところ駄目だし――――) 憧(なによさっきの最後のなんか勝手に一人で考え込んで答えだして安心してるみたいにだいたいあたし目の前にいるのになに――――) 憧(でも結構真剣な顔だったよねコイツスポーツやってたから真剣な顔は顔で中々悪くないって言うか少女漫画と言えば壁ドンが――――) 憧(さっきみたいな真剣な顔で壁に肘ついてあたしを挟み込んで覗き込みながら京太郎が顔近付けてきて耳元で――――) 憧(金髪はヤンキーっぽいし麻雀やってるときのコイツはかなりガン飛ばしてるからそんなヤンキーみたいな強引なのも似合わなくも――――) 京太郎「……あ、先輩」 憩「んー?」 京太郎「聞きたいことがあるんですけど……」 憩「なーぁにーぃ?」 憧(……) 憧(……) 憧(……) 憧(……ふきゅっ) 話が随分と遠くまで来た気がする、というのは京太郎の気のせいではないだろう。 あと長くかかった。一ヶ月以上、このメンバーでいるんじゃないかというぐらい。 まぁ、大抵、こうなる。 他愛もない話から別の話に繋がり誰かが話題を振ってそれに乗っかる内に本筋を見失うという奴だ。 竹井久と話していたときなんかはその極みであった。 本来なら何人もが話題をぶつけた果てに話が光の速さで明後日にダッシュ、時間の波を飛び越えて約束の場所へと向かうのだが、竹井久はそれを一人でこなす。 ああも人を翻弄するのはまさに小悪魔だ。むしろ悪魔だ。鬼だ。ロッカーだ。 ……で、一方こちら白衣の天使。 京太郎「ボールをぶつける……じゃなくて、女の子が泣いてたらどうするか――――ですよね?」 憩「うん」 憩「京くんのは……女の子が、虐められて泣いてたらってことでええんよね」 京太郎「……はい。なんか知らないけど、そんな風に思っちゃいました」 憩「んー、なんか覚えがあるのかもなーぁ」 ただ、まぁ――――と荒川憩は言葉を区切って。 憩「あんな、京くん」 京太郎「はい」 憩「うちのは、そこなんよ」 京太郎「え、どこですか?」 憩「……」 憩「んー、京くんがうちに訊ぃとったことの理由?」 京太郎「…………って、言うと」 いつも笑顔――――の理由、だろうか。 憩「うん」 泣いてる女の子と、笑顔の理由……。 まさか、人の嘆きや叫びを見たり聴いたりするとつい笑顔になっちゃう某ファストフード店の赤いパーマの道化師とは関係あるまい。 子供心にあれは怖い。異様に不気味な奴だ。 子供がそんな感情を抱くのは、「なんでグ○フィーは服来てるのにプルー○は全裸で四つんヴァイなの? 部活帰りにヤクザの車にぶつけたの?」と思うくらい自然である。 同族がペットとして扱われているのにその飼い主と平然と友人となるグー○ィーに、アメリカの格差社会と○ィズニーの闇を見た気がする。 閑話休題。 京太郎「えっと、どんな関係が……?」 憩「んーとな」 憩「人って、思った以上に他人の影響を受けるんよぅ」 京太郎「……っていうと」 憩「不機嫌な人と話してると皆ギスギスするし、辛い空気の中だと辛い感じになったり」 憩「憧ちゃんと喧嘩してて、覚えないー?」 京太郎「あー、まぁ、確かにちょっとは……」 振り替えれば、京太郎の脳裏に浮かぶのは売り言葉に買い言葉の応酬。 京太郎は気性が荒い方とは言えず、新子憧も男性が苦手だというのに、何故ああも言い合いになるのだろうか。 それは常々疑問ではあった。 憩「そんな風に、人って影響を受けやすくてーぇ」 憩「ん、好きって思ってると相手からもそう思って貰えるって心理学的な効果もあるんよ」 京太郎「……なるほど」 憩「で、な」 その話を聞いて、京太郎は合点が行ったと頷いた。 荒川憩が常に笑顔を絶やさないというのはつまり、彼女の優しさであるのだ。 泣いてる女の子がいたら――――笑いかけたならやがて涙も止まり、笑顔になるということ。 だから荒川憩は、笑顔なのである。 京太郎「……」 憩「……あ、べ、別にそんな大層な理由やないんよ?」 憩「ただ、誕生日が6月で……ほら、雨が降っとるし……おまけに休日がないから」 憩「せめて誕生日のときは、皆笑顔でいて欲しいなーぁ……なんて思っただけで」 憩「あんまり、別に肩肘張ってなければあかん偉い理由でもなくてーぇ、あの……京くん?」 京太郎「……荒川先輩、格好いいです」 憩「ぇ?」 京太郎「荒川先輩のそういうところ……格好いいと思います」 憩「そ、そぅ?」 京太郎「はい」 憩「ん、もぅ…………うぅ」 憩「恥ずかしーぃって、京くん」 京太郎「格好いいですよ、荒川先輩」 憩「うぅ……」 心底尊敬するとは、このことだろうか。 そんな風に然り気無く人の笑顔を守るというのには憧れるものがある。そう、例えばあの敬愛して止まない執事のように。 どうにも最近、然り気無くと行かない京太郎であった。 半ば憧から「そんなことしてる暇があるなら打て」と目を光らされているというのもあるが――。 とにもかくにも、格好いいのだ。そういうのは。 派手ではない分、尚更そこには心遣いというのが見える気がする。尊敬がとどまるところを知らない、あの執事のように。 京太郎「笑顔の魔法、みたいですね」 京太郎「……なんか、やっぱり格好いいですよ。笑顔の魔法使い」 憩「うぅ……」 京太郎「……俺も、なりたいよなぁ。魔法使い」 そう――。 まぁ、あまりにも恥ずかしい話となってしまったが……。 先ほど想像したあんな状況で、泣いている女の子の涙を止めてあげられるような男になりたい――――と思う。 我ながらロマンチストかもしれないが、やっぱり人が泣いているのは気分がいいものではないのだから。 憧「ふきゅっ!? ま、魔法使いぃぃい!?」 和「須賀くんらしいですね」 憧「へ」 和「え」 まぁ、そんなことを言っても具体的にどうしたらいいのかなんて判らないし、具体的にどうするのか考えるほど夢見がちではない。 ただ、もしも誰かが泣いているようなところに出会うのなら――。 そのときは、笑顔にできるような人でありたいよな……と思うだけだ。 ……というか、同級生や上級生に話しかけられそうになって慌てている新子憧を背中に庇っているあたり、わりと日常かもしれない。 京太郎「荒川先輩、俺も先輩みたいに――」 憩「京くん」 京太郎「へ?」 憩「笑顔、なろ?」 京太郎「え……? ちょ、なんなんですか――――」 白望「………………………………あー」 白望「……ダッル」 胡桃「ちゃんと歩く!」 塞「確かに、あっちと比べるとこっちはねぇ……」 仁美「はぁん、東北ん方は涼しかっと?」 塞「流石にここまで湿気は……」 仁美「ふぅん。……ジュース甘かぁ」 智葉「湿気で髪がどうにも纏まらない。……白望もか」 白望「……」 白望(……あとで京に直して貰うか) 胡桃「こら! 京太郎に頼りすぎない!」 白望「え。…………エスパー?」 塞「そりゃ、こんな時に考えることと言ったらねぇ……」 白望「……」 塞「それに胡桃はエスパーというより、座敷わらし……」 胡桃「うるさい! お婆ちゃん!」 塞「おばっ!? ちょっとそれ酷くない!?」 仁美「天誅やね。……ぬっかぁ」 白望「……」 白望「それにしても、誰かさんのせいで」 菫「……誰のことだ」 白望「……」 白望「ヤクザの眼光」 菫「おい」 菫「ヤクザは私じゃなくて辻垣内の方だろう」 智葉「おい」 一仕事終えた、という表情の弘世菫。 やれやれと涼しげな顔ながらも、どこか喜色か滲む辻垣内智葉。 面倒と言いつつも悪くないとは思えているが、やはり面倒だった後で須賀京太郎に胸を押し付けて慌てさせて癒されようという、ぼんやりとした瞳の小瀬川白望。 右手を扇に顔のあたりを扇ぎつつストローを咥えて眉を潜める江崎仁美。 放っておけばすぐ猫背気味になりそうな白望の腰を押す鹿倉胡桃に。 額に貼り付く湿気を手の甲で拭ったのちに、苦笑を浮かべて頬を掻く臼沢塞。 麻雀部の、実にフルメンバーであるが――――何故彼女たちが揃いも揃って、こうして歩いているかと言えば。 智葉「……サプライズパーティか」 菫「不満だったのか? なら、用意を済ませる前に言ってくれたら……」 智葉「いいや、昔のチームメイトに何度かやられた。……特にメグの奴が、サプライズ・カップヌードル・テマキズシパーティとか」 仁美「……そんパーティ、要素詰め込みすぎやって」 塞「違う意味でサプライズだねー」 智葉「……まぁ、いいんじゃないか。憩の奴はいつまでも笑顔のままだからな」 菫「ああ」 菫「たまにはあいつにも、派手に驚いて貰いたいと思っている。落ち着いて、感情を表にしてもいいと」 菫「どうにも一歩引きぎみな奴だからな、前に出て当事者になってもいい」 智葉「……」 菫「ん、どうした?」 智葉「……いや、部長だな」 菫「?」 要するに、サプライズ誕生日パーティーである。用意は皆のたまり場、小瀬川白望の下宿。 広さより何より、単に白望が物臭さがって他に出ないのと、出したら出したで暫く居着かれるからだ。 菫が一年のときは主に菫が被害に遭い、二年のときは塞が被害に遭い、三年の今は京太郎が一度被害に遭っていた。 なんでも、起きたら京太郎の枕元にブラが投げ捨てられており仰天し、 居間に出てみればその床でスカートも脱いでワイシャツ姿になった白望が仰向けに転がっていたとか。しかも帰るのが面倒だから数日は居着く気満々で。 四年生になったらどうなるのか、考えものだ。 ……まぁ、とにかくサプライズ誕生日パーティーなのである。 後は部活に出て暫く麻雀を打ち、極めて自然な流れで小瀬川白望の家に向かい、荒川憩を祝う。 実に完璧なプランだ。 なんて考えながら、菫は部室のドアに手を―――― 京太郎「うっ……あ、あっ、うあっ、は、ううっ」 憧「おっきい! 京太郎、おっきいってばぁ……!」 憩「体は素直やねーぇ、うんうん」 京太郎「ちょ、ぅぁ、と…………止めっ! 出ちゃいます、出ちゃいますからっ!」 憧「ふきゅっ、にゃっ、だ、だからおっきいんだって京太郎の……! 出さないでよっ! 駄目だからぁ……!」 憩「京くん、相当溜まっとったんやねーぇ。気持ちよくならんと駄目よーぅ」 京太郎「ちょっ、うおっ!? これ、すごっ、すごく熱くてっ、俺、俺……っ!」 憧「駄目だめだめ、駄目だっていってるのよ! 京太郎、止まってよっ! 出さないで、お願いだからぁ……!」 憩「京くん、腰自然に動いとるなーぁ。そんなに気持ちええんー?」 京太郎「本当、やばっ……! 熱くて、止めようとしても……! は、ぁ、うっ、は、あぁっ!?」 憧「もうやめてったらぁ……! あたし、死んじゃうよぉ……! 京太郎のばかぁっ、無理っ、無理ぃ、我慢無理だよぉ……!」 菫「――」 智葉「――」 白望「――」 仁美「――」 塞「――」 胡桃「――」 菫「はっ」 菫「おい、須賀! 憧! 憩! お前ら部室で何をして――――」 部室の扉を勢いよく開いてみれば、そこに居たのは四つの影。 新子憧は顔を真っ赤に目を潤ませ、心底羞恥に染まった顔で体育座りをして背中を壁に預けて耳を塞いでいた。 ちなみに座り方の構造上ショーツが見えた。フリルは淡い色であるが、全体的には何故かどことなくやや色の濃いピンクである。 須賀京太郎は俯せ、荒川憩に背中に馬乗りになられてこちらも顔を真っ赤にして苦悶の声を漏らしていた。 荒川憩は須賀京太郎の背中に股がって、彼の太股や脹ら脛に手を伸ばす。 憩の指先の動きに合わせて京太郎は、堪えきれんとばかりに腰を動かし悶えていた。 原村和は気にせずパソコンの画面と睨めっこしている。ある意味流石だ。 ……。 ……。 ……。 ……なるほど、これは。 憧「うぅ……京太郎が変な声ばっかり出し続けるからぁ……声大きいし」 男が苦手な新子憧には、須賀京太郎の荒い息というのは相当に堪えかねるものだったらしい。 涙を浮かべて内股ぎみに、居心地が悪そうにしている。 京太郎「昨日実は、フットサルやってて」 憩「あんなぁ、京くんの足カッチカチで……つよーく揉まんと駄目でぇ」 京太郎の足には乳酸MAX。 揉みほぐされて血流が良くなり、体温が僅かに高潮しているらしい。 つまりはただ単に、マッサージをしていただけである。部室で。 仁美「……うん」 仁美「流石は憩やね」 仁美「サプライズパーティーん予定やったけど、逆にうちらがサプライズさせられよったね」 やかましいわ。 ――了
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【ニセ彼女/ニセ恋】 年末調整という言葉もある。年度末調整という言葉も。 忙しくて猫の手も借りたいという言葉もある。猫には前肢があっても手はないのは言うまでもないだろうが―― 多分、忙しさに荒んだ心を肉球で癒されたいという意味なのだろう。 須賀京太郎は断然カピバラ派であるが、猫も好きだ。 犬も嫌いではないのだが…… まあ、猫のあのこちらを素気無く袖にする癖に、向こうの好きな時期に手慰みとばかりにじゃれついてくる有り様が、なんとも好ましい。 古来より、猫は女性的と聞く。 つまり、猫が好きな須賀京太郎は断じて同性愛者ではない。 ちなみに弘世菫は犬が好きで、辻垣内智葉は猫が好き。新子憧は動物全般が好き。 余談だが、猫を相手にしたときの辻垣内智葉は凄い。滅茶滅茶、猫撫で声を出す。 猫を撫でてるときに出るから猫撫で声とは、昔の人は上手く言ったものだ。 映画などでギャングのボスが猫を膝に乗せてるのは、やっぱ現実でもそうなんだろうな――なんて思った。 ……さて。 年末調整である。つまりは色々忙しかったのである。 師走である。師匠である小走やえも走っているのである。 クリスマスである。 小走やえからプレゼントを貰い一緒に夕飯を食べて、それから仕事で呼び出されてしまったのである。 イブももうイブでなくなる時間である。 京太郎(うわ……) 淡「!」 淡「…………」 で、オンボロビルのエレベーターにて。 大星淡と乗り合わせてしまったのだ。クリスマスイブ(もうすぐ終わるが)なのに、大星淡と。 なんていうか、やっぱり神様は自分のことが嫌いなんだろうか。 京太郎(なんていうんだろうな……こう、なんて言うんだ?) 京太郎(……) 京太郎(……気まずい) 大星淡の誕生日以来なので――九日ぶりだろうか。 そう、大体九日ぶり。時間に直したらどれぐらいか……知らないし興味もない。 ただ、再び出会うまでとこれから別れるまでのどっちが体感的に長いかと言われたら――――こっちである。 だって、前に別れたとき……別れ際に……。 京太郎(キスされたんだよな、こいつに) のである。 何となく淡の唇を目線で追いそうになりつつ、なにか察したか彼女の目が動く――目が合う前に待避。視線を切ることに成功。 ありがとうウスランガの仮面(振動式忍者刀)、ありがとう小走やえ。 あのまま終わってればベストなイブだったのに――――上手くはいかないものだ。 大概のハッピーエンドはそこで終わってのには理由がある。だって、こんな風に蛇足が起こるからだ。 流石に、女に口付けされて意識しないほど須賀京太郎は男をやめてはいない。それが美人なら尚更。 大星淡は、見た目だけなら美形だ。可愛い系とも美人系とも言えるお得な外見である。 で、本人曰く素っぴん。なんだそりゃという感じだ。感じではあるが――。 性格があまりにも憎たらしいので例外。 温厚と名高い須賀京太郎を、ここまで辛辣にさせるのは精々が彼女と鶴田姫子だけであろう。 どっちも、ドッキリで京太郎にハメられたフリをしながらハメてくれた人間である。腹立たしい。 ……まあ、とにかく。 意識はするのだ。意識は。 ただ、相手に深い意図や特別な意識がないと思ったら、それをやめるだけである。 犬や猫に唇を舐められたからと言って、まさか犬や猫を意識する人間はおるまい。それと一緒だ。 相手がどういう意図によってそれをしたのかによって、京太郎も意識を変える。 例えば、酔えば逆セクハラ魔になる新子憧しかり。 ドキッとしないとか、役得と思わないかと言われたら嘘になるが――まあ、あんまり気にし過ぎないぐらいの気持ちになる。 例えば昔知り合った外国人留学生なんかは、キスが当たり前の国の人かつキス魔だったので……。 次第に喜びや戸惑いよりも、そんなもんかという意識が強くなった。 ……余談だが。 思えば、最初も最初の新子憧は、酔ったら泣き上戸というか普段に比べて明るさや快活さが薄れるタイプだったのに、いつの間にああなったんだろう。 そのときの態度だったらきっと須賀京太郎も勘違いをして、彼女と一夜を共にしたかもしれない。 なんて思うと、あのセクハラにはある意味救われたのか。 何が彼女をそうさせたのだろう。男を知ったのだろうか。 まあ、なんてことはいい。 それよりも、早く下に到着してくれないかな――なんて考えてたら。 京太郎「……ん?」 エレベーターが停止した。唐突に。 京太郎「おいおい……」 まあ、こういうときは大人しく復旧を待てばいい。 それか、それで駄目なら非常用の回線で連絡すればいいだろう。別に変に慌てる必要はない。 なんて考えていたら……。 京太郎「……うわ。電気が」 切れた。雷でも、落ちたのか。 それとも――まあ、なんかは知らないが、配電や配線に異常が出たのか。 こうなると、自然な復旧は見込めない。見込めるが、いつになるのか分からない。 エマージェンシーコールをすれば、まあ、なにもしないよりマシかという程度だが……しないよりはいい。というかしない理由がない。 早くこの場を離れたかったのに、なんともツイていない。 思えば、小走やえとの後に更に仕事が入り、更には携帯を忘れて再びこのビルに入ったのが運の尽きである。 やっぱり、神様には嫌われているのかな――――なんて思ったそのときだ。 淡「ひっ……」 大星淡が、聞いたこともないような悲鳴を漏らしたのは。 京太郎「……大星?」 淡「や、やだ……暗いのは……」 京太郎「……は?」 淡「うぅ……う、うう……」 京太郎「……あー、その、大丈夫か?」 淡「揺らさないでよ!」 手を伸ばして、先ほど見た彼女の元へと向かおうとしたが――その前に拒絶の声。 流石に判る。 これは、マジだ。この声はマジのそれだ。 京太郎(……いや、でも、プラネタリウムは平気だったよな) 暗所恐怖症という疾患があるというのは知っているが――以前の様子では、そのような兆候は見られなかった。 ならば、何故。これは不可解だ。 まさかつい最近にトラウマが追加される――なんて、そんな都合がいいことはあるまい。 淡「う、うぅ……」 京太郎「……チッ」 淡「ひっ」 クリック音の反響にて把握――。 大星淡は、エレベーターの隅で屈んでいる。恐らくは、自分自身を腕に抱いて。 典型的なパニック症状と言ってもいいだろう。 となると、今のクリック音――舌打ち――は、ものの見事に失策だ。彼女のパニックを加速させてしまう。 心的外傷ストレスか。 何が、彼女をここまで追い詰めたのかと考えつつ――努めて、落ち着けた声色を出す。 京太郎「落ち着け、大星」 淡「……ううっ」 京太郎「落ち着いて、ゆっくり、深呼吸しろ」 声はなるべく低くなりすぎない程度に下げて、語りかける。 というのも、声が齎す印象と――それに由来する心理効果による。 高音は、明朗さや快活さを出す反面、穏やかであるとは言えず、少なからず相手の心を揺さぶる。 かといって低音の人間は初対面で頑固さなどの印象を与えてしまい、引いては緊張させてしまう。 どちらにも近付けないように、穏やかに。 できる限りペースを落として、区切り区切り話しかける。 パニック症状を起こした人間に話しかけることには諸説あるが……。 少なくとも、完全なる暗闇は拙い。 五感が制限されるがゆえに、人の意識は内向きに――或いは過敏に外向きになり、恐怖を加速させる。 このまま、放っておくのが得策とは思えない。 京太郎「そのまま、ゆっくり、息を吐け。吸うんじゃなくて、吐くんだ。それから、一拍置いて、静かに吸え」 人間の心理状態は動作に表れるが、同様に、動作が心理にも影響を及ぼす。 緊張やパニックにより、人の呼吸のペースは速まる。そして今度は速まった呼吸のペースが心を急かし、更なる緊張を生む。 心を落ち着けるためには、まずは呼吸を落ち着ける必要があるのだ。 動作が、心理をコントロールする。 これは、スローダウンさせた京太郎の言葉の速度も同じ。人間はどうしても、対話する相手から影響を受ける。 大星淡の呼吸にテンポを合わせつつ、京太郎が声に出して少しずつその速度を変化させることで淡の呼吸もそれにつられる。 性急な判断を迫るセールスマンが、言葉を捲し立てるのもこれと同じだ。逆の方向で用いたが。 京太郎(ここらへん、俺がオカルト持ちじゃなくて良かった) これは、大学で――教育などに必要だからと――学んだ、心理学に由来する。 そんな、大本は麻雀とは別方面の技術を麻雀に利用している。 だから、このような活用法は容易であった。 逆に言うなら、こういう本来の活用法ができてこそ――相手の思考の先読み、台詞の先読みができるのだ。 つまり、この程度は、朝飯前だった。もう夕飯食べたあとだけど。 京太郎「なあ、大星」 淡「な、なに……?」 京太郎「怖かったなら、なんで怖かったのか教えてくれないか?」 淡「こ、こういう……暗くて、狭いのは……私……」 そりゃ、見れば判る。 なんて思っても言うつもりはない。流石に、弱っている相手に辛く当たるほど鬼畜ではない。 逆なら何度か受けたことがあるが。 京太郎「そうか、でも……大丈夫だ。お前は、大丈夫だからな」 淡「う……」 京太郎「それより、なんでそれが怖かったのか……説明してくれるか」 根拠を敢えて説明しないことで、相手の意識に響かせるテクニック。 軽く流すことで、大したことではないと思わせるテクニック。 一人称を用いないことで須賀京太郎に対する意識を薄れさせ、他人と居るという緊張を緩和させるテクニック。 総動員だった。 まあ、相手が平常なる精神状態ではないからこそ、然したる手間もなく実施が可能だった。 淡「子供の頃、私……家に居たくなくて……」 京太郎「子供の頃、か」 淡「それで……外でよく、遊んでたんだけどね……?」 京太郎「外で、か」 淡「私……隠れんぼしてたんだけど、さ」 京太郎「隠れんぼしてたのか」 淡「そのとき……車に、車に……」 京太郎「大丈夫だ。落ち着いてくれ」 淡の言葉を反復追従して、彼女に対しての理解や共感を伝える。――肝心なところは、また、別として。 それにしても、なんだか雲行きが怪しい。 まさか虐待、或いは誘拐や暴行を受けたのだろうか。 ……。 そうなったら、どうすればいいのだろうか。 多少心得はあると言っても――――専門家ではない。どちらかと言えば、攻撃に用いる方が多いのだから。 淡「車に……さ。私、車のトランクに……」 京太郎「ああ」 淡「車のトランクに隠れたら、そのまま……発車されちゃって」 アッハイ。 そっすか。それは大変だったっすね。 そのまま、訥々と語り続ける大星淡さん。 なんでも、中から開けられなくて怖かったとか。 息苦しくて、寒くて大変だったとか。 揺れるので、嫌になるぐらい揺さぶられたとか。 だから、暗いのや狭いのが単体ならともかく――――組合わさると、しかも不安定な場所なら、非常に嫌だとか。 そんなことを何やら話していた。 ……。 ……確かにそれも、本人からしたら大変であるし、やはりこうして弱っている女の子を放ってはおけないとは思うが。 目を覆うほど痛ましいことではなくて、なんだか拍子抜けした。 この分では、殆ど――こんな偶発的な事故さえなければ、問題ないだろう。 別に、恒常的に閉所恐怖症でなければ暗所恐怖症でもない。車自体がトラウマかと言えば、そうでもない。 日常的な影響は、ほぼ皆無と言ってもよい。 なら――笑い話には到底できないが、こちらまで深刻になってしまう必要はなさそうだった。 京太郎「なあ」 淡「なに……?」 京太郎「携帯、明かりにならないのか?」 淡「あっ」 こいつ、バカだ。 淡「……電池切れてる」 京太郎「……そうですか」 バカだ。繰り返すが、バカだ。 このアホの子め。 淡「きょ……す、須賀は?」 京太郎「俺のもだな。悪いけどさ、充電する時間がなかったんだ」 淡「ばか。肝心なときで、使えないじゃん」 揺らしたろか、このアマ。 働きづめで充電が切れ、携帯外部バッテリーを使用して使い果たし、携帯充電器は電池が切れた。 で、この、電波の悪いオンボロビルに置き去りにしてた。 電波さんを探して必死になる携帯さんは、顔を真っ赤にするどころか残りバッテリー表示を真っ赤にしていたのだ。 淡「なんで、こーゆーときに気が利かないかなー」 京太郎「知らねーってーの。ここのビルに置いといて時間たったんだから、仕方ないだろ」 淡「……須賀も?」 京太郎「……お前も、かよ」 うわ、屈辱。マジか。 こんなバカと同じことをして、結果二人ともエレベーターに取り残されるとか、どんな冗談だ。 淡「ばかだよねー。須賀のばーか」 京太郎「うっせえ、これでも喰らってろ」 淡「痛っ、な、なにするのよ!」 京太郎「黙って、チョコでも食ってろ」 何かを口に含むことで落ち着く……という心理効果もある。 彼女の震えが収まらないようならと、宮永照用のお菓子を手の内に潜ませていた。お菓子係の名は伊達じゃない。 お腹が空いたらすぐお菓子。宮永照の要求はシンプルである。 ……。 明るそうに振る舞おうとしてるけど、その声はまだ緊張している。 暗がりに怖がるとか、そんな儚げやしおらしさは似合わない。 今も、僅かながらに不安そうにしている様など――――須賀京太郎が知っている、大星淡ではない。 チョコやるから、さっさと笑えばいいのだ。こんな奴。 淡「あっ、おいしっ」 京太郎「……どういたしまして」 淡「ね、もっとないの?」 京太郎「……」 バカだった。やっぱり。 ……。 京太郎「……はぁ」 京太郎「大星、無理すんな」 淡「…………へっ?」 淡「な、なんのこと? ちょっと、言ってる意味が――」 京太郎「――悪い。揺らすぞ」 淡「へ?」 彼女の了承を待たずに、そのまま一歩を踏み出した。 格闘の要領で、腰を落として重心をブラさず、可能な限り上下左右に正中線が揺れないように。 淡「だめっ、だめだってば! 動いちゃだめっ! やだよっ、動かないでっ」 京太郎「……大人しくしてろって。あんまり、声出すなよ」 淡「ううっ、やだっ! 揺らさないでよぉ……動いちゃ、だめだってば! だめっ、やだよっ」 京太郎「騒がないで、大人しくしてろって。お前の方が勝手に動いてるんだよ」 そのまま、やれやれと彼女の隣に腰を下ろす。細心の注意を払って。 まあ、大星淡が無駄に騒ぐ所為でその身体が揺れて、またそれに騒いだのに比べたら――まったく揺れてないと言っても過言ではない。 そのまま、淡の頭を胸に抱いた。 京太郎「俺が持ってるお菓子が誰用かなんて、お前一番判ってるよな」 淡「……」 京太郎「なのに――いくら状況が状況だっつっても、そう幾つも求めないだろ?」 京太郎「そんな風に、変に明るく振る舞おうとかするなよ。無理にそんなこと、しなくていいんだからな」 淡「……」 淡「……別に。違うから」 京太郎「そっか。じゃあ、勝手にそう思っとく」 そう言いつつも胸元のシャツを握る手には力が入り、くしゃっと乱れる。 仕方がないな、と改めて溜め息が漏れる。 京太郎「なあ、ほら、安心しろって。暗闇なんて別に怖くはないから」 淡「須賀はそうだとしても……私はっ」 京太郎「だから、怖くないんだって。お前も、大丈夫なんだよ」 淡「?」 淡「現に、嫌だと思ってんのが……判んないの?」 京太郎「大丈夫だよ」 淡「どして……なんで言い切るのよ」 京太郎「俺が居るから」 淡「は?」 京太郎「俺が、お前の傍に居てやるからじゃ――駄目か?」 淡「――」 淡「……。……何言ってんの?」 京太郎「一人ぼっちじゃないなら、暗闇は怖くないだろ?」 淡「……確かに、私一人よりはマシだけど」 京太郎「なら、これからは別に怖がらなくていい」 淡「は?」 京太郎「こんな状況になったら――そんときは、絶対に俺が隣にいる。隣に居てやるから」 淡「……」 京太郎「居なかったら、俺を呼べよ。呼んだら絶対に……そんときは、駆けつけてやるからさ」 京太郎「な?」 淡「……」 淡「……そんなん、言い切れないでしょ。ばか」 「何だかんだ、お前と会うのって多いから大丈夫だろ」――と、続けようとした。 事実、こうして会うのは果たして何度目だという話である。多いときは、一日六回顔を合わせたことがあるのだ。オフの日なのに。 だけど……。 淡「ばか。ばーか」 淡「……」 淡「……………………でも、ありがと」 京太郎の言葉を待たずに、こてんと淡が頭を預けた。 勝手に憑き物が落ちたみたいに、落ち着いた声色で。 京太郎のシャツを掴んで、一際大きく息を漏らした。 ――人間、誰しも周期というのがある。 ムードしかりタイミングしかり、あたかも周波数が合一するが如く波打って、ふとした拍子に則を越えることがある。 そう。かつて、新子憧とカラオケで二人っきりになったように。 京太郎は今、ふと――大星淡の肩を掴んで、唇を奪いそうになった。瞬間的に、そんな衝動に駆られた。 ある種の直感と言おうか。 何となく、今歯車が噛み合ったという確信めいた感覚は生まれるものだ。今なら、これならイケる――と。 そうなったら、相手も同じく雰囲気に乗る。そうして火が点いて、男女の関係が発展するのは度々ある。 きっと淡は拒まない。京太郎も、淡も、お互いに合意する。 でも――。 だけれども――。 京太郎(それは、駄目だろ。弱ってる大星相手に、それをやったら) なんというか。 まるでそういう意識を抱かないと言ったら嘘になるし……。 もし仮に平常なるとき彼女がそんな関係を求めるというなら――吝かではないし、そのときはそのときだけれど。 なんては思うが……ただ、こうして、なんとなくのムードとか状況で。 触れて抱き合って、キスをする――というのは大星淡相手には、相応しくないと思った。 そうなったら、彼女との関係は暫く続くだろう。 今までのいがみ合いが嘘のように交流を重ね、交遊を深め、交渉を連ねて行く。 幸せな日々は続くだろうし、お互いに満足するパートナーとして、上手くやっていける。 だけど、駄目だ。 そうして作った関係は、近くなくとも――遠くない何時かに、区切れてしまう。途切れてしまう。 そうとは限らないだろうけど……それは、嫌だった。 勿体ないと思った。もっと深く、もっと長く付き合いたいと思ったのだ。大星淡と。 それから、自分でも驚いた。 まさか、大星淡に――新子憧に対して思っていることと同様のことを思うなど。 いつのまにか、大星淡とも打ち解けてしまったらしい。 意外である。 淡「ね……」 京太郎「ん?」 淡「なんで、そこまで言ってくれるの?」 京太郎「……」 京太郎「……ライバルだからだろ」 淡「……」 淡「……そっか。うん。私と須賀は、ライバルだもんね」 淡「……へへ」 京太郎「どうした?」 淡「なんでもなーいー♪」 淡「じゃあ、呼んだら助けに来てくれるよね?」 京太郎「ま、ライバルとしてな」 淡「ん♪」 淡「私も……須賀が『困ったピンチだー』って言うなら、助けたげるから」 京太郎「ライバルとしてか?」 淡「うん。ライバルとして」 京太郎「……」 淡「……~♪」 しかし……。 京太郎「お前、なんか頼りになるのか?」 淡「んー?」 淡「んむむむむむ」 淡「んむむむむむむむむむむむむむむむむむむ」 淡「むむむ……」 京太郎「どうした?」 淡「例えば……例えばー、の話だけどっ!」 京太郎「ああ」 淡「お菓子作り過ぎちゃったり! 誰かにご飯を急ーに奢りたくなったり!」 淡「おいしそうなお店屋さん見付けたりー? 面白そうな映画見付けたりー?」 淡「あとはあとは、急に話し相手欲しくなったり! 急に遊び相手欲しくなったりー!」 淡「ケーキ食べたいけど、一人じゃ恥ずかしくてケーキ屋さんに入れなかったり!」 淡「ドーナツ屋さんに行ったら、いつも食べてるプレーンシュガー以外を出されちゃったり!」 淡「借りてきたDVDを一人で見るのは詰まらないって思ったり、ゲームの対戦相手が欲しくなったり!」 淡「――――そういう時は!」 淡「この淡ちゃんに連絡をとることを……須賀だけに、とーくーべーつーに! 許しちゃうからさ!」 ババーン ……やっすいピンチだな、オイ。 まあ、確かにそういう人寂しいときはピンチといえばピンチだろうから。 そのときは――――まあ、たまには、ピンチに助っ人を呼んでもいいのかもしれない。 呼ばれてやっても、だ。 ……で。 淡「その……この人が、今お付き合いしてる人なのっ」 京太郎「どうも、よろしくお願いします」 どうしてこうなったんだろうか。 ←Next to 【コウサイ/ニセ恋】...
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630 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 21 42 43.75 ID mlj3/utfo [3/16] 咲「あ、そうだ京ちゃん!」コソコソ 京太郎「ん? どうかしたのか?」 咲「えへへ、実はこっそり連れてきたんだ」 カバン「」モゾモゾ 京太郎「??」 咲「中を見てみて」クスクス 京太郎「お、おう?」ジィィィッ ??「きゅきゅっ!!」 京太郎「お、おぉぉ! マジか!?」パァァ ??「きゅ~♪」スリスリ 京太郎「ははっ。久しぶりだな!」ナデナデ ??「っ~~//」モジモジ 優希「んー? なんかカバンがもぞもぞしてると思ったらおまえだったのか」モグモグ 和「」 咲「えへへ、おばさんに無理言って連れてきたの」 京太郎「うわぁ、マジで嬉しいな……」 和「す、すすす、す、須賀君!」ガタガタガタガタ 京太郎「どうしたんだ和?」 和「そ、そそそそのか、かかかか可愛らしい、い、いいい生き物は?!」ハワワワッ 京太郎「俺の大切な家族だよ、会うのは久しぶりだけど」 ??「きゅ~//」 京太郎「こいつめ」アハハ ??「きゅいきゅーい」スリスリ / / | |゙ | . . | | VM、_| . | } ト、_,. | ヾ ', ./ / .! i! N . | い !/≧二]/"|´ . | . | !. ! / | | | |',/ ヽ| \ |ィ/,ゞ..、\,! / i! | | ,' / | { . ! /| 〉|-. \!" {_ rj ', リ/} . . ノ|/゙. |. i ィ .∨\"| /,ィうヽ ィ゙ ` ソ i} |/ ' |. | /.! | |ヽ {_,ィrj ', .`ー‐゙ ./ ! ! | |∨ ヽ{i ヾ, ツ | | ヽ .| \ \, `" _,,._ | {. 'j |  ̄、 ̄ _,,. - "__\ { '., ! .ハ. { ./ 〉 ./! \ .| リ`ヘ. V ./ ,ィ=、| ト、 ヽ. | `..、, `ー " ./ |/ \ . | i }. リ ,' / / ー, --‐' / ヽ ヽ ̄ `ヽ. / / / / / {/〉, / 〉, \ \ / / / _,.ィ={ |/. !. / /| \ \ } / / /_,,.-/ / | | . / / | | .\ \/ / /} / / / . | |_. / / .! ! .\ ヽ,. / /_,/゙ / / / | |. ` ./ ./ .| | / \ `、 和「か、可愛いっ!!」ダキッ ??「きゅっ!?」ビクッ 京太郎「あ、おいっ!」アセアセ 633 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 21 51 54.56 ID mlj3/utfo [4/16] 和「こんなに可愛いなんて……しかも、須賀君の匂いがする」ムギュゥゥゥゥウ ??「きゅっ……きゅ」グニュグニュ 咲「あっ、ダメだよ和ちゃん! その子は人見知りが……」 和「えへへ……」ムニュゥゥ ??「きゅ……」ガクッ 京太郎「」 優希「ある意味幸せな最後だったじょ」モグモグ 咲「和ちゃん、目を覚まして!」ユサユサ 和「ほぇ?」キョトン ??「……」グッタリ チーン 和「」 優希「犠牲になったのだ」 咲「言ってる場合じゃないよ!」フェェェン 京太郎「大丈夫、寝てるだけみたいだし」ナデナデ ??「きゅぅ~」スヤスヤ 和「ご、ごめんなさい須賀君」ジワッ 京太郎「気にするなって。こいつを気に入ってくれて、むしろ嬉しいよ」ポン 和「うぅっ……」グスッ 京太郎「また遊んであげてくれよ」 和「はいっ!」 京太郎「久しぶりにあいつに会えて、なんだか嬉しいな」 いつかこっちで稼いで、連れてきたいぜ 京太郎「よし、それじゃあ次のテーブルに行くか」 【テーブルB】 京太郎「(おっ、ここのメンバーは……)」 小蒔「……」ドキドキ ドタプーン 春「……」ポリポリ バヨエーン 憩「どうも、初めまして」 ポヨヨーン 京太郎「たまらん」ゴクッ 638 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 22 01 39.31 ID mlj3/utfo [5/16] 634 モウヤメルンダッ! 憩さん美乳だと思ってたんだけど、見返してみたら あっ……(察し) 京太郎「(さて、ここはどう切り込むかな?)」 小蒔「あぅ……」ソワソワ 春「……」モジモジ 憩「(あっ、ちょっとずれちゃったかも)」モゾモゾ 京太郎「(俺は何も見ていない)」ブツブツブツ さて、ファーストコンタクトが大事だよな コンマ安価↓3 00~49 京太郎「どうも、初めまして!」ニッコリ 50~89 京太郎「えっと、確か永水の……?」 90~99 京太郎「確か神代小蒔さんと、滝見春さんと、荒川憩さんですよね」 ゾロ目 京太郎「はじめまし……て、じゃないような……」ドクンッ 646 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 22 13 01.27 ID mlj3/utfo [6/16] まずは爽やかに挨拶するか…… 京太郎「どうも、初めまして!」ニッコリ 小蒔「えっ?」ズキッ 京太郎「え?」 小蒔「あの、その……」オロオロ 春「……」ジトーッ 憩「??」 小蒔「……覚えて、いませんか?」 京太郎「……えっと?」 あれ、そう言われると確かにどこかで見たことあるような気も…… うーん、しかし俺がこんな立派なおもちを忘れるはずもないし 京太郎「もしかして、サイン会に来てくれました?」 小蒔「」ガーン 春「……大丈夫」ヨシヨシ 小蒔「うぅっ……」グスッ 京太郎「お、俺何か悪いことしました!?」アセアセ |! ヽ |! l . |! l l!l i ', l! l .l!l i .i l! ! ! l .l! ! i i l__L . L」_l_ .l j lヽ ̄! i¨' T ̄ ̄ l lリ ! | 、、 ` 、 | ' -+Θ l _丿 小 | ´ノ ° l | . .i ! ノヽ ! T= ´ ・. ヽ ! | 春「別に」ジトーッ 京太郎「すいませんでしたぁ!」ペコリン 憩「うーん、やっぱり邪魔か――ぁ」モゾモゾ 651 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 22 22 01.63 ID mlj3/utfo [7/16] 小蒔「いえ、覚えている方が難しいでしょうし……」ゴシゴシ 京太郎「すいません。こんな素敵な人を忘れる筈なんてないんですけど」 小蒔「すっ、すてっ!?」カァァ 春「よしよし」ポリポリ 憩「やっぱり取ろうかな」カポッ 京太郎「今すぐには無理ですけど、いずれ絶対に思い出しますから」 小蒔「そ、そう言っていただけるなら……」モジモジ 春「キス」ボソリ 一同「!?」 小蒔「な、何を……!?」ドキドキ 春「こういう時の解決策」ブイ 京太郎「いやいや、ブイじゃないですってば」 春「?」ポリポリ 京太郎「いや、首をかしげてもダメですよ。可愛いですけど」 春「……」 / / / | ∨ |∨ | l | |./ l | ||V ∨ 斗-l l | /  ̄ \i/ | |i| | l ∨ l\ | l | l | /||! | |l| ⊥ヽ ∨ \\l └‐' || l と あ||l l ぃイ l \\>‐'´ x-‐==气 | う り.l |l l ぃヽ ´ ‐'´勹 |」 l : が{ l ヽ斗 x_=气 ∨二ノ| 〉 |i 〈'´ ) | /// | //\ _ / |i ∧ 乂ン | l | .(つ li ∧ /// ′ | | l lニ⊇|i ∧ . ‐ ァ / | | |/ ̄└ュ | |i ヽ ` | | |l /└‐┘|i ||  ̄ ¨ ―-< /| | 八 京太郎「いちいち可愛いですね!(半ギレ)」 小蒔「……むぅ」プクーッ 憩「なんかスッキリしてきたで――ぇ」ホンワカー 657 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 22 34 55.14 ID mlj3/utfo [8/16] 655 そら(フラグも立ってないのにパーティ参加)そう(背景)なるよ 京太郎「と、とにかくキスはダメです!」 春「嫌なの?」 京太郎「いえ、個人的にはウェルカムなんですが一応アイドルなので」 小蒔「(う、うぇるかむ……//)」カァ 京太郎「あ、そうだ。一応名前を聞いてもいいですか?」 小蒔「じ、神代小蒔でしゅ!」ガブッ 春「滝見春……(でしゅ?)」 憩「荒川憩です(可愛い)」 小蒔「あぅぅ……//」ボシュゥゥウ 京太郎「はい、ちゃんと覚えました。今度は絶対に忘れませんから」ニッコリ / / | | | | | l l | | | | | / / | |__ | | | | | l l /| | | | |. /// | |\ |‐\八 | | | |__,l /-|‐ リ リ | | / / - 、 | x===ミx|‐-| | `ー /x===ミノ// / ∧{ / | .八 _/ { { 刈`| | l /´{ { 刈\,_| イ /ー―‐ ..__. / / | |/ \{^ヽ 乂辷ツ八 |\| /' 乂辷ソ ノ^l/ } / . . . . . . . . . . `「⌒ .. // /| l、 ー‐ \{ | / ー‐ j/ /}/ . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . / _,/ . ..| | \ ! j/ ′/ . | . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . / . . . . { |\ハ_, ノ ,___/{ . .| . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . .∧. / . . . . . . . ′ | . .|\圦 / j/l/. . ′ . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . .∧. /. . . . . . . . . . ′_,ノ⌒ヽ | 、 、 _ -‐' / . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . / . . / . /\ . . . . . . r‐ ' ´ ∨\/ ̄ )  ̄ ̄ / /. ./ . . . . . . . . . . . . . . / . / . . ./ . . / . . . . . .\ . .ノ ----- 、 ∨/ / 、 / ,/ . / . . . . . . . . . . . . . . / . / . / . . . . . . . . . . . . . / ‘, ‘, ./、 \ / /. . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . // . . . . . . . . . . / . . . . .{ ---- 、 ‘, } / . . } ̄ \ ̄ ̄ ̄/ ̄ / .{/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -<⌒ . . . . . ./ . . . . ./ ‘, ‘,「l /⌒^\________/}/ . . . . . . . . . . . . . . . . . /´ \ . . . . / . . . . . .{ . . ‘, 人U{ . . . . . . .| \ / .| . . . . . . . . . . . .―‐┐ / \ . . . . . . . . } -- /\ . ノ r/ / . . . . . .| . . . \ ,/ . . . | . . . . / . . . . . . . . . . . ./ (容姿A ドッキューン!) 小蒔「」バキューン 春「おっふ」ドッキーン 憩「アイドルってみんなこんなにイケメンなんかな――ぁ」フフ 京太郎「それで、今は許してくれませんか?」 小蒔「」コクコクコク 京太郎「それじゃあ、とりあえずここまでで。また後でイベントがありますから」 春「うん」 憩「楽しかったですよー」 京太郎「こちらこそ」クスクス 小蒔「」バックンバックンバックン 663 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 22 44 52.29 ID mlj3/utfo [9/16] 京太郎「いやはや、それにしてもすごいおもちだった」ゴクリ 須賀ホーン「」ビビーン 京太郎「暴れんなよ、暴れんな……」グググッ 須賀ホーン「」シュン 京太郎「よし、いい子だ」 さて、次のテーブルに行くかな 【テーブルC】 京太郎「お、ここも見知った顔ですね」クスッ 照「あっ、京ちゃん」バクバクバク 京太郎「もう、ケーキばっかり食べ過ぎですよ」プンプン 智美「ワハハ、久しぶりだなー須賀君」 京太郎「蒲原さん! サイン会以来ですよね?」 智美「あ、えと……覚えてくれて、その……嬉しいか、な」モジモジ 京太郎「勿論覚えてますよ」 胡桃「……」ドキドキ 京太郎「あ、鹿倉さんもサイン会以来ですよね」 胡桃「!!」ドキィン / ハ ヽ / / / / ヽ ヽ ヽ ∧ / / / l V ヽ ヽ ヽ '; '; ハ / { ! ! '; !! ハ iV } i ', 〈 i i i { '; ハ } } ハ j i ' V V V ハ 川 / j ノ__ィ´ V | } l ハハ H ト L j j ノレイノzz_、ハ } } V ハ ≧三ミゝ ノノ "´ん//ハ` i ! j i i ヘ〃ト//心. 弋 ‐フ | ! ハ} ハ V ヘ \ヒフ //// } j // i V ハ//// ' U ィ / / i V ハ , / ! // Vト>> ` イ ̄ レ V >┬‐ ´ /ヽ._ __ ,ィ‐ー-_⌒ _ .「¨i__,, / / /.〕/ }/-r 、 /.......〉 ⌒ ,廴}\./ / /.. / /.........}....ヽ /.........{ // | { / /.. / /....................| /............i__/ ,'....| {,/ /..../ i..................... | /............/ { o.| / /......| {.....................Λ /..............{__ {.....| ./ /.......└-、{..........................} {.......{........|....\_ {.o.| { . ............. /............ /......../ Λ......ヽ....|......〔_ \_{....|__{ |............./................./......../ Λ........ Λ.....〔_〔__|.o l_〕! |.........................../ ..... / \....'.....\〔_〔__!... |_〕! |...{...{..../..................../ / 7¨「 ̄∨.,八....l.〕乂{_「..............´ __/} / ,/ ,'!.........∨⌒ヽ/ 厂 }.............. / ゝ,,}_. / ,/{ { |.............V⌒ヽ/ ,厂.; .......... / 7--、 ____ __/ ,/ .{ { |................V⌒ヽ/ /.......... /}_ / ̄ ̄¨¨7、 ─ニ二ニニニニニニニニ|.................}V⌒ヽ,/............/\}___ / ̄ ̄ } ̄ },ハ /ニニニニニニニ\i i iヽニニ|................{i i\ /............/ 厂 \}_/ ̄ ̄}ー'ニ/i iΛ /ニニニニニニニニニニヽ i i i\|..ゝ..└..{i i i i i7....、.. ,./、/ 厂 .ヽ/`ヽ__ノニ/ ニi iΛ /ニニニニニニニニ\ニニ} i i i i i |...............{i i i i /.......... /⌒ヽ/ ,厂{_r'⌒>'゚´ニニニi i Λ //ニニニニニニニニニニヽi i i i i i i i i|............. {i i i/.......... / \⌒ヽ/>'゚´ ニニニニニニi i iΛ /ニ/ニニニニニニニニニニニ\i i i i i i |............. {i i/.......... / ,r─ニニニニニニニニニニニi i i Λ. /ニニ/ニニニニニニニニニニニニニ}i i i i i |_..... -┴'二二二.ニニニニニニニニニニニニニニi i i } /ニニ./ニニニニニ─.. i i i i i i i i i i i i i i i i i i i/ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ--─'''¨i i i i }. {ニニ/ニニニニニニニニニニニ}i i i i i i i/ニニニニニ ̄ ̄¨¨¨¨ニニ=──‐-- 、ニニニニニニi i i i }. {ニ,/ニニニニニニニニニニニ}i i i i /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\ニニニニニi i i i } /{ニニニニニニニニニニニニ/i i/ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\ニニニニi i i i } 京太郎「その服、とっても似合ってますよ」ニッコリ 胡桃「」 666 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 22 55 27.05 ID mlj3/utfo [10/16] 胡桃「ミ”ャー!!」ビリビリビリッ 京太郎「えっ!?」ビクッ 照「<●>ワ<●>」パカーン 京太郎「そ、そんなに俺のほめ方ダメでした……?」ズーン 照「私もだけど京ちゃんも大概だよね」モグモグ 智美「す、須賀君!」 京太郎「はい?」 / 丶 / / \ / / / / ヽ / / / / / ヽ , / // /!`メ、| /! , | |. | ', ′ __.. 彡 | | | |/_|メ、| { ,' / | /|. | ', l >─ |ハ lx仡斥㍉|ハ /}/_斗イ | / | l \ / |. {{ { // } ' , / 仡斥㍉,|/| | 八. \ / \| V //ノ ` { // } }} / / \ \ /; /! `¨´ V //ノ / /|/ ヽ > {∧ | l __ `¨´ 厶イ ! \ ヽ |小、 l  ̄ 7 / | / {八\ \___ / /! }ノ , '′ _/ \丶. __ .. 、<_ _从/-‐ '′ ___.. イ ', \_ _jヘ、 x< | ', /⌒V ヽ._ / ヽ | , /ヽ ハ \  ̄`ヽ ', | ∧ / 〉‐{ ,\ 〉 ', | ', └--/ ‘、 / } i ヽ/ ', 智美「わ、私は、どうなんだー?」ドキドキ 京太郎「そりゃ勿論……!」 選択安価 ↓3 00~49 京太郎「似合ってますよ」ニコッ 50~89 京太郎「可愛いです」ニッコリ 90~99 京太郎「正直たまりません」ゴクッ ゾロ目 京太郎「彼女にしたいくらいですよ」ワハハ 673 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 22 57 08.97 ID mlj3/utfo [11/16] / / ル│ /─ラ |. ハハ | \ / | /レ ∨ リル | / ノ│ | │ / | | / 二二\ ノ ノ  ̄ヾノ | | ∠ ハ レ . /゙ ヘ` _,===ミノ│ | | / ソ | | . | / lヘ ノ | | / | ヤ`廴 ン │ソ ハ ノ ∠ | / 、廴 ソノ /| // \ | ハリ | ∨ / \ | 丿 /"⌒ヽ .| \ \  ̄ ̄\ /___.ゝ . / / \ \ | \ / / ハ | 丶、 _, イ´ / \ / ̄\ ´ ´| ノ  ̄  ̄  ̄ ..../ 丶、、、 /| リ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛゛゛゛゛ \ |" ヾ\ / ゙゙\ \ / 〉 |\/ ヽ \ /\ /∨ \ 678 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 23 04 22.83 ID mlj3/utfo [12/16] 京太郎「似合ってますよ」ニコッ 智美「ほ、本当に!?」 京太郎「はい、素敵です」 智美「……やった」グッ 照「ねーねー、京ちゃん私は?」 京太郎「いつもどおりですね」 照「えー? おめかしした方がよかった?」 京太郎「それはそれで見てみたいですけど、俺は普段の照さんが好きですよ」 照「!!」キュピィーン 京太郎「?」 照「(普段の私が好き→私が好き→結婚しよう→孕ませたい→にんっしん)」 京太郎「照さーん?」 照「(そしてこの吐き気は……つわり?)」ウプッ -─===‐-ミ ´. . . . . . . . . . . . 、/. . . . . . . . . . . . . . . \. . . . . . . . . . . . ト、 . . . . `、. . . . . . . . .|. . . . | \. . . . ',. . . . . . . |. . . . | \|. . .. . |. . | |. ‐/、|. . l . | -‐. |、. . .. . |. . | |. / |. . 八ノ ハ . | . . ※ケーキの食べ過ぎです. 八. |┬─┬}/ ┬‐┬‐ . . |`ヽ}. /⌒ヽ} | | 三 | | .'. . |. { '└─┘  ̄ └‐┘ l. . |人_ u j. . |i. . . .> )‐┤ イ.l 'i. . . i . _;〕ト _/| h ≦. . .| 八/ト、. . |/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/| \{ .,_ \| |/ ハ / ヽ > | ノ / ∧ 照「う、産まれる……」ピクピク 京太郎「は?」 智美「ワハハ」ニヘラー 胡桃「あ、うぁ……//」ハワワワワ 京太郎「なんなんだこの席」ズーン 680 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 23 16 31.06 ID mlj3/utfo [13/16] 京太郎「鹿倉さん大丈夫ですか?」 胡桃「だ、大丈夫……」フラフラ 京太郎「熱があるんじゃ?」ピトッ 胡桃「あっ」 京太郎「?」オデコタッチ …… 胡桃「」バチバチバチバチッ 京太郎「あちっ!? 救護室に行った方が?」 胡桃「だ、大丈夫! 大丈夫!」ブンブンッ 京太郎「……無理しないでくださいね?」 胡桃「うん……//」マッカッカ 智美「……羨ましいな」ボソリ 照「ヒーヒーフーヒーヒーフー」ゼーゼー 京太郎「取り敢えず他の席も回るので、また後で」 智美「この後のイベントも楽しみにしてるぞー」ワハハ 京太郎「はい。楽しんでくださいね」スタスタ 照「」ウマレター 胡桃「あっ……行っちゃう」ボソリ / / ル│ /─ラ |. ハハ | \ / | /レ ∨ リル | / ノ│ | │ / | | / 二二\ ノ ノ  ̄ヾノ | | ∠ ハ レ . /゙ ヘ` _,===ミノ│ | | / ソ | | . ○ | / lヘ ノ | | / | ヤ`廴 ン O │ソ ハ ノ ∠ | / 、廴 ソノ /| // \ | ハリ .| ∨ / \ | 丿 弋 ̄ ̄マ フ .| \ \  ̄ ̄\ \.........メ / / \ \ | \ / / ハ | 丶、 _, イ´ / \ / ̄\ ´ ´| ノ  ̄  ̄  ̄ ..../ 丶、、、 /| リ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛゛゛゛゛ \ |" ヾ\ / ゙゙\ \ / 〉 |\/ ヽ \ /\ /∨ \ 智美「やっぱり……須賀君はいいな」ポワーン 685 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 23 28 34.74 ID mlj3/utfo [14/16] ~~おまけ~~ 【Dテーブル】 シスター「久しぶりのご馳走なんだよ!」ガツガツムシャムシャ ウニ頭「食いだめなきゃ! 一週間はこれでしのぐぞ!」ガツガツ ビリビリ中学生「あんたも大変ねー」 京太郎「あの……一応来たんですけど?」 ほくろ「あら、いましたの?」 京太郎「」 【Eテーブル】 鯖缶「結局大ファンってわけよ!」ワーイ 電波ストーカー「演技が中々上達しないね。でもそんなすがをry」 B級映画愛好家「早くB級映画に出てください! 超応援してますから!」 小清水(強)「あ、あのぉ……後で写真取ってもいいですかぁ?」(媚び声) 馬面「無理すんなってのwwwww」ヒィヒィ! 小清水(強)「死ね」バシュン 馬/面「ひのちゃまっ!?」 京太郎「」ガクガクガク 【Fテーブル】 ウルトラマン(白)「やっぱりよォ……須賀京太郎は最っ高のアイドルっつゥわけだァ!」 ミサワ「ギャハハハッ! ありえないっての!」 京太郎「酷い」シクシク 怪人チビ毛布「えー?私は結構好きかも! って私は私は慰めてみる」 【Gテーブル】 ビーカー「こんな姿ですまないね。だが、私の君を思う気持ちは~~~」ベラベラベラ 京太郎「ここはみんな凄い格好ですね」オドロキ 冷蔵庫「心配するな、自覚はある」 さらし露出狂「もうヤダ」ハァ 京太郎「(すげぇいいおもち)」グヘヘ 690 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 23 38 24.90 ID mlj3/utfo [15/16] ~~その他普通のテーブル~~ モブA「あっ、あの!」タタタッ モブB「ドラマ、メッチャカッコよかったです!」 モブC「新人なんですよね!? スゴイ!!」 モブD「ラインとかツイッターとかやってますか!?」 モブE「よかったら連絡先……交換しませんか!?」 ワイワイガヤガヤ 京太郎「いや、そういうのはちょっと」アハハ モブF「あと握手してください!」 モブG「あ、あたしもあたしも!」 モブ達「キャー!!」 ゾロゾロゾロッ! 京太郎「ぬわー!?」 【スタッフテーブル】 京太郎「只今戻りました」ゲンナリ 竜華「おつかれさん」 煌「頑張ってましたね」フフ 透華「大分アイドルらしさが出てきましたわね」クスクス 久「モテモテじゃない」ヒュー! 京太郎「やっぱりアイドルは大変ですね、身にしみました」ハハハ はやり「おっ、お帰り♪」 宥「怪我してない?」 菫「何やら大分騒がしかったが」 京太郎「中々個性的なファンが多くて」 竜華「うん、個性的すぎる」 煌「もはやコスプレ会場ですよ」 692 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/11(月) 23 50 47.57 ID mlj3/utfo [16/16] 【パーティ開始から30分後】 煌「それでは、そろそろ食事も箸休めしてイベントの方を進めて行きたいと思います」 \イェー!/ \マッテター/ 煌「まず最初のイベントはこちら!」 デデーン <<須賀京太郎クイズ!!>> \キャー!/ 京太郎「おー、クイズですか!?」 煌「今から同じテーブルに座っている皆さんはひとつのチームとなります」 \オー!/ \マジカー!/ 煌「これから京太郎君が出すクイズにチームでひとつずつ回答を出し合って貰い、生き残ったチームが優勝です」 \ガンバルゾー/ \ケイヒンハナニー?/ 煌「ふふっ、その景品はですねー?」クスクス コンマ安価 ↓3 00~39 京太郎と握手 ハグ 40~79 京太郎と一緒に写真撮影 ハグ 80~99 京太郎の持ち物プレゼント ハグ ゾロ目 ハグしてほっぺにちゅー(ぶっちゃけこれアリなの? 教えてエロい人) 703 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 00 00 11.36 ID 3lieKNhCo [1/17] 702 なんのこったよ(すっとぼけ) 煌「京太郎君と握手 ハグでーす!」 \キャー!!/ 照「なん……だと?」 智美「は、ハグ!?」 憩「ハグかぁ……別にいらんかも」 春「これはチャンス」 小蒔「はわわわっ」 咲「頑張らなきゃ」 和「頑張ります」 優希「よーしやるじぇー!」 胡桃「うるさいそこ!!」←ガチな人 \イイネイイネサイッコウダネェ!/ 煌「それではまず一問目から。問題は少しずつ難しくなりますからねー?」 京太郎「それじゃあまず一問。俺の誕生日はいつでしょーか!?」 煌「これはサービス問題ですね」 京太郎「そうですか?」 ガヤガヤガヤ 煌「それでは皆さん、フリップにご記入ください」 ザワザワ 煌「できましたか? それでは皆さんの回答をオープン!!」 コンマ安価 ゾロ目は正解確定 一番コンマ低いチームが不正解 【Aテーブル】↓2 【Bテーブル】↓3 【Cテーブル】↓4 710 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 00 05 05.05 ID 3lieKNhCo [2/17] 和「これは簡単ですね」 咲「うん、楽勝」エヘヘ 優希「貰ったじょー!」 小蒔「えっと、えっと……」 憩「こんなの分かるわけ……」 春「分かる」 小蒔「え?」 春「……任せて」グッ b 智美「勿論分かるぞー」ワハハ 胡桃「簡単過ぎて拍子抜けしたかも」ヘナヘナ 照「それじゃあ私が書くね」カキカキ 智美「任せた!」 煌「できましたか? それでは皆さんの回答をオープン!!」 【Aテーブル】 2月2日 【Bテーブル】 二月二日 【Cテーブル】 私と出会った日 智美「!?」 胡桃「」 照「ふふん」ドヤァ 煌「Cテーブルチーム不正解ー!」 照「ファッ!?」 718 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 00 15 37.99 ID 3lieKNhCo [3/17] 智美「な、ななななっ!?」ガタガタガタガタ 胡桃「あばばばっ」ブルブルブルブル 照「おかしい。私と京ちゃんが初めて出会ったのは京ちゃんの誕生日会だから、二月二日……正解の筈」 智美「」 胡桃「」 煌「えー?」 京太郎「いやいや、それなら日付答えましょうよ」 :_,. -─……─- : . ´........................................................\: :/.......................|........ト、..............................ヽ: : /....................| |...i|........| \...........|....|............:/.........../ .....|.._|_八......| \__....|............i : ̄ ̄ ̄|...|....| [ \| \|....|............|: :|...|....|┬─┬ ┬─┬ |............| |...ト..| 乂 ノ 乂 ノっ|............|: :i|...|....| |............|: ||...|..人 , _ 人.......l..| 八Λ.....> _ . <......../|/ \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒ ‐-ミ ;/ ̄ | \ ∧ / / / \; / | \ ∨_/ / ハ :/ \ Χフ / /  ̄/ Τ  ̄ ',; ;\ | 〈 ∧ 〉 | / 照「そんな」ガクッ 智美「ワハハ、ちょっとお仕置きが必要だなー」ゴゴゴゴゴッ 胡桃(SS3)「……」バチバチバチバチッ 照「」ガクガクブルブルブル ニャー!! 京太郎「そ、それでは次にいきましょうか」 煌「そうですね、では第二問!」アセアセ 京太郎「ちょっと難しくなりますよ。俺のアイドルとしての初仕事はなんでしょうか?」 煌「おーっと、ここで難易度が上がりましたね。それでは皆さん、回答をどうぞ!」 コンマ安価 ゾロ目は正解確定 一番コンマ低いチームが不正解 【Aテーブル】↓2 【Bテーブル】↓3 730 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 00 30 00.04 ID 3lieKNhCo [4/17] 和「これは……えっと」 咲「大丈夫、分かる」 優希「バッチリだじぇ!」 春「……うぅ」 小蒔「えっとえっと」アセアセ 憩「うーん? ドラマじゃないの?」 煌「それでは解答をどうぞ!」 【Aテーブル】 雑誌特集1ページ 【Bテーブル】 モデル 京太郎「おぉっ、これは二チームとも正解か!?」 煌「いや、これは……Aチームの勝ちです!」 春「!?」 小蒔「そんなっ……!?」 憩「?」 京太郎「どうしてですか?」 煌「Bチームはかなりおしいですが、この解答では範囲が広すぎます」 京太郎「ああ、確かに」ポン 煌「なので、より詳しく正確に回答したAチームの勝利です!」 咲「やったー!」 ??「きゅいー!」 和「嬉しい……」 優希「いぇーいー!」 \イイナー/ \ウラヤマシー/ 久「流石伝説のチーム清澄ね」ホコラシゲ 小蒔「……」ショボン 春「悔しい」 憩「次がありますよーぉ」 733 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 00 46 26.34 ID 3lieKNhCo [5/17] 煌「さぁ、Aチームは壇上にどうぞ」 咲「えへへ」 優希「にへへ」モジモジ 和「いいんでしょうか? 私が行くと……」 \ブーブー!/ \マタオマエカー!/ 和「」ガーン 煌「皆さんお静かにー!」 京太郎「なんだ、結局お前らかよ」 優希「何をー!? 私達じゃ不服なのかー!?」 京太郎「いや、そうは言ってねぇけど」ポリポリ 和「あの、私とは嫌ですか?」プルルルン 京太郎「早くやろうぜ」キリッ 咲「むぅ」 優希「この薄情者ー!!」 煌「それじゃあまずは写真撮影からかな?」 咲「久しぶりだね、京ちゃんとこうするのも」 優希「うん……」 京太郎「ああ。なんだか、あの頃に戻ったみたいだ……」 でも、それはもう叶わないことなんだよな。 和「……」ギュッ 京太郎「でも、戻らないからこそ……前に進まないといけねぇんだ」 三人「!」 京太郎「前を向こうぜ。オレ達清澄高校麻雀部、一年生の門出を祝ってよ」 咲「うんっ!」 煌「それじゃあ撮りますね。ハイ、チーズ!」 一年生ズ「イェイ!」 パシャッ 742 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 00 59 53.17 ID 3lieKNhCo [7/17] ※結局写真は無かったことに 咲「」ニギニギ 優希「」ニギニギ 和「」モミモミ 京太郎「さて、握手は終わったな」キリッ 煌「それでは次にハグの時間ですねー」ニヤニヤ 咲「あ、えと……優しくしてね」モジモジ _........----......._ ,. ´ ` 、 / 、 ' , 、 ヽ / / / | | ∧ .' ' / / , イ | } | | ∧ , | / /l / / } , .イ / } } ! . | | / { _/_}ム/ / /、_| _/ / / | . { / | ィ´}//イ /} / / }/`ヽ イ ' 〉, , { | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} / |\ | {八 { \ {とヒこソ ヒこソっ イ | \} | 乂ム . . . . . . .、 . . . ムイl / 从{∧ _ _ 人 ∧{ |/ > ../^} /⌒l、` .イ } ./ リ ___/-'-'-- 、/〉「-、/ ' ,.. < {======ミ`ヽ|〉 ` ...._ /⌒\\ /`ヽ ∨, { >-、 {==、 { \/ 〈7 ー、{ ̄| //,ィ^. , \Ⅵ / | , /イ . ./ ∧ { `| 、 |_/= ´イ . . ,イ / } | Ⅳ \ | ̄´ . . . /= }イ | 京太郎「おう、来いよ」ギュゥゥゥ 咲「ふぇぇぇ」ホワァァン 京太郎「(お、少しはおもちが大きくなってるな)」カンシン 咲「あぅぅ」フラフラ 優希「次は私だじぇー!」ダキィィッ ギュゥゥゥ 優希「ほわぁぁ」ポワーン 京太郎「おいおい落ち着けっての(こいつはあんまり変わらないな)」ザンネン 優希「はへ~」フラフラ 京太郎「さて、次は……」ゴクッ 和「……」ドキドキドキ / ヽ. ヽ.∠___ \ ヽ.  ̄¨.// ン / / . x‐- .∨ 、 l__ _ {__,y-`ー' ̄.// ./ / / ヽ'、 ヽ lハⅣlヽ!、_ ノ ` ̄二/./ / / .___l |.__l _.ハ . }.Y´¨メ、!从  ̄二フ¨ ̄ ̄ _/,斗-―‐-ミ { ヽ. . . /l. l,.ニ、lハ/ ' 7 リl}Ⅵ .㌧ー- -ー――'´, -――- _ ヽ. ヘ ハ \i|,イ ハ` . `´,,,, }!\. ___ / ̄ ̄´, '´  ̄`ヽ―'-- 、 /`ヽ } \ハ 7 ノ ,、 /,ィ´ ̄二才≧く. _____ ヽ ヽ. `マ ハ ヽト、. '''' _,´ .,ィ´ ̄ ̄ ̄ ` 、 ̄`ヽ. ̄.. .. . . . . . . . . . . ..  ̄ . . }`ヽ ヽ___l Y \ \`マニ´.,/ \ !ト、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .,' . . . \ | 厶_} \ \. ̄/ . . . . . . . . . . . . }! } ハ . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . } _rfY´`} }ム /入 }ハ,' . . . . .... '.. . . . . . . . . . l! |! } . . `丶、 . . . . . . . ., ' . . . . . . . . !r ー-| |_/ソ/ .l 入 { '、_! l! l . . . . . . . . . ... '. . . . . . . . . |! / . . . . . . \ . . . . /______ノ `ヽ´ / | / Ⅵ | | ! . . . . . . . . . . . . . . .. . . \ |! ハ. . . . . _ヽ.く \___ { /\ ∨ ! ! / . . . . . . . . . . . . . .ハ ヽ. \! / l .. . . .  ̄___ ___ ヽ. 入/ /\ l!. ! |/ハ . . . . . . . . . . . . . . .∧ \ | /. / / ヽ. ヽソ / / ゝ-マ{! \ . . . . . . ヽ\ . . ∧ `! // / \ /ヽ_ 京太郎「ふ、ふぉぉぉ……//」 748 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 01 13 35.73 ID 3lieKNhCo [8/17] 和「じゃあ、お願いします……//」カァァ 京太郎「あ、ああ」スッ ギュゥゥゥ ムニュムニュ 京太郎「ふぁっ……」ビクンッ 和「ふぇっ……」ムニュン それは……時間にして僅か数秒の事だったが 京太郎「あぁ……天国じゃぁ」ポワワーン 和「うっ、ふぅ……」カァァ いろいろともう、二人にとっては十分だった 煌「はい、よかったですね」パチパチ \イイナァ!/ \ウラマスィー!/ 清澄一年三人娘「」ポワーン 京太郎「……争いはなぜ起きるのか」フゥ 煌「で、では次の企画に行きましょうか」ヒクヒク ,..-―――--、 ,..-‐-、,---、__r/ \ ,..--、 / \ (/ / / / i ヽヽrェ、_/ 丶 | ..... Y / / / / | ハ 、゙(__)/ ....... i /⌒\ !.. ... |/ ,. |. ! /、/ | . |..ハ | | i . i| i}| . / /`ヽ、 最高だじぇー! i \ ゙、 | | И;ハ;ハ}ハ. | | メ ! | | . .|i / / i ! ... . \ 丶 i、ハ/ \ ヽ !`/ レ! / / / .. .. / \. \ヽ V  ̄ ̄___ ̄ ̄ | / / / . ノ \ `´___\"" |/ ^) ""//----、 `´ / `ー-、 .. / ヽ、__゙、___ノ __ノ/ \ .. , -‐'′ r‐` --( .. ..... |、、 ヽrv-√ ; イ....... ... ヽ,..-∠_ / . \_/ヽ / !`ー=大=-‐' /| へ、_ .....ノ . `ヽ ヽ、 ;イ ハ  ̄Τ ]´ ̄ |\  ̄! ノ !  ̄ ´ | ;-==イ_ハ /「 | | `ヒ=-、 !`ー -‐ / `ー、_∠....ノ ̄ ̄ ̄`i | | | | イ  ̄`ー-、 、_/ | . | | | . | 和「……」ツヤツヤ 咲「和ちゃん、凄い輝いてる」 ??「きゅー!」 752 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 01 24 08.83 ID 3lieKNhCo [9/17] 煌「お次はプレゼント交換のコーナーです」 \ワー!/ \タノシミー!/ 京太郎「皆さん、入場の時にプレゼントを持ち寄ってくれてますか?」 \モチローン!/ \トウゼンデショ!/ 煌「今からその全てを混ぜ合わせて、皆さんにくじ引きで引いてもらいます」 京太郎「俺のプレゼント、誰の所に行くかなぁ」 竜華「(これはスタッフにもチャンスがある!)」 透華「楽しみですわ」 宥「須賀君のプレゼント欲しいな」 菫「私のアーチェリーセットはきっと喜ばれるだろう」ドヤァ 久「無いわ」バッサリ はやり「どうなるかなっ☆」 胡桃「今度こそ」ググッ 智美「手に入れればいいんだろー」ワハハ 照「」ボロッ 咲「どうなるかなぁ」 和「これ以上は望みません」 優希「もっと欲張るべきだじぇ」 小蒔「……お願い」オイノリ 春「むむむ」ミョンミョン 憩「なんでも嬉しいですよー」 煌「それでは皆さんくじを引いてくださいねー」 783 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 01 51 36.03 ID 3lieKNhCo [13/17] 煌「それでは皆さんプレゼントは行き渡りましたかー?」 \ハーイ!/ \タノシミー/ 煌「あれ、一つ残ってますね」 竜華「それは花田さんの分や」 京太郎「あっ」 煌「では私は余り物で」ガサッ 京太郎「……」 煌「それでは皆さん開封をどうぞ。メッセージカードが入っているのが須賀君のプレゼントです」 \ハイッテナーイ/ \チキショォォォ!/ 胡桃「」つウルトラマンTシャツ 智美「」つ鯖缶 照「」つアーチェリーセット 咲「」つ宝石剣ゼルレッチ 和「」つゲコ太ストラップ 優希「」つほくろ印の媚薬 小蒔「」つ黒糖 春「」つ小蒔印のお守り 憩「」つマフラー 竜華「」つBJ全集 透華「」つバニースーツ 宥「」つタコス 菫「」つ水着 久「」つビーカー はやり「」つ冷蔵庫 煌「さて、私は……あれ?」つメッセージカード 京太郎のプレゼントとは? コンマ安価↓3 00~49 腕時計 50~89 ブレスレット 90~99 ネックレス ゾロ目 ゆ び わ 795 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 02 02 04.90 ID 3lieKNhCo [14/17] 煌「……」 カード『メリークリスマス! これからもよろしくっ!』 煌「……」つ腕時計 \ダレダー!?/ \シアワセモノハダレー!?/ 京太郎「あの、煌さん」 煌「……ふふっ。こんなに嬉しいクリスマスは初めてかな?」 京太郎「え?」 煌「こちらこそ、よろしくねっ」コソコソ 京太郎「……はいっ!」パァァァ / / / \ . . ゚。 ゚。____. ′ | ヽ . 八 .゚ `ヽ | | .. .| ゚。 _,,.. --=ニ、 i ト ヽ \. / | |、_________ - 、. | | ´ .. `.| | \ .i / / | γ´ ̄ .. . | | ハ ∧ィ八 | | ‘。 } // / ゚. ハ/ .. .|∨∨\| レ' 彡=≠=ミ ^i ’ │ } / ′ / ‘。 ', ト'≫=≠=ミ うl//ハ }トレ-、/ /... / { / ‘。 ', { 〃 うl//ハ 弋// ツ / |__ミ==-=彡 |\ } { ゚ . -j代 弋// ツ `¨´ \ | \______,,..ィ__ . `¨´ ' . . . . . ゚ | 入 / ∨ ハ ゚ . . . . . _______ l‐ ′ `¨ア¨¨¨´ \ /、 、 「/ ノ / 丶 _ _ _ _ _ _ _彡 `¨ ヽ ` ー‐ ´ / ` ..,,_ /{ _} ¨¨´ |入 /...| /.....\ 煌「(ありがとう、ずっと大切にするね……)」フフッ 京太郎「さて、俺のプレゼントはどうかな?」ガサゴソ のどっちからのプレゼントとは? コンマ安価↓3 00~49 エトペン(量産型) 50~89 リボン 90~99 ペンダント ゾロ目 ロケット 806 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 02 14 57.72 ID 3lieKNhCo [15/17] 京太郎「おわっ! エトペン!」 和「あっ!」ドキィッ 京太郎「エトピリカになりたいのかお前ー!」グニィ エトペン「」フニュー 京太郎「あははっ、可愛いなコイツ」フニフニ \スガクンモカワイイー/ \カッコイイー!/ 咲「和ちゃん……」 優希「のどちゃん……」 久「やるわね」 和「うぁっ、うぇ?」←嬉しいのと恥ずかしさて困惑中 京太郎「誰かは分からないけどありがとー! 大切にするよー!」 和「(ほっ)」チラッ 京太郎「(ありがとな、和)」ウィンク 和「」ボォォォォォッ 優希「のどちゃんが燃えたじょ!!」 咲「羨ましい」グヌヌ その他「」ズーン 透華「とりあえず来てみましたわ」ドヤァ _ ,、 r . ' .´ l` . ..、 /ヽ .` 丶 / . . . . .l . . . . . .ヽ / . . . . . 〉 . . . . \ / . . . . . . ト、 . . . . . .ヽ, - ¬ ー -/ . . . / ヽ . . . . . \ l . . . . . . .;! `ヽ>- ..- . - ./`ー〈、 ヽ . . . . . . ヽ { . . . . . . .l ,f ! ヽ¬' l. ヽ \ . . . . . .', l . . . . . . l !l !ト yr ヘ)'!li. \ 丶 . . . .', l . . . . . . ! // _l_!_ l ! _ 斗 ヽ ヽ 丶 . ! ヽ . . . ./ /イ l l _.._`ゞヽ , =ミヽ ヽ\ヽ ` ヽ ./,イ/イ'. !."! ト ,ツ.l リ小 ヽ.ヽヽ', t、 ,r//./ ./小` ´ , `´ /|ハ ヽ!ヽ)! !l f/ / ,! l l !lト ヽ、 ー ‐ , .イノ .l_l. / ´ 丶、 __ ,. シ l! / / l l l ヽヽ ,ノ><イ_`rベ `ー 〈_, _ `丶ー- ニ <、 メ / ヽヽ キ  ̄l , rt〉ミ_- !``Y-'‐' ー! .`Y` ー、 ``\ /.〃/ , 、 ヽ 〃ツ ドヽ⊂二 ´ ./_/ . . .l 〉 `ト、 //' i / ヽト.! ー'il ゞ='' /`ーr¬'ー- r_'_ ;! . j l j ' , ィ ´ ヽージ l〉 ゞ〉 《 /l´ 丁 ` ` ¬`-<.ヽ ヽ ノノ // , ィ/|. , / ー ! ヽ\ ヽ \`´ / l  ̄`< /_l.リ /l l lヽ ヽ \ヽ ! ` 丶、\ ! 、 _ヽ-, __/ l__ ! ! ヽ、 ヽ ヽl l ヽ`.ヽ . l ハ lヽ、 , ' . ` 、l ! !`「丁. ! ヽヽヽ\ l l/l ! . l .,' ヽl .トヽ_L . ./ /j! l キ`ヽ l ∨ トヽ ヽ l / l ! ! l、l l` r' / l /lト、ヽl l l ! !!/ ハ l ノ' ',', l .l.l t 〃,小' / .l lハヾ l 〉l' /ノ/./ .l l!l ゞ、 〉 '〈 lゞ//|!l !' , / . .l l.〉l〈∨//f /.l/ ! lリ ー= '.l .ヽ! .,' Lト' . .' , / . . . ー/!l∨// ヽ l l/ l !ヽ .,' . . . . . . . . ' ,. / . . . . . . .Y . .Yヽ 〉 /' l ! `! . . . . . . . . . . f`´;. . . . . . . . . . . . .l! !l ヾ! l . . . . . . . . . . .l ! . . . . . . . . . . . .l /' l . . . . . . . . . . .l l . . . . . . . . . . . .l 馬面「チッ、72に当たるとは」クソッ 透華「オロス・フトーノス……」ボソリ 849 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 21 46 51.41 ID 8wTsU+G1o [4/16] 【ビンゴ大会】 煌「次の番号は931です!」 優希「おっ、揃ったじょ!」ピョイン 煌「はい、それでは前に来てくださいね(すばらっ!)」ニコニコ 咲「うぅ~恥ずかしかったよぉ」 和「勘違いはよくありますよ」フフッ 優希「おい、豪華景品を渡せー!」 京太郎「あー、番号勘違いしてねぇかな」 優希「な、何をー!?」 京太郎「ははっ、冗談だよ。ほら受け取れ」 つ ブロマイド 優希「なんだー写真かー」 煌「実はこれただのブロマイドじゃないんですよー」 優希「え?」 煌「今回の為だけに撮り下ろされた世界に一枚しかない限定品ですから」クスクス 優希「」 京太郎「カッコいいだろ?」ニッ \イイナー/ \ウラヤマシイー/ \ホシイー! ミキー!/ \ナノー!/ 優希「か、家宝にするじょ」エヘヘ 京太郎「そんな大層なもんでもないけどなぁ」 //././ .ノ ./ / ./ / ./ / . γ´ ̄`ヽ._____. ′ / / / . / ./ / / / .ハ } .} .\! . リミ_ ヽ / / / / / / ./ / i { | / .リ || ! ヾ、___ノミ ¨` '.., ,.._/ / / i { { | | || /| .|||| | | || || | | ', ` 、 ヽ /゙゙\ .`i ' ./! .! .| | Ⅸ .|| 小 { { |Ⅸ | ├ ソ─ソミ/i リ .リヾ ヽ '., . /ヽ, ) / { |. | ! !丶 弋.八ヾヽ |.! |.|..\|\| | / //| ./} }.}}. ', '., イ { /_.// 弋_,.ィ-‐,イ‐v‐-、 .ゝ. Ⅵ \_| '. ィ=乂=/.' ! / / |リリ. } }. _{ ゙丶イ′ _, .-‐ィ( ),.r===ミ / 心 j// | /ノ.} } }. /∨. ノ´ |.ヽ /.! iィ c リ冫/、 !./´ ./ ;/ / ヘ、_>‐-- ィ ´ /| ∨ {.! ヽ二.ノ. /./ } . | / ;/ ./ 、 ── / . {{ { 人 ________ /./ ノ/ /| ./. ー─-一ヘ. ヾ l\ { .\ V `´/ /ノ ,. /.彡イ´ / ./ / ./ ` ..\∧リ\ ` - ‐ .′ / // `´¨`ヽ__ // イ ,. 、イ ̄ ̄「|| ̄¨`゙`ヽ ._「Ν>, . _ ,, . -< /.,' ._/ , `´ / ̄¨. ∨ |.|| .| ´`ヘレ'7 ̄ ̄ ̄ ̄¨`/ !/ / , `ヽ / i | |.|| .|´ヽ ,./`/ .{ / / / } } ! .|.|| .|/介ヽ_/ ∧ ! / / ヘ / \ .\ |\ . レイ..| ∨ .\ | ./ .ノ ./ . / \ ⅵ .\ .∧ .i/ `ゝ`ーヘィ´ \ \ \/ / ./ / / / 優希「やったじぇ!」 855 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 22 02 36.55 ID 8wTsU+G1o [5/16] 【そして終了】 煌「それでは楽しかったクリスマス会ですが、そろそろお開きとなります」 \エー!?/ \イヤー!/ \ヘイカイデスヨ! ヘイカイ!/ \アラアラ~/ 竜華「なんか空気薄かった気が」 久「裏方なんてそんなもんでしょ?」 菫「非常に新鮮で、非常に美味しかった」 宥「もう食べられないよぉ」 はやり「こんなご馳走は初めてだったかも☆」 透華「一流のシェフなんですから当然ですわ」フンス 煌「最後に須賀京太郎君から挨拶と……」 京太郎「はーい!」 煌「帰りに記念品をお配りしますので並んで会場を出てくださいね」 \ヤッター!/ \ナンクルナイサー!/ 京太郎「皆さん、今日は本当に楽しかったです」 \キャー!/ \ワタシモー!/ \マコトタノシカッタデス/ 京太郎「正直、最近は色々と環境が変わって……アイドル活動が辛いって思う日もありました」 \ナンダッテー!?/ \ウゥ、ヒンソーデチンチクリンナワタシガファンダカラ/ \ナガイッテファンピョン/ 京太郎「でも、今日ここに来てそんな悩みを吹き飛びました!」 \ヘヘッヤーリィ/ \ベツニナンデモイイデスケド/ \ニ→チャンガンバー/ 京太郎「これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」 \アタリマエジャナイ/ \ウッウー!/ 京太郎「それじゃあ最後に……目指せ!!」 一同「「「「「「「「「「「トップアイドル!!」」」」」」」」」」」」」 京太郎「ありがとうございましたー!!」 858 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 22 09 23.83 ID 8wTsU+G1o [6/16] 煌「それでは皆さん並んで会場を出てくださいねー」 \ピヨピヨ/ \ハヤクカエリマショウ/ ガヤガヤ ザワザワザワ 京太郎「さて、配るのってコレでしたっけ」 記念品 決定安価 コンマ安価↓3 00~49 ブロマイド(量産) 50~89 京太郎からの手紙 90~99 ソルサキ全巻セット サイン付き ゾロ目 ソルサキDVD 第一巻 サイン付き 866 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 22 17 17.51 ID 8wTsU+G1o [7/16] 京太郎「流石に限定一枚じゃないですけど、この会場限定のブロマイドでーす」 \ヤッター!/ \イイネイイネェ!サイッコウダネェ!/ \ソンナモノヨリゴハンガホシイカモ!/ 京太郎「それじゃあ、順番にどうぞ」スッ 咲「あっ、京ちゃん!」 京太郎「お、咲。また今度な」 ______ ,. ´ ` .、 , . ´ , \ / // / ヽ ヽ  ̄ ̄ ̄/' ' | ∨ .、 // / --/-|、 | | . / / ' , l | | | i | | / | /_ l | | `ヽ、 | | | /| |ィ´斧ミ从 ∧ {、 | |\ ' .' | /イⅥ { 比 (_, 、{ ィ斧ミ / | | ヽ / / |' | /|、|弋zソ ん (_ ∨ } / / |Ⅵ . . . , 弋こソ l/| イ , 人 、 . . . / j' ,ノ/ / 、 ´ ム イ-' / イ / ` -,--==≦「イ / イ { { ∧ , -┴ ヽ | ∧ / ノ / \ | { . .、/¨/ _ \ | Ⅵ {/ /´>----、\ ∨、ー'-< . . / ヽ\\| { /、ノ、 . .// __ . \} / . .「 ´ {/ ̄ ̄\ | | / ./ .| | | | / ./ . .{、 | | | / . .{ . . .| . | / | | { . .∧ . .| 、 | ,. | | | ./ \〉 } , / { ∧ 咲「うんっ! いい年を!」タタタッ 京太郎「お前もな!」ニッ タタッ 優希「ほれー本日二枚のブロマイドをよこせー!」 京太郎「二枚とも大事にしろよ?」 優希「言われなくてもそうするじょ」エヘヘ スタスタ 京太郎「さて、次は……」チラッ \ヒソヒソ/ \イツイツモ/ \ウラヤマシス/ 和「」 京太郎「お、おう和……なんか大丈夫か?」 和「いえ、いいんです。覚悟の上ですから」メソメソ 京太郎「無理すんなよ? お前に何かあったら、その……」ポリポリ 和「ふふっ、ありがとうございます。お互い、これから頑張りましょうね」ニコッ 京太郎「ああ! 勿論!」ニッ 871 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 22 26 22.11 ID 8wTsU+G1o [8/16] 小蒔「あ、あのっ!」オズオズ 京太郎「あ、神代さん!」クルッ 小蒔「こ、ここっ! こ、こ! 小蒔で、いいっでしゅ……」ボソボソ 京太郎「はい、小蒔さん」アイドルスマーイル 小蒔「」フラフラ 春「キャッチ」ガシッ 小蒔「えと、その……今日はありがとうございました」ペコッ 京太郎「いえ、こっちもなんだか酷い事しちゃったみたいで」ポリポリ 小蒔「そ、そんなことは!」 京太郎「時間はかかっても、絶対に思い出しますから……また、いつか会いましょうね」 ... -―━―- ... / \ / / / / l . / / / | |l l l . | l | l 八i l 八 ハ l | | |八芹坏\ ノ芹坏ノ} | |从 { ヒソ ヒソ 厶イ | 八 }∧ ''' ' '''' _'ノ 八 \ .、 V__フ .. / `Y^介ト - 个ミ= / //} /\' \ / / / { ∧/ / | l |_ /{ { { i / / | l八\ /八八 | ∨ / | / \ / {ノ / / ノ' } ∧ 〈__/ / / ∨_rv'__ 〈人_{ / / |―┴'´人 / 从 /\/ 从 ∧. _/ \{ { _, 、__ / ――、∧ / __ }二二二二二≧==≦{ // ̄ ̄ \ 小蒔「はいっ!」パァァァ 春「Gut!」グッ トテトテ 憩「いい加減ブロマイド欲しいですよーぉ」ジトーッ 京太郎「あ、すいません! どうぞ、荒川さん!」スッ . .-――-. . . . ´ .` . / ヽ . . / / l ヽ ヽ . / / / / l l l . ′ . . . ′/ | ハ ト、 ヘ i l |. | 1 | .|{ ‘. ヽ\_ ; | | | | | | |-―.lハ{\ fヾ\` i l |l | | | | | |{ ヽ \ { \ \ | 八 | | | レ _ 、 `r==ミx } ∧ . 八 ヽ | r㌃⌒` ムイ } ヽ / \ヾ ,,,,,,,, , '''''''' | ノ \ / 八 ハ .... 、 「 ヽ > / / >-、 ( ノ イ l l ヾ \ -=≦ / ゝ ー ' < l ∧ |` ー---` ∠ イ ∧ ト、 ≧=r-- 1 /レ' .V / \ { ヾr‐ァ' トヘ/ ___/ \ __ / \_____ / \ /ー一ヘ / ハ ハ \/ }/ ̄} / i ヽ } } | У } ∨ .| ′ / } } .. {. / { } } . | | } ,. i i ハ } ' . | 憩「ありがとうね!」ニコッ 878 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 22 35 12.16 ID 8wTsU+G1o [9/16] 照「お待たせ」(王者の風格) 京太郎「(待って)ないです」 照「最近、京ちゃん冷たくない?」 京太郎「いえ、照さんに対してはこんなもんですよ」 照「そうかな、エヘヘ」 京太郎「(正直まともになられたら、一番この人がクるんだよなぁ)」ハァ それだけに色々と惜しい……いや、アイドルとしてはアレなんだけど 照「じゃあまたね、京ちゃん」フリフリ 京太郎「はい、また来年」 照「あ、そうそう京ちゃん」ポムッ 京太郎「はい?」 照「なんだか京ちゃんもアイドルとしてモテてきたし、来年からは……」クルッ / . . / / i / / . / . . ; イ / . ! ! // .. _ / . / ; イ ;ィ // / / . ! /;/´ ̄ / . / ; -‐/T77i ̄ ; -‐' / 7ナー-、_ / レ ! | ´ / . ∠ イ ___! / /ノ!ナ| // ! /. ;ヘ! ァ"7 iヾ '´,;-ァ=! ;ィ、 / / ! /; イ {ヽ|.'{ b ! h レ i ' /イ !、 // / / | ! ` ゝ ン_ ,!'_ ;ン/ / i 、ヽ、 .!/ !/ / ヽ i , , , , , , , i / / iヽヽ / / / ゙、_| | | /_ノ . ゙、 \ヽ / // ;ハ _ _ ! i 、 、 . i ヽ! ∠./‐' / / 、  ̄ /v、 ヽ 丶 .. ! / / / _,ノ ` r 、 , イ、/ ' ! /\ .、 ! / /;/ `ヽ、__;ィ | ー-`〒´-‐ ' ´ | レ' ヽ;ハノ // _,..-'´ | || !丶,、 _,... -―' ´ | || | `ー-、 照「本気出さないとね?」クスッ 京太郎「っ!」ゾクッ ああ、母さん なんだか俺のアイドル活動の行く末が…… 少しだけ不安になりました 884 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 22 46 37.55 ID 8wTsU+G1o [10/16] 京太郎「くっそ、くっそ! あのポンコツに胸キュンさせられるとは不覚……」グヌヌ タタタッ 智美「京太郎君、今日はありがとうなー」ワハハ 京太郎「蒲原さん! いえいえ、こちらこそ」ペコリ 智美「しかし、清澄にいた頃とは大分変わったように見えるぞ」ジロジロ 京太郎「そう言えばあの頃、買い出しを手伝って貰ったりしましたね」 智美「懐かしいなー」ワハハ 京太郎「本音を言うと……あの頃、少しだけ嫌なことが続いて……正直キツかったんです」ボソリ 智美「?」 京太郎「でも、そんな俺に優しくしてくれて……買い出しも手伝ってくれて、励ましてくれて」 智美「わ、ワハハ……そんなこともあったかも」テレッ スッ ギュッ 智美「わっ!? て、手を!?」ドキドキ 京太郎「今度は俺が蒲原さんを励まして、力になりますから!」 智美「!!」キュンッ 京太郎「これからも、よろしくお願いしますね」ニッ -=、 、 ─ァ=- \V / -──┴┴- ,. ´ ` 、 〃´ __ \. _/′/ \. / / ', / / } ト、 / / ハ ∧ / \. / ハ { N } / X ト、 \ i {\. \. | __/ \ | ヽ \ l 〃 l. `ー‐ \ │ , ィ===xV / レ'人 '、 〃⌒ヽ. \! 〃,ィ笊x ヽ__,イ' |_ / / \ ハ ィ笊/ハ {////ハ } l | ヽ ´  ̄`ヽ /`¨ハ ㌃7//} ゝ )//ソ │∧ノ ノ i } V//ン `¨¨´ V、__ ./ l ∧{ ,,,, _____ ''''' / レ′ 丶 \ ノ <_ {> `¨¨¨´ <¨¨¨´ 7 T ‐ __/\ ∧八___八 \ / { \ \ { 智美「……うん。ずっとずっと……この気持ち、大切にするぞー」ギュッ 888 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 23 03 24.38 ID 8wTsU+G1o [11/16] 京太郎「さて、最後は……」 胡桃「あっ」 京太郎「鹿倉さん!」 胡桃「……その、今日はあ、ありが」ゴニョゴニョ 京太郎「いいえ、俺も楽しかったですから。はいこれをどうぞ」つブロマイド 胡桃「あっ……それ」 京太郎「?」 胡桃「……うぅ、宮守の、その、メンバーとコーチが……」モジモジ 京太郎「……」 胡桃「手伝ってくれて、それで……ここに」シドロモドロ 京太郎は全てを察した 京太郎「あーいっけねー、ブロマイド多めに用意しちゃってるじゃん」 胡桃「うぇっ!?」 京太郎「これ六枚は余りそうだわーっべーわー」 胡桃「……!?」 京太郎「誰か貰ってくれる人いないかなー?」 胡桃「あっ」ドキッ 京太郎「最後だから、おまけです」ニコッ 胡桃「あ、ありっ……が」ドキドキドキドキ 京太郎「あ、そうそう」スッ (耳元に顔を近づける) 胡桃「んぁっ」ビクッ 京太郎「宮守の皆さんにも、よろしく伝えてくださいね」ボソッ 胡桃「っ!」 京太郎「それじゃあ、また会いましょうね」フリフリ ____ ..... ´ ` ...< / ..`、 / ∧ ヽ / / , ',. ' 、 / l .! ∧ } l !ヽ`ト∧! }/ 斗 /! | l !z==ミ x==ミ ! ! l 〃んi刈 ん刈 》 ' l | | Vzソ Vzり | ,' / 、 !/ //// //// . ' ' 从| _ \/ ィ / / |/ =- ---- '" |/--'" {: : : : : : :_:} /"''ー―― '' " ∧ / | i=|=|=i / ∨ . /\.! 1 | , | / ! i=|=|=i ! ! 胡桃「~~~~っ!!」ジタバタバタ 896 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 23 14 49.72 ID 8wTsU+G1o [12/16] 【終了後】 京太郎「ふぅ……」 竜華「お疲れ様やー」パチパチ 煌「はい、スタミナドリンクです」 京太郎「ありがとうございます」チューチュー 菫「こんなに充実したクリスマスは初めてだ」 宥「うん。クリスマスがこんなに楽しいなんて……嬉しい」 はやり「いいもの見せてもらったかな?」 久「いいわねー、こういうのも」フフッ ジブンヲーセーカーイーサーエーモ♪ 京太郎「ん? メール?」カチカチ from 染谷先輩 タイトル: メリークリスマス 本文 メリークリスマス! パーティは楽しんどるか? 折角誘って貰ったんは嬉しいが…… クリスマスは店が忙しゅうてのぅ、行けなくて残念じゃ でも、わしはいつだって……どこにいたってお前の味方じゃからな これからも頑張れよ、京太郎 京太郎「……はい、染谷先輩」パタン ありがとう、ございます 909 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 23 37 54.47 ID 8wTsU+G1o [14/16] 竜華「あれ、そう言えばファンクラブの会長は来てたん?」 久「そう言えば見なかったわね。どんな人なの?」 煌「それが私もメールでのやり取りしかしてないので」 菫「怪しいな」 煌「一応今日は大切な用事があるからと、断りのメールはいただいてます」 宥「家族と過ごすのかな?」 はやり「彼氏だったりして!」 菫「アイドルのファンクラブをやるくらいだから……(察し)」 久「そういうのってよくないわよ?」 菫「それもそうだ、すまない」 スタッフ「すいませーん、スタッフですけどー? まぁだ時間かかりそうですかねー?」 煌「あ、すいません。もう始めてもらったも大丈夫です」 スタッフ「それじゃあ片付け始めますねー」 ガヤガヤガヤ 久「ふわぁ、もうこんな時間なのねー」 京太郎「そろそろ帰りましょうか」 竜華「それじゃ花田さんに送って……」 煌「あ、すいません。私は今からスタッフの皆さんと片付けを手伝って、そのまま泊まりなんです」 竜華「そっか。でもうちもこのホテルに泊まりやし……」 宥「私も……」 菫「私が送ろう」 はやり「私も今日は泊まりだから」 透華「私もですわ」 菫「だから私が……」 京太郎「大丈夫ですよ、俺一人で帰りますから」 ,. '" ,. 、\ ,. -‐ 、 / / ` ´` \ / \ヽ ,.' ' / i ! ヾ / ' l / ,'./ l. !| ! ゙ l ' / .l / // 'l l ! l ! !l. ' .' l/ ー '-―_-' リ└- _!,!_ ! ! ' l l イ~~~下 ,.二、、ー,、/l! l l .l l ヽ ノ 'i リ ヽ.! l. l | ! l! ` " l l l l ー- _! , l l.!. l ! | ト、 |! l l ! .l.ヽ , ― 、 ,. | ` ┘ l ! !.l 丶 ⌒ .イ ! ! l l ! .! < .!. l l ! ゙、 i ` ´ ! l l ! ヽ 、 .! ! ! l /ヽ. ヽ \ l、 ! l l./ 、 丶 ヽ. \ヽ` 、 l ,.' 丶ヽ ヽ \_.ヽ、 ノ. l ヽ\ \ ヽ ヽ\ 、 l \ 丶 \ヽ ヽ. l i ヽヽ. \、. ヽ . l / l ヽ ヽ ヽ.\. ヽ lヽ. / l,' ` ヽ. ヽ \ ゙ ! ! 913 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 23 45 55.29 ID 8wTsU+G1o [15/16] 竜華「折角やし、泊まっていったらええのに?」 透華「部屋ならすぐに用意させますわ」 京太郎「いえ、合宿の用意を明日の朝やりたいので」 煌「でも一人じゃ……」 京太郎「大丈夫ですよ、途中までは菫さんが一緒ですから」ニッ rー――- r-イ ⌒\ ヽ \ / |` ヽ .. /| | /-∨ | . | |≧=- でッノ| |) . | i{で; ! | . | ∧ ' _ | \ ∨ ハ.. ´ ノ Λ/ト-!`ー―rへ. ∨ Λ≧.......イ、 | /⌒\≧ Ⅵ ∨ /| /′ / \ Vイ f-< / /| |{ | / / ∧ } /⌒ ヽ { | \| / / / ∨ / /\〉 | | 人 Y´ / 八_/_/ |. l| i| |l | | 7 { } \´ | \ |i \ | l| | l l|| || | |./ /⌒} l { || } | l| | | 菫「!!」 京太郎「ね?」 菫「あ、ああ。この身に代えても君を守る」キリッ 京太郎「じゃあ、一緒に帰りましょう」 久「私達はお泊りねー」 宥「楽しみ……」 はやり「パジャマパーティだねっ!」 キャッキャウフフ 京太郎「それじゃあ、お疲れ様でした!」 一同「「「お疲れー!」」」 京太郎「じゃ、帰りましょう」 菫「ああ!」 919 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/12(火) 23 57 34.83 ID 8wTsU+G1o [16/16] 【帰り道】 テクテクテク 京太郎「……うわっ、雪が降ってきましたね!」 菫「ああ、キレイだ……」フフッ ,r‐─===‐- _ / ´ `ヽ \ `ヽ . "/ . / / / .. / / / / |i | li } . //イ /⌒i | | |i l⌒|i } i .'/ ∨ ,,__|i_| 」_八_/i リ } |. 〔// 〔 ̄` =ミ、/ } . //| | ′ "" / リ ′ /_ | 从 / / / / / 〔 |_ /ハ t ァ /___ / _/ ' / .*゚ / . ./ , |i ′ ゚+'.. / / ーr‐ ´/ ハ |i | '% / ' _.ノ〕 . //> | . 〔´ / ' / `ヽ ' 〃 / / ' \. / | ∧_/ / /⌒\/ | .′/ / / ヽ 京太郎「……」ボーッ 菫「ん? どうかしたのか?」 京太郎「あ、いえ。ちょっと」クスッ 菫「なんだ、気になるじゃないか」 京太郎「……月並みですけど、キレイだなって」 菫「?? ああ、雪はキレイだ」ウンウン 京太郎「もうっ、そうじゃないんですけど」ジトーッ 菫「??」キョトン 京太郎「あははっ、なんでもないです!」 菫「おかしな奴だな、京太郎君は」クスクス ビュゥゥゥウ 菫「さむっ!」ブルブル 京太郎「うわー、手がカチカチだよ」スポッ 菫「これはかなりキツイ」ブルブル 京太郎「もしかして……菫さんも手袋忘れたんですか?」 菫「ん? あ、ああ。油断したよ」 京太郎「……」 菫「でも大丈夫、こうしてポケットに手を入れていれば……」スッ 京太郎「はいっ」ギュゥゥ 菫「!?」ドキッ 京太郎「これであったかいですよ」 菫「ば、バカ! こんな道端で……! 君はアイドルなんだぞ!」アセアセ 京太郎(志々雄スタイル)「大丈夫ですよ、マフラーで顔見えませんから」 菫「……うぅ、だが」ドギマギ 923 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/13(水) 00 13 17.79 ID j0Nm5papo [1/11] 【カップルたくさんの通り(マジギレ)】 京太郎「……」テクテク 菫「……」テクテク ギュッ 菫「……君は凄いな」 京太郎「え?」 菫「正直、初めて君を見た時は……なにも感じなかった」 京太郎「そう……ですか」ウツムキ 菫「冴えないとさえ思った。こんな奴が帝王の事務所に所属なんて……そうも考えた」 京太郎「……」 菫「それが今じゃ、こんなにも君のことばかり考えているんだ」ハナツンッ 京太郎「ふがっ」 菫「……正直、私なんかより指導が上手い雀士、強い雀士は数多くいる」 京太郎「……菫さん」 菫「それでも私がいい、と君は選んでくれた。認めてくれた」 京太郎「はい」 菫「だからこそ……私はもっと頑張りたい」 京太郎「……はい!」 菫「今よりもっと君の近くで、君を支えよう」スッ 京太郎「……嬉しいです」 菫「だから、これは……」フニュン (腕組み おもち当て) 京太郎「す、菫さんっ!?」ドキッ 菫「……こんなにも周りはカップルだらけなんだ。私に恥をかかせないでくれ」クスッ ネェネェアソコノカップルヤバクナーイ カタホウシシオダケドイケメンジャナイ? ビナンビジョウラヤマシィ バクハツシロ 京太郎「はい、菫さん」ギュッ 菫「……」ギュゥウ 京太郎「……」ドキドキ となりで、気丈そうに振舞う菫さんはいつもと比べてなんだか背伸びしてるように見えて 何度かからかおうと思ったけど、この距離が離れるのがなんだか嫌で 結局、雪が降り止んでも…… カップルがいない通りにさしかかっても 俺は、この腕を離せずにいた 931 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/13(水) 00 35 47.15 ID j0Nm5papo [2/11] 【京太郎のアパート前】 京太郎「結局最後まで送ってもらって、すいません」ペコリ 菫「気にしないでくれ。私も、その……」 京太郎「?」 菫「君と長く話せて、嬉しかったから」カァァッ 京太郎「え? なんですって?」コダカ 菫「っ!? と、とにかく! 次は合宿で会おう!」タタタッ 京太郎「あ、菫さん!!」 ピューッ!! 京太郎「あんまり急ぐと雪で滑りますよー」 ズルッ ドシャッ 京太郎「言わんこっちゃない」ハァ テクテク 京太郎「うわぁ、すっかり雪が積もってるな」 こんなに積もると電車が止まったりして大変だよなぁ…… 京太郎「早く部屋に入って暖まろうっと」チラッ <京太郎の部屋の前> /ニニニ二二三三三三三三三三| ノ--―――――- 三三三三三| ´ ,,-===- < 三三| / ゞ///////) `ヾニ| / . ―- 、 `¨¨¨¨´ .\ . ´ } γ7/ヽ ,,-.、 . ´ ノ ゞ//ノ Ⅵ//\ ,. ´ ,. ´ /三三≧ 、 \//∧ ′ ,. '" /三三三三厶 γ7/ヽ`¨´ ,. '" マ三三三三三} ゞ//ノ i,. '" | ヾ\ ゞ三三三三ノ | | \\ `¨ … ¨´ l . \\ ′ ⌒ ィ===- _ ー=ニニニ⊃ , / / //  ̄ ==- / ′ .. / // // . . . . . . . .≧x / | . 京太郎「ギャァァァァ!? ス・ノーマン・パーだぁぁぁぁぁ!?」ガクガク ??「ス・ノーマンじゃなくてスノー●」 938 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/13(水) 00 43 09.22 ID j0Nm5papo [3/11] ??「ずっと待ってたんだよ?」 京太郎「だ、誰だ!?」ガタガタ ??「あっ、そっか。このままじゃ分からないよね」ウンウン 京太郎「スゲーナスゴイデス! 私はトッテマ? 貴方のしもべ?」ブツブツ ??「どんだけトラウマなの?」 京太郎「いや、今でも大好き」ホッコリ ??「そうなの? ……ふんっ!」パッカァァァン! 京太郎「あっ!? 雪だるまが割れて……!!」 ?「ふぅ、寒かったー」パタパタ 京太郎「淡!」 / / // . 〃 . iト、| . | ヽ ヽ ヽ 乂 .′ / ,イ . / ! . i| | . |\ . ハ .′ i`ーァ′/ ! . i | . | | . | \ . ヽ . ____ i-‐ ´ . .′ !/ . ′| . | | . | | . | \ .  ̄| ̄ ̄ `ヽ /i| |. | | . | | . ! | . |_,,-‐====‐\ . | . | . i j〃 . i| |. |‐===┼- | j -‐ \ . . | . | . | / . i| {. ! \八 . | jノ , -‐ __,,.⊥ . } . | . 人 ′ . 八 Ⅵ ≫=ミ、 . ! ≫≦Y⌒'マハ 、 . .′ . | . .\ i . i . \{ハ 《 )i ハ\{ ″{ .) i } } 》 . / . /! . \ .\ | . | . i '. ヾ い; jj 八∨乂 _;ノ ノ . / . | . .`ー- | . | . | . | . l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . / . / . | . . | . | . | . | . |ハ / . / . / . . | . . | . | . | . | . | . , / . . .′ . / . | . . . | . | . | . | . | . / ,. ,イ . / . 人 . . . . |.. i | . | . | . | ゝ. 、 ノ .′ // / . / . . / \ .\ . l 从 . | . | . { / > . { /' / . / . . ′ \ .\ . 乂{ \. !\〉、 \_/ . . 〕jッ。. . ィV`ヽ /. / . . / \ .\ . . `\ \{ \;/ . . //{{ ` ´ | |│ ,// . . / \ .\ . . 淡「遅いよ、タロー」プクーッ 941 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/13(水) 01 23 04.31 ID j0Nm5papo [4/11] 京太郎「遅いって……ずっと待ってたのか?」 淡「うん。一緒にクリスマス過ごそうと思って」エヘヘ 京太郎「思ってって……」ジロジロ 淡「?」ズブヌレ 京太郎「おまえ、ちょっと手を貸してみろ!」スッ ギュッ ヒンヤリー 京太郎「つめたっ!?」ゾクゾクッ 淡「あはっ、タローあったかぁい」クスクス 京太郎「バカ! 言ってる場合かよ!」グイッ 淡「何を怒ってるの? 怖い……」 京太郎「いいからほら、中入れ!」ガチャッ 淡「わっ!?」 京太郎「風呂はすぐに沸かすから、まずはこれで体拭けって!」バサッ 今日タオル「オレヲツカイナジョウチャン」 淡「このタオル、タローに似てる」アハハ 京太郎「あーもう、しょうがねぇな」フキフキ 淡「わわっ、もう! 私は子供じゃないよ?」ムスッ 京太郎「だったら自分でやってくれ」ハァ 淡「はーい!」ヌギヌギ 京太郎「ばっ!? ここで脱ぐな!!」 淡「え?」パチッ フル゚ルンッ 京太郎「ぴ、ピンクッ!?」ブシュッ 淡「どうしたの? 別に見たっていいよ???」 京太郎「ば、ばばばかっ!? 俺がよくねぇっての!」ダダダッ バタンッ シーン 淡「……変なお兄ちゃん」キョトン 京太郎「な、なんなんだアイツ……」ドキドキ 945 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/13(水) 01 35 35.30 ID j0Nm5papo [5/11] 【お風呂】 カポーン 淡「……あったかい」チャポッ 「湯加減はどうだー?」 淡「うん、いい感じだよー」 「そっか。ちゃんとあったまってから出てこいよー」 淡「はーい!」チャパチャパ 【京太郎の部屋 キッチン】 フンフフ~ン♪ クッリスマス~♪ 京太郎「のんきに歌いやがって……」ハァ アイツはどうも俺に対しての警戒心ってものがない まるで兄妹に接するような態度だ 京太郎「さて、アイツの事だから飯を食ってない可能性もあるな」 取り敢えず何か作るか……材料あったっけ? 京太郎「取り敢えず有り合わせでなんとかするか」 カチッ パカッ カチャカチャカチャカチャ 京太郎「上手くできりゃいいけど」ジュージューッ ガチャッ 淡「ねーねータロー、着替えなかったらYシャツ借りたよー」テクテク 京太郎「ファッ!? ちょっと待て、お前確か下着も濡れて……!?」 淡「うん、だから」 は だ か Y シ ャ ツ 京太郎「」ガタガタガタガタ 淡「??」 948 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/13(水) 01 40 51.89 ID j0Nm5papo [6/11] 二人きりのクリスマス―― 閉ざされた空間、そして若き男女 果たして京太郎はこのピンチを乗り越え、合宿を迎えることが出来るのか!? 淡「オムライスじゃん! すごっ!」キラキラ 京太郎「……」ゴクッ / \ _人_ ' ` 、 \ Υ'/ / / ト、 丶 / / / | | | Χ } .′ il / | | \ | / `、 リ | i | _|l__∧ト、八 | メ´ ニニ / } | | | || `>x、\| 斗チ芋ミ、∨ ,′j | |l l|斗示芋ミ、 ''h! } ,′ , |l 八 И'h! } 乂___ノ / / || \| 乂__ノ /i/i/ / /l| .八 ゝ /i/i/i i / / / / | ‘,\ ハ r ア /l/ / / | ト、 込、 _ノ // ,イ l| |l l\ \> .,_ /∨ /l| 八_ |ヽ. 八l_\ \-─=ー ァ--< / / 八 { \ `ヽ | | ./ /´ ハ 〕 { 〉 ,′ / ` ヽ \∧ | |/─、_ / |∨ __ Ⅴ__=| / 〕\ \ | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\) | ,′ \ 丶 淡「早く食べよーよ!」 京太郎「あ、ああ」 正直、辛抱たまりません 次スレに続く 949 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/13(水) 01 45 30.70 ID j0Nm5papo [7/11] ~~おまけ 雪だるまが出来るまで~~ 京太郎の帰宅する十時間前 淡「タロー、帰ってきてるかな?」ピンポーン シーン 淡「やっぱりイベントに行ってるんだ。全く、可愛い妹をほったらかして」ムスッ でもしょうがないよね。 お兄ちゃんはトップアイドルを目指してるんだから 淡「うんうん、私は理解ある妹だ」フフフッ とにかく待とうっと 大丈夫、タローは早く帰って来てくれる筈だから 淡「ふふふっ」クスクス ~~五時間後~~ 淡「まだかなぁ」 ~~三時間後~~ 淡「あっ、雪だ……ふふっ、タローもびっくりしてるかな」 ~~一時間後~~ 淡(雪まみれ)「あはっ、このまま雪だるまになったらタロー喜んでくれるかも!」クスクス ~~58分後~~ 雪だるま「……」 ズルッ! ドシャッ! 京太郎「言わんこっちゃない」ハァ テクテク 京太郎「うわぁ、すっかり雪が積もってるな」 雪だるま「!!」ピクッ ふふっ、タロー オ カ エ リ ナ サ イ カンッ!
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玄「えええ!? お姉ちゃんがそんな病気に?!」 宥「うん。だから、私は須賀君のおちんぽ無しじゃ生きられなくなっちゃったの」 玄「い、言い方が卑猥なのです! でもSOA!」 宥「これ診断書」 診断書【須賀京太郎の男性器依存性 別名:スガチンポスキスキ病】 ちんぽに依存中 処方箋は須賀京太郎の男性器のみ 玄「」 宥「あったかぁーい」 玄「うぅ、どうせならおもちならよかったのに」 宥「おちんちんの方があったかくて、硬くていいよ?」 玄「硬さはともかく! 暖かさはおもちの圧勝に決まってるよ!」 宥「ううん。ちんぽだよ」 玄「おもち!」 宥「京太郎君の太くて硬いおちんぽ様だって」 玄「ああああもぉぉぉぉやめてぇぇぇ!!」 宥「?」 玄「はぁ、はぁ……そこまで言うなら、確かめてみるしかないよ!!」 宥「え?」 玄「須賀、京太郎君のおちんちんと!! おもち!!」 どっちが、暖かいのか!! 玄「ちん×ぽこ!! 開催!!!」 宥「えー?」 . \丶 , /.! / ,.ィ , _ -‐  ̄  ̄ ‐- ._ ` ー- , -. ヽ.ヽ ,ィ ./ l .// .j '" / /!-‐ '"´ ,. -‐ ‐- 、 ‐ ._ {ヽ.l l ./ { / .l/ ' ' ,イ ! ////////////,ヽ 、 ー- `、ヽ .l !' ,' ,' j _ -‐,.'///////////////ハ , -‐ ⌒ 、` 、 ` 、 }ヽ l ' / ./ /' ,.、'"- '" //////,ハ'///,lヽ/////ハ . .. 、 \ j ヽ ', . / ,. -〈_ イ. r 、 i .l /////V/{ ∨/,ハ.‐V////ハー- _ 、 -‐ 丶_ ー- 、 ヽ _- 、 ヽ丶.{ 〉_jー-' '" }. '. ','"l .l_ ,. -ー {'i///ハィf;示 `ヾ 示;卞l'//ハ Tー- >、 .... `ヽ 丶_.ヽ. ', ゝ .,' 、 , ' ,. ' ⌒ ', ./ 、 , j .l ,.イ !.l'//,{ vzリ .vzリ リ//∧‐- ._ノ ゝ、 ...../,.ノ { 、 ヽ 、 ,j、_ ; j / ,.イ ヽノ , '. ', ´,.-‐'" ///ハ ' ノ///∧ ` 、.; .! ヽ ハ ,.'./,- 、 .} ,ィ, ヽ、 _ヽ. { 、__` Y ,.イ ノ/ ', ', ;l .!,.. ' ゝ -‐ー、////ハ {  ̄ } //////,ヘ、 \ ノ ! ト/ j / / ._ ノ,イ ` ゝ \ ` )ゝィ'",.ー;  ̄ .ノ /、 lイ、 l._,.ィ'' <///////> _` ´_ イ////////,\ ヽ ト、 /r ,./ ー', ) ノ ` ; ` '", ' /",..イ .ノ ' `|| '" ,.' `</-、///-, 二 ‐V///////////> 、 ,.-ー' /./' ノ /、-ァ 、. ノヽ , 'ヽ ,.イヽ,.' ,. イ _`‐l| |l イ .l、 ; `ヽ./ ,.-‐_-ヽ//‐- 、///////,> 、 .f,、ヽ,..、 l/ '; 'r-、',. ヽ'.l ヽ. r'、ヽ.'" r 'ノ /イ / '/ _, ―=ニ .ニ=― l.', l.; r―-ヽ{r'" \ ./ .V/////////,> 、' .i ヽ /,.イ / ! ト、. ( ゝ- '" .ノ /; //' .,.ィ/l| |l///,>.、 ヽ .ノ } ,ィ、` 、 ', .l'/////////////,\ニ.} '" r'_ ,.イ! .l .{ ヽ_,..,-― ーイ ; ;'..l ,'/ ,.ィ'////,ll///////,\.; ' ./-‐イ/ l.ゝl,{ l .l'///////////////,ヽ! -_-‐',..イ l ` ゝ ヽ! .{ ト! ! l,ト! ,'.'/'///////l'///////// ⌒ ∧/l__,.lハ l / !//////////////,ヘヾヘ  ̄ ´ l ' j,j トj ,.イ/'////////////////{ o ヾ! ', {'///////////////ハ. V',. l .ト、' ヽ、; ; ; ノ.}'// ./////////////////ハ .. , . !. \ }'/////////ハV///ハ. V} ; ! ` ,ハニ二,// .///////////////////,ヽ ヽ ', .jV///ハV//ハヾ////!. jリ ,. ( { 、 , !/ '//////////////////////iー o ` ーヽ .八////ハ∨/,ハ V///! ,ソ , ゝ ` ` l{ .{////////////i///,i////,l/,l `iヽ .イ//ハ'///,ハ∨//,!. }'//リ , .ハ.} ゙、 l////!'///,i///l l///{////,l/,! l//!///! V////,!. !//リ !'// / .{ ノ ヽ∨//,l////l///l V//V////,r' o. Vl.}//,リ }//リ}/! .}/// ノ/ / ; j \ハ、/ハヾ'/,{ ヾ'ハ\'//リ iノ/.jソ .j//ノj,リ ノ/ソ / j .; `"'ゝー-ゝ ヾ、 ``ー `./ ' ' .// '゙ '"´ 玄「絶対に!! 勝つっ!!!」バーン 第二十一章【何これチン百景! 阿チン賀のドラゴンロード!】 京太郎「宥さん。これ、どうぞ」 宥「ふふっ、ありがとう」ニコッ 京太郎「……これからは、定期的に写メ送りますから」 宥「うん。あったかぁいの待ってる」 京太郎「早く、治るといいですね」 宥「一生治らなければいいのに(うん、そうだね!)」ニコッ 京太郎「」 宥「あったか~い」 コソコソ 玄「……」ジィー ____ ,. . . ´ . . . . . . . . . . . . . . `丶 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . .ヽ . . \. / . . . . . . / . . . . . . . . . . . . | . . . . . . .| . . . . . . . . . . . .ヽ ′ . . . . . i . . . . | . . . . . . ./l . . . . . . .| |\ . . . .i. . . . . . . i . . . i . . . .| . . . . l . . / . ./ .| . . . . . /| l___| .l. . | . . . .| . i | . . . | . . . .| . . . . | ./}/⌒|/l . . / 从 | .l. . | . . . .| i | | . . . | . . . .| . . . . |ィ仗芋ミ }/ ,ィf 丈かノ . . . l | | | . . . | . . ./ . . . .l と)こソ と) こソ | .i . . 从| | . . . | / | . . . . | | .| . . . .| | . . . Ⅳ{. | . . . . | """ ' """ } .| . . . .| | . . . l .圦.| . . . . l / | . . . .| | . . . | .| l| . . . . ト、 '⌒^` , イ . . | . . . .| | . . . | .| i ll . . . . .i |` __ ィ . . . .| . . .l . . ./ | . . . | 八||\ . .i | | . . . .l . . . . | . . .| . / | . . . | . . . .|. . .|\厂`ー、 | ̄}| . . . | . . .|/| | . . . | . . . .| . . | 厂Ⅵ ̄¨ァ┬| . . . . .|ー- / ̄ ̄ ̄ | . . |\__/\ i\___}_| . . . . .| ヽ. / \ | . . | { ー={ }=‐ } . . . | | } 玄「(おねえちゃんが変態になっちゃったよぉ)」グスッ 病気だから仕方ない……それは分かってる でも、お姉ちゃんが須賀君のおちんちん中毒になってしまったと聞いて、お父さんは…… 松実父「須賀京太郎を殺せば宥も死ぬ……ぐ、ぐぅぅぅうっ」ブツブツブツ 玄「ご覧の有様なのです。あぁ、どうすればいいいのかなぁ……」 とにかく、お姉ちゃんを須賀君のチンポから救わなきゃ! 玄「そうと決まれば相談あるのみなのです!!」タタッ 京太郎「ちょっ、宥さん!? 引っ張らないでください!! あいたた!! いたきもちぃ!?」ギリギリ 宥「あったか~い」コスコス 阿知賀女子 ジャラジャラ 穏乃「あー! やっぱり和は強いなぁー!」 和「穏乃もすごく強くなりましたね」 憧「当然じゃない。和に会うためにみんな頑張ったんだから」クスクス 久「同じくギリギリで全国出場した同士、共感できるわねー」 咲「はい。決勝はハラハラしました」 優希「勝ったのは私達だけどな!」フンス 晴絵「次やったら、負けないよ。この子達はまだまだ強くなる」 灼「うん! もっともっと強くならなきゃ!」 キャッキャ ウフフ ダダダダ 穏乃「?」 バタァーン!! 玄「赤土先生!!」 晴絵「玄? どうしたの急に?」 憧「宥姉の看病をしていたんじゃ……」 玄「それどころじゃないの! 赤土先生助けて!」 晴絵「何やら大変そうだね。みんなは続けてて、私は様子を見てくる」タタッ 玄「前代未聞の大事件なのです!」 バタン 和「須賀君に何かあったんでしょうか?」 久「心配ね」 咲「京ちゃん……」 優希「うぅ、気になるじょ」 晴絵「それで? 一体なにがあったの?」 玄「そ、それが……お姉ちゃんが、お姉ちゃんが」グスッ 晴絵「宥が?」 玄「こんな病気に」スッ 晴絵「診断書? 一体なんて……」サッ 診断書【須賀京太郎の男性器依存性 別名:スガチンポスキスキ病】 ちんぽに依存中 処方箋は須賀京太郎の男性器のみ 晴絵「……え!? 嘘でしょ!?」 玄「うぅ……本当なんです」 晴絵「まさか、宥もこの病気に……そう、なのね」 玄「?」 晴絵「いや、なんでもないわ。それより、このことは誰にも話してない?」 玄「お父さんにだけ」 晴絵「そう、よかった。他のみんなには内緒にしておくこと。分かった?」 玄「(赤土先生もこの病気に心当たりあるのかな?)」 晴絵「……最近、宥の調子がいいと思ったらこういうことなのね」 玄「麻雀と関係があるんですか?」 晴絵「……とにかく、様子を見に行く。話はそれから」 玄「はいっ!」 タタッ 晴絵「……スガ、チンポスキスキ病――」ドクン / __) } | . |. . . .| .人 __ 人 | . . .| | | |=====ニニニ/O Y / / \/ ___________}\ | . |. . . .l | . | ...  ̄ ̄ イ l . | . . .| | | |===ニニニ/ `¨´ /|/ニニニ〉 Y {ニニニニニニニニY.|八 . . .ト、| . | . .r‐}` ー--‐ {‐ァ | .| | . . .| | ∨ニニニニ/ / |\===/ | 〉ニニニニニニニニ \l _ |-‐'{厂 ア}ー- . _ | . 八|===ニニ/ / ヽ___/ \/ / /====ニニニニニ_ ,. < | | ノ/=ー-、ニニ〈 〃 /ニニニニニニニニニニ `¨´ ̄ ̄`ヽ====ニニニニニ〈 | | 〉/\_// {ニニニニニニニニニニニ⌒ヽ ー───ニニニニニニニニニ∧ ヽ / ∧ { {____/ニニニニニニニニニニニ 晴絵「あの悪夢が、再び――起こるっていうの?」ゾク 松実館 京太郎「」ゲッソリ 宥「あったか~い」ツヤツヤ 玄「お、お姉ちゃんが妙に艶やかなのです!」 晴絵「これは……どうにかしないとまずいね」 宥「?」 晴絵「ちょっとお祓いに連れていってくるから。須賀君の様子を見ていてくれる?」 玄「は、はい!」 宥「あ、須賀君……」 晴絵「いいから宥はこっちよ」グイグイ 宥「あーん」ズルズル ポツーン 玄「……」 ≦ ヽ . . ヽ ク . . . i ヾ . . .ハ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . i / ヾ i i | | ヒ.i /ソ|` ∥ i | ;| .i | . ∥ | ハ |. { | ヾ | | ヾ|`|/ヽ|ソヾ ハ|ー≦\ | | ハ ィ.爪ハ .ヾ i イ斤心 } |ヽ |. | i 弋っリ 込 リ.| i | | i ハ | xx , xx .,i ヒ」 | o .i i u | | | i | ト ヽ. _ i | | ノ | | |. .ヾ ゝ 、 .,孑≦| |;;;;;; | /ノ | |. . . i ソ` 夭 /| ソ , | |ゞ i / ゝ仆' i ソi|/|. . . . . .i | | . . ヾ、 广 レへ /ヽ .i // ノ. . . . ./ /ヽ、 | |. . . i | 尸ヽ一イ ̄刀 /. . . . ./ / .ヽ| |. . . i | ,卅 / ノ. . . . / / /`.i |. . .i /. ヽ イ ト-匕ヽ/. . . . / / / .| 玄「こ、これで須賀君と二人きり」ドクン 京太郎「み……み、ず……」カラカラ 玄「……か、覚悟してね須賀君!! これも、お姉ちゃんを救う為なんだから!!」 京太郎「……うっ」ガクッ 玄「誰か来ないように……まずは私の部屋まで運ぼう」グイグイ 玄の部屋 玄「ふぅー、重かったー」 京太郎「」 玄「(よ、よくよく考えれば男の人を部屋に入れるのって初めてかも)」ドキ 京太郎「ぁ、ぅぁ……」 玄「か、勘違いしないでね! これは、その……じ、実験をする為であって!」カァ 京太郎「みず……みず」 玄「私は、須賀君のことなんて、なんとも思ってないんだからね!」 京太郎「」ガクッ 玄「(え? そんなに落ち込むなんて……)」ドキッ 京太郎「」 玄「……うぅ、やりにくいよぉ」 京太郎「」 玄「と、とにかく! 勝負をする以上は真剣勝負!! 手加減なんてしないんだから!」 京太郎「」 玄「……おもちと、おちんちん! どっちが暖かいのか!!」 京太郎「」 -――- . . `丶、 / / ヽ . / / . . ./ . . . . . . . ヽ . . / / . / . . ./ | . . . . | . . . . i. . . ,' / . . i . . / │ . . . |\| . | .| .i | i . . | .| `ト| | | . . .L イ . | .| .| | i . . | 从≫=ミ|八 . . 抖=ミ从 | .| | i . . | . |{ rJハ \_{.rJハ }| . | .| V| . .| . | 弋ツ 弋ツ . | .| /Ⅵ | . |'. 、 、 ' 、 、 /| | .| , /゚| .l .仏 __ 厶| | .| . / . | .| .| 个 . . ‘ ’ . 介/ / 八 / {/{∧ . .i. |〈 {≧ ‐≦} |/ . . /ヽ .. / . / _V^ 、|∧ ∨ーヘ. /iレく∨ ∧. .、. / . .」 // \く 、∨| /∨rく_ン⌒∨ | . .\ / . . 〔/ //⌒7┴ヘ_,//ー| ̄\\.\ 〕 . . . \ / . . / 〈 -={_}=ー 〉` \ . . . . \. /. . /{ 人_,/| |\_人 ト、. . . . . \ 玄「今ここで! 決着を付けてみせる!」バァーン! 京太郎「(意識が朦朧としていて、何て喋ってんのか全然聞こえない)」 玄「……じゃ、じゃあまずは……体温計を」ガサガサ 京太郎「……」 玄「こうやって、胸の間に挟んで」シュルッ ムニッ 玄「ちょ、ちょっとイヤらしく見える……かなぁ……//」カァァ 京太郎「(なんで玄さん、胸の谷間に体温計挟んでんだろう)」ボー 玄「……」 京太郎「……」 玄「(ち、沈黙がキツイのです)」ドキドキ 京太郎「うぁ……ぁ」カラカラ 玄「す、須賀君はお姉ちゃんのことをどう思ってるのかな?」 京太郎「……?」 玄「(あれ? なんでこんなこと聞いちゃったんだろう)」 京太郎「わか、ら……ない(なんて言ったのか)」 玄「そ、そっか。まだ会ったばかりだもんね」ホッ 京太郎「?」 玄「(なんで私、ホッとしちゃってるの? 別に、須賀君とお姉ちゃんがどうなっても……私には)」 ズキン 玄「っ! じゃ、じゃあ須賀君は誰が好きなのかな? 和ちゃん? 咲さんかな?」 京太郎「……え?(またよく聞こえなかった)」 玄「こ、答えて……//」ドキドキ 京太郎「……く、ろ……さ、ん?(なんて言ったのかもう一度教えて)」 / .. .. .. / . . . . . . . . . . . ./ | . . .ハ . . . j . . . .} ゚。 |\ . . . . .| .. 。 .. .. .. .\ / .. .. .. / . . . . . . . /|__;.ム斗 ./ | . . .し . .;\_} . |__ ゚。. . . .| . ..゚。 .. .. \ .゚。 / .. .. .. / .i . . . i . /│ ./ | .′ | . . . . . ./ Ⅵ 。 . . | . . .. 。 .. .. .. }ⅵ /....... . ., . . . | . . . レ彡| ./三ミ {、 | . . . ./ 彡=リ三ミト、 . .| . . . . ゚ .. .. .. | リ / .. .. . . ′ . .| . ./〃 リ リヾ 、 . . . ./.〃 ヾ 、リ . . . . i .. .. ..| / .. .. . . イ . . . . .| /il{ }li } . ./ il{ }li | . . . . | .. .. ∧ / .. .. ./ |. . . . . リ il{ }li l/ il{ }li | . . . .| . . .. .∧ / .. ./.. . . .|. . . . . .| ミト、 ィj/ ミト、 ィj/ | . . . .| . . . .. .∧ j ./ . .. . . . .| . . . . . | ゞ=====彡 ゞ=====彡 │ . . .| . . . . .. ∧ イO/ . .. . . . . .| . . . . . |////////////////{ . . . .| . . . . . .. ..∧ / ..// . .. . . . . . .| . . . . . |、 r――――― 、 ι ノ . . . .| . . . . . . . .. ∧ / .. ..// .. .. . . . . . . .| . . . . . | .\ ι | | イ | . . . . .| . . . .゚ , . . .. ..∧ / .. .. ..// . .. . . . . . . . . | . . . . . | . . 个 . . ノ ---―‐ ____} . . 个 . . .| . . . . .| . . . . . ゚。 . .. .. ∧ 〃 .. /|〃 . .. . . . . . . . . . | . . . . . | . . . .ハ . . .≧==- __ -==≦ .ハ. . j . . . .| . . . . .| . . . . . . |i .. . . . .∧ / ../ l/ .. . . . . . . . . . . . | . . . . . | . . / } . . . . / { } \ . . . / }. . . . . | . . . . .| . . . . . . }ト . .. .. ..∧ 玄「(はぅあぁぁぁぁぁっ!!!!??!)」ドキィーン 京太郎「?」 玄「な、なっ、なぁっ!? 急に何を言うのかな!?」ドキドキドキ 京太郎「……(長い経験からわかる。これ、確実に伝わってない)」 玄「そ、そんなこと言っても!! 私は――わ、私は!!」 ピピピピピピピッ 玄「!!」 京太郎「……?」 玄「あっ……体温計が」サッ 体温計「38度」 玄「び、微妙な数字……(ドキドキしてたから平熱よりは高い、かも)」 玄「(でもここは自信たっぷりに!)」キッ 京太郎「?」 玄「見て! 私のおもちは38度だよ!!」ドヤッ 京太郎「(熱があるって言いたいのかな? 玄さんも風邪なのか……)」 玄「あ、謝るなら今の内だよ? さぁ!」 京太郎「……あの、俺は、問題無いの、で(玄さんも休んでください)」 玄「俺は問題無い!? 私の記録が大したことないって、言いたいの!?」ムカッ 京太郎「(やっぱり伝わってないっぽい)」 玄「ふぅんだ! それなら! 須賀君のおちんちんの温度も測ってあげる!」 ガシッ 京太郎「(え? な、何を……?)」 玄「……っ」ゴクッ ドキドキドキドキ 玄「ぬ、脱がすからね?」カァァ 京太郎「(なんで俺、ズボン脱がされてるんだろう)」 スルスルスル 玄「……わわっ!? 男の人のパンツ! お父さんのとは結構柄が違うんだ……」ドキドキ 京太郎「(めっちゃパンツガン見されてる)」 玄「うぅ……これも、脱がさなきゃ勝負出来ないんだよね」モジモジ 京太郎「(何をする気なんだろう? 汗を拭いてくれるのかな?)」 玄「お姉ちゃんを助ける為だもん! 私は、やるよ!!」ガシッ 京太郎「!?」 玄「やぁぁぁぁっ!!」 スポォーン!! 京太郎「(パンツ脱がされたー!!)」 玄「ど、どうだ!!」カッ 京太郎の京太郎「」ドドドッドドドドドドドドドッドドドドドドドッ 玄「ひ、ひぃぃぃぃっ!?」ズザザザザッ 京太郎「(めっちゃ後退りされた)」ガーン 玄「大きい……! しかも、あれ? こんなにそそり立ってるものなの?」チラチラ 京太郎「(熱が出てきたせいか、また臨戦態勢になってるな)」 玄「うわぁ……ドクドク脈打ってて……黒くて、硬そうで……」トロォーン 京太郎「?」 玄「はぅぁっ!? ち、ちちちっちがうもん!! これはそういうのじゃないから!!」アセアセ 京太郎「???」 玄「よ、よし! じゃあこの体温計を!」スッ 京太郎「(え? タオルじゃないの?)」ビクッ 玄「……あれ? どこに挟めばいいんだろう?」 キョロキョロ 玄「考えてみれば、棒状だから挟めるハズがないのです」ズゥーン 京太郎「(何をする気なんだろう)」ビクビク 玄「タマタマさんなら挟めそうだけど、それは目的が変わっちゃうし」ツンツン 京太郎「~~~っ!?」ガクガク 玄「あっ、この穴なら挿せるかも」 京太郎「え?」 玄「えいっ」キラーン ブスッ 京太郎の京太郎の鈴口 IN 体温計「」 京太郎「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」ガタガタガタガタガタ 玄「え、ええええええっ!?」ビクゥッ 京太郎「」ビタァンビタァンビタァンッ!! 玄「須賀君が白目になりながら、ビチビチと魚みたいに跳ね出しちゃったよー!!わーん!!」グスッ 京太郎「lmkぐぉh@jdmmpvq;あkpqj;kqmこhl」ガクガクガク ガクッ 玄「す、須賀君?」 京太郎「」チーン 玄「気絶、しちゃった……」 ____ ___ ,, ´ ` . / \ . \ {___j⌒ヽ ゚。 / .ヽ ___,ノ ノ { / / | い / --- ´. / \__/ .ィ /! .ハ ‘ , ‘, ゚. 乂,ノ /ー――― { | i | | ∨ . | | | ゚◯. / | |丁¨{丁{│ . .. i| ¨v 丁¨` | | .゚ i i | |ハ!ハl リ い、 小 乂{\ | | i | ハ | | ,ィ宍ミト } \ ..゚。ィ宍ミトぃ.. | | || | | |〈 _)トJi | `¨ _)トJi | 〉| | | || | | l ,込rク 込rク . ...| | リ | | |i 。 。 | | |. { } ト . ' ' ' ′ ' ' ' イ .l | C| | ハ へ / | 。. ! / ||i { 个 .  ̄ イ ,゚ .,゚ .| | ||ハ 。 i > ___ ィ i{ / / j{ | || ゚。 ゚。 i r‐| |┐ }/ / ハ | || ゚。 ゚。/ \ / \ / / .,゚ ゚, |i ゚。>''ゞミ{ ,八八 ノイ、| | | ィリゝヘ r=====ミ___,ィ=====ュ | ト、 ..| 玄「何かやり方を間違ったのかな?」 京太郎「」ブクブクブクブク 玄「体温計も抜けちゃったし……どうすれば、いいんだろう」ウーン 玄「……(体温計じゃダメってことだよね)」 そうなると、後は直接触って確かめるしかない…… 玄「あ、アレを触る?」 京太郎の京太郎「」シオシオシオ 玄「あれ? ちっちゃくなっちゃった」 こうしてみると、すごく可愛い……かも 玄「……つんつーん」ツンツン 京太郎の京太郎「」ピクッピクピク 玄「あはっ、面白ーい」ツンツン 京太郎の京太郎「」ピクンピクン 玄「刺激すればするほど硬くなるんだ……ドクドク脈打って、暖かく」ゴクッ つまり、最高に硬くなった状態で計測するのが――フェアってことだよね 玄「どうすれば、もっと硬くなるのかな?」 レディースコミックだと、胸を触らせたりするけど…… 須賀君は気絶してるし 玄「……く、くくく口でするのは――まだ早い、し……//」カァァ そうなると、後は…… 玄「!!」ピコォン アムロ「その時、玄に電流走る」 玄「そっか、そうだよね。女の武器は……ここ」スッ アムロ「松実玄のおもち。当時の価値にして、約二億」 玄「直接対決が……おのぞみ、ってことかな?」フフ 体温計を用い、温度を測る そんな機械的な勝負なんて誰も望んではいない 望むのは完全なる決着 意地と意地 肉体と肉体の熱いぶつかり合い その先に待つ、栄光を掴む為に!! お互いに全力を尽くす!! 玄のおもち「……私は、引けない」 松実玄 彼女が背負うのは、全世界の女性のおもち その柔らかさ、温もり、母性 それら全てを内包するおもちを持って、彼女は男の象徴に戦いを挑む インタビュアー「勝ち目はありますか?」 玄のおもち「当たり前なのです。おもち is GOD」 インタビュアー「しかし、相手はあのバベルの塔ですよ?」 玄のおもち「そんなもの、へし折っちゃうんだから!」 史上最胸のおもち! 松実玄のおもち、見参!!! 対する、須賀京太郎のバベルの塔! 熱き鼓動、脈打つ魂! 長さ、太さ、硬さ、温度!! どれを取っても一流の彼のちんぽこは、何者にも破れることは無い インタビュアー「勝算はどうですか?」 京太郎の京太郎「必ず勝ちます」 インタビュアー「しかし、相手はあのおもちですよ?」 京太郎の京太郎「関係ありません。女であろうと、男であろうと、なんであろうと。俺に貫けないものは無い」 インタビュアー「最後に視聴者に一言」 京太郎の京太郎「俺のチンポを天を貫く!!」 天 チン 突 破 グランラチン!! まさに、男の中の男の武器!! 勝つのは女性の象徴、慈愛のおもちか!? それとも、汚れ切ったバベルの塔か!? 運命の一戦が始まる!! 玄「……」シュルッ パサッ 京太郎「……」スッポンポン これで両者は互いに裸 生まれたままの姿で睨み合います! 玄「……うぅ」モジモジ まずは玄選手、京太郎選手に近づきます 玄「ま、負けないよ?」ドキドキ 宣戦布告ですね 対する京太郎選手の返答は? 京太郎の京太郎「……」ピクン 玄「!!」 なーんとチンピクでの返事です 口を開くまでも無いという、意思表示でしょうか 玄「……お互いに、フェアプレイを」スッ そして挨拶も終わり、玄選手が握手を求めます 京太郎「」シーン 玄「っ」 しかし京太郎選手応じない これは玄選手、屈辱です 玄「ふ、ふん!」ガシッ しかぁし、意に介さずに玄選手は汚れたバベルの塔を掴んだ!! これは試合前の挑発か!? 玄「ぁっ」ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン 玄「ふぁっ……あったかぁい」ドクンドクン おぉぉっと? 玄選手の顔が緩んでいくぞー? これはどういうことでしょうか? 玄「なに、これ……熱っ、え? これが、おちんちん、なの?」ジュン まだ半勃ち状態の須賀チン●の前に、玄選手はさっそくメスの顔だ!! これは早くも勝負が決まりそうです! 玄「う、うぅ……まだ、負けてないもん! それに、全力の君じゃなきゃ、意味が無いし」ググ 堪えたー!! 素晴らしい精神力です! しか既に、玄選手は大洪水は間近! 試合は行えるのか!? 玄「……絶対に、チンポなんかに負けないっ!!」 気合を入れ直した玄選手が両手をおもちに添えて、京太郎選手のバベルの塔に近づける!! 京太郎の京太郎「カマーン」 玄「……っ」ゴクッ スッ 玄のおもち「イクワヨー」プルン そして今!! ついに!!! 京太郎選手のチンポを!! 玄選手のおもちが!! フニュン 包んだ!!!!! 宥「うぅ……」 晴絵「目が覚めた?」 宥「こ、ここは?」キョロキョロ 晴絵「車の中。今から松実館に戻るところ」 宥「え? どうして車に?」キョトン 晴絵「なんとか治療出来たようだね」 宥「あの、私は?」 晴絵「悪夢を見ていただけ。気にしないでいいよ」 宥「?」 キキーッ 晴絵「着いたっと。さぁ、降りて」 宥「はい」 ガチャッ バタン 晴絵「玄ー! 戻ったよー」 シーン 晴絵「? 玄ー?」 宥「玄ちゃーん?」 タタッ -─………‐- ´ `丶、 / \ / \ ,′. . . . . / . . . . . . . . . \ . . . . . . ヽ . . . . . . . . . / . . . . | . . . . . | . . . . ハ i. . . . i ( Y| . |/⌒U. │i . . . |. | . | . . i | . | . i ヽ || . . |. . . . ∧| . . . i|⌒ ト |│. . i| | . | . i . U | . . |. '⌒ / | |. . 八. │. リ. . . i| | . | . ) j i . i | . ´. |/|/ |/|/ _∨l/|/. . ∨| | . | . (_,ノi . N . . | ,..二. ,..‐=ミ│ . iリ | . | . ii. . N . . ≠^⌒` | . . | | . | . i八 . ト| . . | 、 / / . . . | | . | . i. .iヘ |.| . . | / / ____ j. . . | | . | . i. .!. o| . . | { ∨ . '|. . . | | . | . i ∨八|. . |> . u__ノ イi |. . . | j. │ . . │ . ∧| . {__`_ ┬< . Vi |. /| | ,'. . . . |/l人人 ∨゙ \ト∧. . i | / |/ / . . .\. . . . \ヽ{ 「∨トヘ . ∨ /. . . . . .i\. . . . ヽ \. |_」儿_∧. . . /. . . . . . i/\ . . . ヽ \人≫、}レ'ヘ . . .. / . . . . . / ___ \ . . .ヽ 〈 ,z={}∧. . . / . . . . . /{/ `ヽ \ . . . マ´ _八_.ム. . .. / . . . . . . / V \. . . . ゙T |\∨. .| / . . . . . /. .| | ∨ . | L........|\「|. 丿 玄「お帰りなさい」ドロッ 晴絵「遅れてごめんね。でも、もう宥は大丈夫だから」 玄「そうなんですか?」 晴絵「ただ、アレは感染する場合はあるのよね……玄は今日宥に触れてない?」 玄「はい。お姉ちゃんには触れてません」 晴絵「そう。なら一応大丈夫だとおもうけど……気分が悪かったりしない?」 玄「全然、むしろ――スッキリしてます」フフ 晴絵「ならよかった。じゃあ私は一度、学校に戻るから」 玄「はい」 宥「???」 ブロロロロロ 玄「……行っちゃったね」 宥「あの、玄ちゃん? 私、今日の記憶がまるで無いんだけど……」 玄「大丈夫。すぐに思い出せるから」 宥「?」 玄「待ってて。お茶でも淹れてくるから」トタタタ 宥「あ、うん」 フワッ 宥「ん?」クンクン なんだろう、今の匂い? いか? キンモクセイ? なんだろう、懐かしい匂い…… _ _ -‐ ‐- _ / \ ? ' ', / ', ' { i{ { } } ', { { { i{ ハ { }、 } } l { { Vハ{ V\{V \j^ 、} } | { { { ∩ ∩ } } l { { { ∪ ∪ } } / Ⅵ { } }' ',{ { 爪 } { {≧=‐  ̄ -=≦ / ∧ ',⌒ ⌒/ /\ , ', ', / / 、. { ', ', ,' / } 宥「?(寒いからこたつにでも入ってよっと)」ソソクサ ガラッ 宥「ふんふふ~ん」 ボフッ 宥「あったかぁ~……くない」 ズキッ 宥「なんでかな? 私が求めてる暖かさは……これじゃ、無いような」 ペラッ 宥「? あれ、これって……玄ちゃんの日記?」 こんなところに出しっぱなしにして……お父さんに見られちゃうよ? 宥「しまわなきゃ……でも、ちょっとだけ気になるなぁ」 ここ数日の記憶が曖昧だし、何か記憶を取り戻す鍵になるかも? 宥「前に玄ちゃん、私の日記を勝手に読んだことがあったし……」 少しくらいなら、いいよね? 宥「……」ドクン ドクン ドクン ●月■日 今日、部室でしずちゃんと憧ちゃん、灼ちゃんとポーカーをやった 憧ちゃんってば、やたらついていたけど、きっとイカサマだよ! もー、私達をばかにしてー! 宥「あぁ、この日は確か憧ちゃんの提案でポーカーをやったんだよね」クスクス 憧ちゃんが終始悪い顔をしていたから、私もアレはイカサマだと思うなぁ 宥「ふふっ」ペラッ ●月▼日 今日、お父さんからおねーちゃんの世話を頼まれた ぐるぐるとマフラーを巻いた姿は、まるで雪だるまみたい。 暖かいのがいいってことでココアを淹れたら、おねーちゃんったらアイスコーヒーみたいにゴクゴク 舌がやけどしちゃうよぉ 宥「べ、別に普通だよね? ココアくらい……」ペラッ ●月●日 七時 今朝5時頃、宇宙服みてえな防護衣を着たおねーちゃんに突然たたき起こされた なんでも、今日は過去最大に寒いと感じるらしい おねーちゃんの寒がりときたら、遂にこのレベルに! 夜も寝ないで麻雀ばかりやってるからこんな事になるんだね、きっと もう、今日は清澄の皆さんが来る日なのに…… 宥「あ、これって今日の――」ペラッ ●月●日 十一時 久しぶりに清澄の皆さんに会えてすごく嬉しい! でも、清澄の須賀君が風邪で倒れちゃったよぉ! おねーちゃんのお世話も大変だけど、須賀君の面倒もしっかり見なきゃ! えへへ、頑張ろうっと♪ 宥「須賀、君……」ドクン ドクン ドクン ●月●日 十三時 大変なことになった。おねーちゃんが須賀君のアレを、手で扱いてるのを見てしまった! 慌てて話を聞いたら、おねーちゃんの様子はどこかおかしい 恍惚としていて、まるで何かにとり憑かれてるみたい 須賀君と一緒に病院に連れて行ったけど、診断結果は―― あ、あんな病気ありえないのです! 私がおねーちゃんのことを元に戻さなきゃ! 宥「私が、須賀君の? アレ?」 アレってなんのことだろう? それに病気って…… 宥「続きを見れば、わかるかな?」 ●月●日 十四時 赤土先生に頼んで、おねーちゃんを須賀君から引き離した この隙に、須賀君のアレが大したことないって証明してやる! あぁ、おもちの神様――祝福してください 宥「おもち?」 また変なことを……須賀君、大丈夫かな? ●月●日 十五時 あぁ、からだ中 あついかゆい 須賀くんのあれを触ってから、あそこが気持ちいい いったいわたし どうな、って 宥「? 玄ちゃんの字が汚く……」 ●月●日 十五時三十分 やと ねつ ひいた も とてもうずく 今は ふたりきり すが くんの ちん くう 宥「これって、私達が帰ってくる一時間前くらい?」 ●月●日 十六時 にがい にがい おねーちゃんたちかえってきそう すがくんの あそこ おもちでなんども こね て うまかっ なのです 宥「……」ドクン ドクン 二十 五 ふん にがい うま 宥「ひっ!!」バッ バラバラ 宥「なに、これ……」ゾクゾク ガラッ 宥「!?」 玄「……お待たせ」ユラッ 宥「く、くくく玄ちゃん?!」 玄「どうかしたの? ゾンビでも見たような顔をして」クスクス 宥「な、なんでもないよ……(さ、さっきのはきっと何かの間違いだよね)」ゾク 玄「はい。ココアだよ。ミルクもたぁっぷり入れてあるから」ニッコリ 宥「わぁい、ありが……」 ココア「ドロッ」 宥「……とう」ゴキュッゴキュッゴキュッ 玄「おねーちゃん。私ね……頑張ったんだよ?」ニッ 宥「っ!」ドクン ガシャンッ __ . -'" ̄  ̄` 、 / ヽ、 / . . . . . . . \ / . r . ! | ゙. ヽ .\ / . | . !. | | l! ハ. l .ヽ ,' .. |. l ∠L l| l |l | l | ! l ハ ! . l.. |. | /// / /| /l/リTTヽ ! .i! .| , l . . |.. ! !/ "´'" '" ´ l从 ! | ,'l ! | l . | .| l ,ィ==、 ,ィ=、リ! l / l/ l. ! . . | λ ! { .| ´ !. l . . | / | .l """ , "" l . ! , .| . . .| k ! .l ___ | | , . ! ! ハヽl | r.{_ ;ノ ..イ l . ! | ハ !. ト 、 \ヾ _..ィ´ | j . l |'\∨l ト l ` ァ、 ヾ. . ! . | ./ ' . .! .`゙、ヾ\ヾー‐ァtノニヽ | _!_,' ! . . ;.r‐''ヽ ヽ、r''ヾ!ヽ'_/─, | ト-y'/_ | / \\ ヘ\ 〈 ‐(_!ノ'゙ Y / ヽ ,' .! ヽ.\ ∧ _ /l ヽ .| λ / . l Yヽ K_ }、 } ノ l ゙. , . l } ヽ .ヽ. Y \ / Y !. / . ハ ∨ ヽ ,L/ ヽlヽ ヽ ! / . / .ヽ ヽ Y `l 丶 l 玄「でもね。勝てなかったの……おもちじゃ、おちんぽ様には勝てないの」クスクス 宥「あ、あぁっ……この、味……匂い、ふあぁっ」ドクン 玄「ふふっ……須賀君は、まだ寝てるよ?」 宥「あ、あ、あ……」ジュンッ 玄「ねぇ、おねーちゃんも一緒にぃ……ねぇ」ギュッ 宥「……」ユラァ =-―…―-ミ ,. ´ 、 / \ ヽ. / \ \ ‘,. .′ / .| | ∨∧ ‘, i | . .| | | ∨∧ ‘, | | | | | . .| |_ |__ . . | ∧ | | | | |、 . | |、 \  ̄`ト、 .| i i | | | | イ \ ト | \ \ | | | | | | . 八 /| | \ | ,ィf芳丐ミ . | | | | | |\|,ィf示ト \ `ー‐┘| | | | | | |∠込/ | | | |. 八 | |\ ’ | | | |. ヽ| トミ_、 、 ノ イ| | | / i| ∨ >. _,. イ二| ' 八 /| マ^⌒ヽミ> ´ ! / ∧ \. / l | マニ- ‐-= // / へ、 \. / |、 |\マ=- _彡イ/ / \ \. /. . 人\ \_\⌒マニ二 _/ /-―/\_、 \ / />'⌒ヽ .\つ―=ミ \ / / ニニニ `ヽ、\ \. / //{ __、 \ニニニ _,| | ⊂ニ.,_ /\\ ヽ / /| ./\ // ∧ヽ ヽ  ̄\_彡イ .| \、\_ノ\ ヽ i 宥「うんっ」ドクン 京太郎「……うーん?」パチッ あれ? 俺……こんなところで何してんだっけ? 京太郎「あ、そうか。確か……宥さんが暴走して」 それで、玄さんに運ばれて―― 京太郎「って、ここは玄さんの部屋か?」キョロキョロ モワッ 京太郎「イカ臭っ!!? おいおい、まさか俺、人の家で夢精しちまったか!?」バッ というより真っ裸じゃんかよ おいおい、俺なにしてたの? つーか、辺りにティッシュボックスが散乱してんだけど 空箱と丸められたティッシュが狂喜乱舞してんですけど!? 京太郎「なんだよこれ、BAKIーSAGAなの? SAKIがSAGAっちゃったの?」ビクビク いや、そんなことあるか! 寝てる間にやっちまうなんて、そんなオカルトありえません! 京太郎「と、とにかく……部屋を出よう」フラッ ガラッ 京太郎「!?」 玄「あれ~? どうしたの須賀君」 宥「……どこに、行くの?」 京太郎「あ、え? 玄さん、宥さん?」 宥「ダメだよ。今日は――じっとしてなきゃ」スッ 玄「病人はおとなしくしていてね」ガシッ 京太郎「ちょ、まっ!?」 ムニュン 京太郎「ふぁ!?」 玄「ふふふ、私とおねーちゃんの」ムニムニ 宥「よっつのおもちで……」ムニムニ 京太郎「っ」ゴクッ 玄「須賀君の悪い病気をたぁっぷり……搾り取ってあげる」プニプニ 宥「あげる」プニプニ 京太郎「う、うわぁぁぁぁあっつ!?」ハナジブゥゥゥ 玄「ふふっ、じゃあ」 宥「覚悟は」 ドクンドクン 玄・宥「決まった?」 京太郎「おもちなんかに! 絶対に屈しない!!」キリッ 京太郎「おもちには勝てなかったよ……」ピクピク 京太郎「う、う~ん……もう、出ない、ですぅ」 ユサユサ ――ちゃん! 京ちゃん! 京太郎「ん……?」 咲「京ちゃん! 起きて!!」 京太郎「さ、き? あれ、ここは?」 咲「もう、いつまで寝てるの?」 京太郎「あれ!? 玄さんは?! 宥さんは?!」 優希「?」 和「二人なら部長達と温泉に行ってますよ」 京太郎「へ? ていうか、なんでお前たちが?」 咲「京ちゃんの具合が悪いから、早めに戻ってきたの」 京太郎「じゃ、じゃあさっきまでのは!?」 優希「夢でも見てたんだじぇ」 京太郎「えっ!?」 和「何か悪い夢でしたか?」 京太郎「……よ、よかったぁぁぁぁ」 咲「?」 京太郎「そうだよな。俺なんかがクワドラブルパ●ズリなんで受けられるわけ……」 咲「!?」 優希「じぇ!?」 和「!?!?!?」 京太郎「あっ」 咲「……ふ~ん? そんな夢を見てたんだぁ」ジトォー 京太郎「あ、いや! それは誤解だ!」 咲「ぐすっ、いいもん! 京ちゃんのえっち変態! スケベ!!」 優希「最悪だじぇ! この変態!!」 京太郎「だから違うんだって!! あぁぁぁ!」 和「須賀君は大きいのが好きなんですね」プルン 京太郎「あれ? 和……なんだその青いリボン?」 和「これですか? なんとなくです」プルン 京太郎「……いいな、ソレ」 和「ふふふっ」 咲「……」ゴゴゴゴゴゴ 京太郎「ひぃぃぃっ!?」 ギャアアアアアアアアアアアアアアア!! 久「あら? 向こうは騒がしいわね」フキフキ _, ,, - ─- ,, , -‐'" ` 、 __/ ; ヽ _,-‐'/ ;/ ;;、 ゙ , _,ッ' ; ; -‐' .. ; ;//,バ、 .、 ハ ,//フ ;;;/ン // ノ ヾ\ .、 i.. 彡''/ ̄\, /,/″ , -─- 、 , l ノ/ \ '〃Z⌒ ‐ ___ヽ l l / 、 ヽ; /_/_ ,/;  ̄`、! / |. / | V/゙广'ヾ | ci 〉 | 厂`、 | ハ. l ci ヽ-‐' ;゙ | { . . . .ヽ l | .| `ー‐′ ' ' ' / l | } . . . \ | | l; ' ' ' ′ { l l /. . . ,ッ'"ヽl. | .|\ ,- ¬ | / / l.;/ ゙、 | l ` .  ̄ /| l // ,| l |ヽ `i . _ , イ }丿 l. / ∨ | \‐ ' | // ;! ,ィ'- ''"7 |、 ハ、 ``7 ム、. _ / ,イ | \ |`ヽ , -―'/ / ` 、 / /.| l | ゙、 | | / ゙." _,/| | |、 リ ゞ' ,、 l ' "  ̄ / | | |i 、 / | まこ「また京太郎が何かしおったか」 宥「ふふ、元気になってよかったなぁ」ツヤツヤ 玄「私達の看病の成果だね」ツヤツヤ 久「それにしても、二人の肌はすごく綺麗ね」 まこ「この温泉の効能かのぅ? あやかりたいもんじゃが」 宥「ふふ、それは」クスクス 玄「松実姉妹だけの、秘密なのです」クスクス 久「あら、意地悪ねー」 玄「ふふっ。でも滅多に食べらないので――」 久「そうなの?」 玄「はい。だから……」 ,.' / / /!| ;' | __ .| | l . . .ヽ. / , ,' ! ,' ! ||i | !l_、 ヽ ̄ ト |. l . . .゙、 / ,1 ,'. | レ|´l|ヽ ゙、 ヽ_\l\! !. | . |. l ,' / ! l ! | リニ、 \!イ斥"寸、! ! ヽ! . !. .! { | | l | i 斥寸 弋しソノ| | ヽ| | . .| ヾ ! | 抖乂ソ `"" ! !=、l. .|. . ! | ! l ! " , /////| | |! .! . l |λ l l/// | | ,ィ. | . .! jt | |l _ っ ! j´ | | . .! / | ゙ | ヽ/ノ .ィ. ,' ,'. / | . .| ,'/l | ゙ y' ,ィl>... _ .. ´ l / / / ! ハ lj ヾ、 ∨/ ! | } //| /´ ノ .ヽ ,' ´-ヽ . | | " У _ - "´ `ヽ . .゙、 l -テ! ,' _ノ / / \ ハ /| l´/ニ__ / ,' ヽ∧ ,' ! !' ` ,.' | ,'. . ヘ l. ノ ∧ / ;ィ / . . . \ 玄「食べられる内に、沢山食べておかないと――♪」クスクス 宥「うんっ♪」 第二十一章【何これチン百景! 阿チン賀のドラゴンロード!】 チンッ!!!
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1355149267/ 咲「むぅ…京ちゃんにはこの素晴らしさが分らないの?」 京太郎「ぜーんぜんわかりませーん」 咲「キィイ!!最初は興味のなかった京ちゃんがハギヨシさんのテクで無理やり」 咲「イカされてそこから京ちゃんもハギヨシさんの事が気になっていくんだよ」 京太郎「そもそも俺ホモじゃないし」 咲「口ではそう言っていても下の口は正直ですね展開キタよ!!」 京太郎「それこそねーよ。それにお前前はハギ京の純愛こそ至高って言ってただろ」 咲「//でも最近は無理やりもいいかなーって」 京太郎「節操ねーな」 咲「龍門さんのお屋敷へ修行に出る京ちゃん…」 咲「でもある時ミスをしてしまって怒った龍門さんの命令でハギヨシさんに犯される京ちゃん」 咲「その時は憎むんだけど。ある晩ハギヨシさんのテクを思い出して自分を慰める京ちゃん」 咲「そして始まる恋…キャアアアア!!キマシタワー」 京太郎「やっぱりねーよ」 京太郎「そもそも龍門渕に修行なんか行かないし」 京太郎「まあハギヨシさんにはタコスの作り方を習ってるけど」 咲「!!それはフラグだよ!!京ちゃん!!」 京太郎「お前は何でもフラグにするな」ポカッ 咲「うう…痛いよ…京ちゃん」 京太郎「知るか」 咲「あ!それはそれとして明日の休み京ちゃん何か用事ある?」 京太郎「明日?家でダラダラするという重要な使命がある」 咲「無いんだね!!じゃあした一緒に来てよ」 京太郎「無視かよ…どこに行くんだ?」 咲「ハギ京の妄想力を高めるためにデートスポット周りをしたいの」 京太郎「一人で行け」 咲「何言ってるの!!ハギ京の妄想なのに京ちゃんが行かなくてどうするの!!」 京太郎「すっげー行きたくない」 咲「お願いだよー」 京太郎「はあ…分ったよ」 咲「やった!!明日の9時に駅前でね!!」 京太郎「はあ…気が重い」 咲「京ちゃーーーーん!!!こっちこっち」 京太郎「…おお…朝から元気ですね…」 咲「当然でしょって!!何で京ちゃん制服なの!!何でおめかししてないの!!?」 京太郎「擦る必要ないからって…何でお前はそんなに気合入った服着てるんだよ」 咲「今日はハギヨシさんになりきろうと思ったの!!なのに京ちゃんは!!」 京太郎「とりあえずどこに行くんだ?」 咲「えっと…おしゃれなカフェとか?」 京太郎「何で疑問形なんだよ…まあいいけど」 咲「このケーキ美味しいよ!京ちゃん」 京太郎「そうですねー」 咲「むぅ…何でそんな投げやりなの」 京太郎「そしゃもう幼馴染の腐った妄想に付き合わされているからですよー」 咲「腐ってないもん!美しいもん!真実の愛だもん!!」 京太郎「はいはい」 咲「ふん!!もういいよ!!」バクバク 京太郎「そんなに食ったら太るぞ」 咲「残念でしたー私は太らない性質なんだよ!!」 京太郎「胸がか…」 咲「キィイイイイイ!!!!乙女に向かってそんな事言うなんて!!」 京太郎「今日はハギヨシさんなんじゃないのか?」 咲「そ、そうだった」 京太郎「で・妄想の方は捗りましたか?」 咲「そうだねーやっぱりケーキの食べさせ合いはやりたいよねー」 咲「ハギヨシさんの突き出したフォークから一口食べる京ちゃん…」 咲「食べた後間接キスしちゃった//って赤面する京ちゃん…」 咲「キャアアアアア!!キタよ!!!!!!」 京太郎「さいですか」 京太郎「あ…咲頬っぺたにクリーム付いてるぞ」 咲「え?どこ?」 京太郎「ここだよ」ヒョイパク 咲「////な、何してるの京ちゃん!!!」 京太郎「クリーム取ったんだけど」 咲「だだだだって…いいいいいま…食べた///」 京太郎「妄想が捗るだろ?」 咲「そそそうだよね///」 咲「さて次に行くよ」 京太郎「おー」 咲「また投げやりな声出して!」 京太郎「さっきのケーキ俺の奢りだったからな…」 咲「ふーんだ!私に変なことした罰だよ//」 京太郎「へいへい」 咲「じゃあ次は…えーっと…あの」 京太郎「考えてなかったのか」 咲「!!しょうがないよ!!デートなんかしたことなかったんだから!!」 京太郎「じゃあ今日が初めてか」 咲「///ち、ちがうよ!!今日はハギ京の妄想強化のためだよ!!」 京太郎「じゃあそこら辺ブラブラするか」 咲「そ、そうだね」 咲「ふぅーむなるほどなるほどなるほどー」 京太郎「妄想は捗りますか?」 咲「や、やっぱりこういう大通りは…どちらからともなく手をつなぐのが良いよね//」 咲『京太郎君寒くはないですか? す、少し//』 咲『それはいけません』ギュッ 咲『は、ハギヨシさん//』 咲「キャアアア!!!ハギヨシさん大胆!!!!」 京太郎「へー」 京太郎「こんな風にか?」ギュッ 咲「ひゃう!!きょ、京ちゃん//」 京太郎「あーハギヨシさんの手は暖かいなー(棒」 咲「!!私は咲だもん!!!京ちゃんの馬鹿!!」 京太郎「今日はハギヨシさんなんだろ?」 咲「そ、それはそうだけど…」 咲「見て見てあのウサギの人形可愛いよ」 京太郎「俺にそんなファンシーな趣味はないぞ」 咲「あ…そ、そうじゃないよ!!わt…ハギヨシさんの趣味だよ!!!」 京太郎「あの人にそんな趣味なさそうだけど」 咲「チチチ…分ってないなあ京ちゃんは…ああいう完璧な人に限って」 咲「こういう趣味があるもんなんだよ」 咲「和ちゃんのエトペンを直したりしてたでしょ」 咲「実はハギヨシさんの部屋は可愛い人形だらけなんだよ」 京太郎「そんなもんかなー」 咲「たくさんの人形に囲まれながら行為に及ぶ京ちゃんとハギヨシさん…//」 咲『だ、だめですよ…//ハギヨシさん…汚れちゃいます…//』 咲『構いませんよ…もっと素晴らしいものが手に入ったのですから』 咲『そ、それって//』 咲『君ですよ…京太郎君』 咲『は、ハギヨシさん//』 咲「うはああああああ!!!!!みなぎってきたよ!!!」 京太郎「それは良かったですねー」 咲「もう!!ちゃんと聞いてよ!!それで…そのあと」 京太郎「あーこれ下さい」 デネデネ キョウチャンハ ハギヨシサンノアイブニミヲマカセテ 京太郎「包装してください」 フタリハエイエンノアイヲチカウノ// アレ?キョウチャン…? 京太郎「まだやってたのか咲」 咲「んもう!!折角いいところだったのにどこに行ってたの!!」 咲「京ちゃんとハギヨシさんが永遠の愛を誓ってキスをするのn…」 京太郎「あー分った分った。お詫びにこれやるよ」 咲「え?これなに・…ってさっきの人形…」 京太郎「欲しかったんだろ?」 咲「//う、うn…って違うよ!!ハギヨシさんの趣味だよ!!!」 京太郎「じゃあいらなかったか?返品して来よう」 咲「だ、駄目!!!一度貰ったんだから私の物だよ!!」 咲「そ、それに//…これを見ながら妄想するから!!」 京太郎「さいですか」 咲「ふん!!………………アリガト」 京太郎「ん?何か言ったか?」 咲「何も言ってなよーだ!!」ベー 京太郎「昼飯はマクダナルドでいいよな?」 咲「うん」 京太郎「結構いけるな」モグモグ 咲「ホントだねー」モグモグ 咲「あ!!またビビッときたよ!!!」 咲「ハギヨシさんって龍門さんの執事だからこんなところ来たことないでしょう?」 京太郎「多分な。あの人なら超高級ハンバーガーとか作りそうだし」 咲「そこだよ!!今まで行ったことのなかったところに来る二人」 咲『すいません…ハギヨシさん…こんなところに連れてきてしまって』 咲『構いませんよ』 咲『で、でもこんなところ…ハギヨシさんの口に合わないんじゃ…』 咲『んふ…京太郎君と一緒ならこのハンバーガもどんな高級料理にも勝るものに見えますよ』 咲『ハギヨシさん//』 咲「くううううううう!!!最高!!!!!! 京太郎「すいませんーダブルバーガーもう一つ」 咲「って!!また聞いてないし!!!」 咲「もう!京ちゃんの未来の予想図なんだから真面目に聞いてよね!!」 京太郎「はいはい」 咲「さっきから空返事ばっかりだよ!!」 京太郎「また口にケチャップ付いてるぞ」フキフキ 咲「」カァア// 咲「京ちゃんはまた!!//」 京太郎「で次はどこ行くんだ」 咲「えっ…んーと」 京太郎「やっぱり喪女だな…咲は」 咲「!!!もう!!失礼だよ!!!京ちゃん!!!」 咲「次は服を見に行くの!」 京太郎「へいへい」 咲「ここだよ!和ちゃんや国広さんにお勧めされたお店」 京太郎「…へへえ…大丈夫かよ」 咲「ねえ京ちゃんどれがいいと思う?」 京太郎「咲ならなんでも似合うんじゃねーの」 咲「//…じゃあちょっと試着するから待っててね」 咲「ど、どうかな//に、似合う?」 京太郎「おお…似合ってるぞ。でも和や国広さんとは違う服なんだな」 咲「カァア!!!京ちゃんの変態!!!スケベ!!!」 京太郎「でもさ…この店女向けだよな」 京太郎「幾らなんでも俺とハギヨシさんが来る店じゃないよな」 咲「…バカ」 京太郎「どうした?」 咲「なんでもないよ!!!京ちゃんが受けだから女装するの!!!」 京太郎「ブフッ!!お、俺はそこまで変態じゃねー!!」 咲「で、でも結構いけそうだよ…京ちゃん線細いし…//」 咲『は、ハギヨシさん//恥ずかしいです…//』 咲『んふ…そんなことありませんよ…よくお似合いです』クチュ 咲『あっ…//そ、そんなところ…』 咲『おやおや…大きくなってますよ…京太郎君』 咲『い、いや…//言わないでください//』 咲「すごい来てるよ!!!!!」 京太郎「店の中で大声を出すな」ポカッ 咲「あう…」 京太郎「じゃあ行くか」 咲「う、うん…でもいいの?服なんか買ってもらって?」 京太郎「清澄がインハイに出場したお祝いということで」 京太郎「俺はあんまり役に立てなかったからな…」 咲「ううん!!!そんなことないよ!!」 咲「部長も染谷先輩も優希ちゃんも和ちゃんも私も京ちゃんには感謝してるよ!!」 咲「雑用を文句の一つも言わずにやってくれてありがたいって」 咲「京ちゃんは縁の下の力持ちだよ!!」 京太郎「はは…ありがとうな咲」ポンポン 咲「ううっ…//」 咲「さてそろそろ夜になってきたよ…」 京太郎「じゃあ帰るか。お疲れ様」 咲「何で!!ここからが本番だよ!!!」 咲「日も暮れてきて、雪も降りだしたある日…」 咲「手を繋ぎながら二人は歩いている…」 咲『は、ハギヨシさん帰らなくて大丈夫なんですか//』 咲『んふ…透華様や衣様からたまにはゆっくりしてきなさいとお休みをいいただきまして』 咲『京太郎君は大丈夫なんですか?』 咲『ハギヨシさんと一緒ならどこへだって//』 咲「そして二人は手を取り合いながら歓楽街を進んでいく…」 京太郎「ホットコーヒー二つ」 咲「二人の進む先に現れたのは煌びやかなネオン輝く欲望のお城…」 咲「そう…ら//ラブホテル//…」 京太郎「何でそこだけ恥ずかしがるんだよ」 咲「もう夜も遅い…どちらともなく相手の手をとり中へ消えていく…」 咲「そう…二人は結ばれるんだよ…」 京太郎「お前の妄想ではもう100回は結ばれてるけどな」 咲「もう!!横槍を入れないで」 咲「中に入った京ちゃんはそのあまりの豪華さに驚くんだよ…」 咲『ハギヨシさん//…お、俺こんな豪華なところじゃ落ち着かないです』 咲『大丈夫ですよ…どんなところだろうと私たち二人の愛の巣です…』 咲『あっ…//』 咲「そう言うとハギヨシさんは豪華なベットに京ちゃんを押し倒すんだよっ…//」 咲「そして部屋の中に漂う豪華な香りとハギヨシさんの臭いで理性を失った京ちゃんは…//」 京太郎「さっきから豪華豪華しか言ってないな」 咲「んもう!!しょうがないでしょ!!入ったことなんてないんだから!!」 京太郎「じゃあ…入ってみるか?」 咲「え…//」 咲「ななななな何言ってるのかななな!!!!」 京太郎「これもハギ京のためだろ?」 咲「あうううう!!!ででででもこればっかりは!!!!////」 咲「………で、でも京ちゃんとなら……」 京太郎「なんてな!!」 咲「へっ?…」 京太郎「流石に妄想に付き合うって言ってもそこまではしないよ」 京太郎「そもそも今日制服着てるからな」 咲「むうう!!!京ちゃんの馬鹿!!!おっぱいに挟まれて死ね!!」 咲「ハギヨシさんの上で腹上死しろ!!!!」ダッ 京太郎「あ…咲」 京太郎「ってな事があったんですよ」 京太郎「あの後咲を追いかけたら泣き出して警察に事情聞かれるわ」 京太郎「罰だって高い飯奢らされるは大変でしたよ」 久「うわ…悲惨ね…」 京太郎「でしょう?」 久「…咲がよ」 まこ「この色ボケ男にはきついお仕置きが必要じゃけえ」 優希「いいいいいぬうううううう!!!!そこに直るじぇ!!!!」 久「あとで永水の大将にお仕置きしてもらいましょう」 カン